三月前期
『デルフィニア戦記,18』・『忍法創世記』・『怪獣男爵』
『やきそば三国志』・『解剖探偵講座』
『デルフィニア戦記,18 遥かなる星の流れに(下)』
茅田砂胡 C☆ノベルス
読始3/1 読了3/2
コメント・・・
三大国の一つ、タンガに勝利して残るはパラスト。
どっちの国も欲を出さずにいれば無事に済んだのに・・・(笑)
しかし、完全勝利の向こう側に待っているのは王妃との別れであった。
向こう側の世界へ、王妃が男の姿だった世界へ帰るという・・・
最終話とは寂しいものだな。
と思ったら、あっちの世界に戻ってからまた別の話が始まる?
『山田風太郎コレクション,2 忍法創世記』
山田風太郎 出版芸術社
読始3/3 読了3/8
コメント・・・
柳生の里。そして伊賀の里があった。
室町時代、足利義満が得意げに振舞っていた頃。
まだ、そこには忍法も剣法も無かった!!
なんという、意外な。忍法も剣法も無い伊賀・柳生。イメージできないぜ。
仲の悪かった二つの里が仲直りの婚姻をしようと思っていたのだが、突然両方の里から中止宣告が届く。
それぞれが南朝の持つ三種の神器を守るようにと命じられる。
伊賀は世阿弥を通じて楠木正儀の残党菊水党。柳生には中条兵庫頭を通じて大塔の宮護良親王に仕える大塔衆。
彼らによって、神器を守るための技術・・・忍法,剣法が伝えられる。
奇想天外で複雑に変化するストーリーは、なるほどあとがき解説者の言うとおり刊行されなかったのが不思議なくらいの良作だ。
が・・・
肝心の忍法の方が『そんな技習得してどないすんねん』といったものであり、この辺が作者をして失敗作と言わしめた部分かもしれない。
ということで、忍術に期待しなければ良作、と。
・・・忍法帖で忍法に期待しちゃダメなのぉぉぉ???!!!
『怪獣男爵』
横溝正史 角川スニーカー文庫
読始3/8 読了3/9
コメント・・・
ここで突然横溝正史だ。
スニーカー文庫で薄っぺらだったから手に取ったんだけど。
怪獣男爵・・・
ドコからドコまでがトリックでどの辺が本当なのかわからないモヤモヤ感が微妙。
なにしろ怪獣男爵こと古柳男爵は、死刑になった後かねてより研究していた技術によって、脳をゴリラ(のような人間)に移植された男なのだから。
少数の忠実な部下を使いさらなる悪事を働こうとする。
主に彼を逮捕させた、趣味で探偵をしている小山田博士を狙って。
まぁ、そんなかんじで明智小五郎と二十面相のような関係かな?
なかなか面白いけど、先にも書いたモヤモヤがわだかまって満足とは言えない。
『やきそば三国志』
加藤文 文藝春秋
読始3/9 読了3/11
コメント・・・
なんというのかな?ビジネスフィクション?
三つの食品会社が、やきそばの開発を競争する話だ。
それぞれ会社に特色があり、開発方向など「なるほどねぇ」とか思ったりもする。
そして、それぞれの会社が抱える問題点。
どんな会社に入っても結局なにかしらの壁にうんざりするのかなぁ?
三国志というほどの波乱万丈ではないと思うが、まぁまぁだ。
強いて言うなら、キャラが生きている、かな。
『解剖探偵講座』
ビル・ポミドア 翔田朱美:訳 講談社文庫
読始3/12 読了3/16
コメント・・・
抱腹医学ミステリーというキャッチに釣られた。
実際は、まぁせいぜい、アメリカンシケギャグってレベルで。抱腹には程遠い。
ストーリーは、解剖学の授業に使われた献体は実は他殺体だった!という意外な展開。
先生のキャル・マーリーと夫で老人病専門医のプラトー・マーリーのコンビがこの事件に立ち向かう。
そもそも、死体は彼らが働いていた医大の薬品研究部の人間で、プラトーの患者でもあった。
老婆マリリンを殺害したのは一体誰か?
まぁまぁだ。
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欄外 ゲームの伝道
やっぱりモンスターハンターG。
なぜかランクアップに必要な緊急クエストに一人で挑んでしまう。
仲間を集めて4人でかかれば簡単なのにね。
ま、いいか・・・