二月前期

『陰摩羅鬼の瑕』『自転地球儀世界,3』
『ドスコイ警備保障』『ネシャンサーガ,3』

『陰摩羅鬼の瑕』
京極夏彦 講談社ノベルス


読始2/2 読了2/9

コメント・・・
ずいぶんと長く待たされた本である。
まぁ、買いもせずに図書館に頼ってるんだから当然と言えば当然だわな。
今回の事件は連続花嫁殺人事件。
由良伯爵の花嫁となったものは、次の日の朝には死んでいる。すでに4回。
そして、今度5度目の結婚を迎えようとしていた・・・
現場に向かうのは現在失明中の榎木津と情緒不安定の関口。
こんなのに来られたってなあ(笑)
だが、伯爵は榎木津の古い知り合いだし、関口の著書を読んでもいたのだ。
振舞い怪しげな来客を大歓迎する伯爵。こんな善人の花嫁を殺すことに一体何の意味が!?
と、まぁ、粗筋を書くとそんな展開なのだが・・・
実際には激しく回り道。長々と廃仏主義者の林羅山が僧形だったのはなぜなのかとか語られても。
うっかりこの本を初めての京極本に選んだりしたら他の本に手を出す気はなくなるだろうね。
そして、それほど込み入っていないオチ。
最近の推理モノを何冊も読んでいれば、この流れを読めないことは無いだろう。
こういっちゃナンだが、期待しすぎてスカされた感じ。




『自転地球儀世界V 異世界からの来訪者』
田中芳樹&一条理季 徳間デュアル文庫


読始2/10 読了2/10

コメント・・・
よくわからんが・・・
田中芳樹がやる気足りなくて放置されていたこの作品を、一条理季とやらが書くことになったらしい。
1,2巻を読んだのはもういつだったか覚えていない・・・
そこでいきなり三巻を借りるのもどうかと思うが、作者が変わるのならむしろその方が好都合かもしれないな。
その地球儀は異世界へのゲートを開く鍵。
これを狙って襲い掛かってきた暗殺者から逃れるために少女の多夢と叔父の周一郎はゲートに飛び込んだ。
というのが2巻までの話。
それまでアッチの世界に入らなかったっけ?と頭の上にハテナマークを浮かべながら読む。
言葉の通じないカラトヴァの地で仙女神扱いされる多夢。
そんな彼らの立場はほとんど語られず、カラトヴァ王国を率いて隣国パドラオンと戦うグントラム卿と、彼を敬する配下たちの戦物語が中心かな。
とりあえずまぁまぁ。
続きを待たせないでくれるならOKよ。




『ドスコイ警備保障』
室積光 アーティストハウス


読始2/11 読了2/12

コメント・・・
ずいぶん昔から読みたかった本がついに!!
大相撲の世界は甘くない。関取になってたっぷり収入を手に入れることが出来るのはほんの一握り。
そして、芽を伸ばしきれなくて引退した力士を待っているのはキビシイ世間。
なにしろ、普通に中卒で相撲以外の何者も学ばずに生きてきたのだから・・・
そんな現状を憂いた南之峰理事長は、引退力士を優先して受け入れることの出来る会社を設立しようと考えた。
その名もドスコイ警備保障。
そんな会社設立に手を貸すことになったオッチョコチョイな男たちとキリリと締まった美人のオバサン(笑)
ついでにものすごくわかりやすいパロディキャラの脇役たち(笑)
楽しく、心温まり、感動の涙も流せて、読みやすいお手軽な一本。
かなりオススメ。




『ネシャン・サーガV 裁き司最後の戦い』
ラルフ・イーザウ 酒寄進一:訳 あすなろ書房


読始2/12 読了2/19

コメント・・・
ヨナタンは光の杖ハシェベトを見事目的地に送り届けたのだが、その杖を受け取るべき相手は自分であった。
そして、第七代目の裁き司となったヨナタンはハシェベトの力をもって闇の世界を浄化するための旅に出る。
信頼できる仲間たちと共に。
闇の国テマナーの王、バール・ハッザトが世界に配置した6つの眼。
人心を乱し、狂気に駆り立てる真紅の瞳。
これを破壊しながら世界を巡り、テマナーにイェーヴォーの裁きを下すのだ。
ちょっと早送りな感じもするけど、それだけに次から次へと様々な土地で冒険が始まり、盛り上がりは充分だ。
少年必死の命懸け。
そんな一生懸命感も良かったな。




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欄外 ゲームの伝道


モンスターハンターG
なにげに4本,ラオの緊急をソロでクリアしてしまう。
G級クエはもうすぐだ。