三月後期

『ギルティギアゼクス』『ハッとしてトリック!』『名探偵Z』
『サラリーマン裏新撰組』『魔界転生(上)』『魔界転生(下)』
『月に吠えろ!』『天切り松闇がたり,3』

『ギルティギアゼクス 胡蝶と疾風』
海法紀光 ファミ通文庫


読始3/16 読了3/17

コメント・・・
大人気格闘ゲームGGのノベライズ。
前作がなかなかよかったのでコッチも読むことに。
今回の主人公はチップ=ザナフ。通称ヤク中忍者。
彼はひょんなことからアメリカと思しきA国で、傀儡大統領としてかつがれていた17歳の少女大統領エリカの護衛になる。
スラム街で生まれ、辛酸を舐めてきたチップの夢は・・・大統領になることであった・・・
A国を裏で操る『組織』
それに対抗しようとするエリカとチップ。いかなる戦いが待っているのか?
各章が短く、テンポ良く、イキオイがあって面白い。満足した。




『ハッとしてトリック!』
鯨統一郎 C☆ノベルス


読始3/17 読了3/18

コメント・・・
Jリーグのスター選手が皇居外苑、楠木正成の像に跨ったところ・・・
大爆発!?
自殺か他殺かいずれにせよ「そんなアホな」と言いたくなる事件の真相は一体ドコに?
現場に居合わせたスポーツライター黒木典江は社長にこの事件を追わされる。
事件に直接関係しないところで実名のJリーガー多数登場(笑)
鯨統一郎のトンデモ度はイマイチ高くは無い。
タイトルもパっとしないしね・・・(爆)




『名探偵Z 不可能推理』
芦辺拓 ハルキノベルス


読始3/18 読了3/20

コメント・・・
売れないだろうなぁ。それがファーストインプレッションだ(爆)
なにしろ表紙が悪い。
中央に妙なコスチュームの少女。左には怨霊に取り付かれたような顔色の少年。右手にコミカルなおっさん3人。
雑誌連載ならいざ知らず、単体で買える人は・・・猛者だ(笑)
さて、主人公の乙名探偵おとなとるただ
地縛霊のように不景気な顔の少年探偵。誤字によって名探偵Zの名を得る(笑)
「これは他殺です」と登場しては無茶苦茶な推理を披露する。
アホバカミステリ(いや、ミステリを付けるのは微妙な気もする)
作者はこれを書き上げたことにずいぶん満足しているようだが・・・
うん、まぁ、あとがきでヤスキヨが漫才をダメにしたとか言ってるし、感性が合わないのかもしれない。
拙者はヤスキヨ漫才が好きなんだな。うん。




『サラリーマン裏新撰組』
志茂田景樹 講談社文庫


読始3/20 読了3/22

コメント・・・
夕焼ビール・ダチョウビールにシェアを押され気味のポポロビールは、オーディションの末に選んだ猛者達を特別営業部として一大巻き返しを図っていた・・・
新撰組の隊士の名前をもじった戦士たちが関西を食い荒らす。
というあらすじに惹かれたんだが。
なんだかなぁ、だ。
まぁ、イキオイはある。でもそれだけ。
智謀策略などなく、脅迫とか暴力で売り込むんですけど・・・
犯罪じゃないか?(爆)
営業やるならここまで覚悟しろってことなのかぁ?
うん、イマイチ。




『魔界転生(上)』
山田風太郎 時代小説文庫


読始3/22 読了3/24

コメント・・・
映画とか漫画とかゲームとか、まぁ、色々なメディアに進出している作品。
それらの出来が良いわけではないのが作者のつらいところだろうが。いや、漫画版は満足していたらしい。
さて、島原の乱から逃げ延びた森宋意軒は妖術によってこの世に激しい未練を持つ剣の達人を転生させていた。
魔界の魂を持つ邪剣士として甦るのは、よりによって宮本武蔵と柳生兵庫といった者たち。
彼らに立ち向かうのは・・・柳生十兵衛。
だが上巻は登場人物入場シーンまでだ。
とはいえ、これから始まる血戦の激しさを予感させる熾き火のように熱い導入部だ。
上手いもんだな。山田風太郎御大。




『魔界転生(下)』
山田風太郎 時代小説文庫


読始3/24 読了3/29

コメント・・・
十兵衛に次々と襲い掛かる転生衆。
ワケあって「次々と」だ。
さすがの十兵衛も、あの達人らに総がかりされれば手も足も出なかったであろう。
いや、一対一でも紙一重な相手だ。
お互い卑怯な手や悪辣な手やけれんもまじえるが、それが命をかけた勝負と言うことか。
多くの人が忍法帖の最高傑作と讃えるのもわかる。
が・・・
忍法はほとんど出てきませんけどっ!!



『月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿』
鯨統一郎 徳間ノベルス


読始3/29 読了3/30

コメント・・・
面白い。
萩原朔太郎がマンドリンをかき鳴らしながら次々と巻き起こる事件を解決していく短編連作。
・・・っていうとかなりのアホバカっぽく見えるな(笑)
だが、幸いなことにアホバカとはかすかに角度を違えて、オサレ系になっている。
事件が解決すると、その事件を題材にして作られたという詩を最後に載せるのだ。
すごいね。
詩にこじつけて、事件を7つも作り出すなんて・・・すごいね。
おそるべきトリックってのは出てこないけど、なんというか、軽口で面白い。




『天切り松闇がたり 第三巻 初湯千両』
浅田次郎 集英社


読始3/30 読了4/3

コメント・・・
やっぱり面白い天切り松シリーズ。
牢の中で語られる、熱く激しくかっこよく切ない話。
まぁね、こんな話を聞かされたらホントに悪党も更生できるかもよ。
説教寅の男気。書生常の大カラクリ。
ドキがむねむねする展開が、いいねぇ。




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欄外 ゲームの伝道


さすがにモンスターハンターもダレてきたかな〜
しかし、ダラダラとパーティープレイというのはいいものだ。
まだまだ作りたい装備は残ってるしねぇ・・・