四月後期
『後巷説百物語』・『餓狼伝,V』・『フォーチュン・クエスト』
『ブルー・ランナー』・『餓狼伝,秘篇』
『後巷説百物語』
京極夏彦 角川書店
読始4/19 読了4/25
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後(のちの)。どれくらい後かというと、あの山岡百介がヨボヨボのジイさんになるほど後の話だ。
隠居した彼は薬研堀に庵を構える。
そこにやってくるのは四人の若者。
巡査・古書好き・侍・西洋帰り。毎度毎度巡査が良くわからない質問を抱えて現れ、その話に似た昔話を掘り返し、侍が根性論、西洋帰りが理論で反対する。
そして話がグダグダになったところで薬研堀へ向かう。
百介によって語られる過去話。不思議な話は彼らに答えを与えるか?
と、いうわけで京極堂とは別の形の、事件の正体を妖怪のせいにする不思議ミステリ。
なかなか面白い。好きだね。
『餓狼伝 V』
夢枕獏 双葉文庫
読始4/25 読了4/25
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北辰館トーナメントへの出場意欲がいまいち湧かない丹波文七。
だが、ある日町で見かけた一人の男によって心が傾き始める・・・
という本編はオマケのようなもので(爆)
激しく盛り上げてくれるのはプロレス代表。
トーナメント出場を決めた長田。そして、かつて文七に勝利した梶原。
この二人が手加減無し、本気の戦いを見せてくれる。
1巻の解説にあった「戦いが悲しい」という分かりにくい表現。
これがモロに書かれている。
二人が望んでいたセメントマッチの中、思う存分戦っている彼らが、なぜか悲しい。
燃える戦いなのに読んでて悲しくて泣けてくる。
不思議体験に大満足。
『フォーチュン・クエスト バイト編
夕日が二つに見えた夜』
深沢美潮 角川スニーカー文庫
読始4/26 読了4/26
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フォーチュン・クエスト。懐かしいのと作者名稼ぎのためにとりあえず読んでみる。
全然レベルの上がらない素人パーティー・・・っていうか、普通に過去の話だyo!
レベルが低すぎてバイトでお金を稼いでクエストの支度金を溜めなければならないという本末転倒な冒険者達。
そんな彼らのミニ文庫での冒険が2本と書き下ろし1本の軽〜いお話。
まぁ、そこそこ。
だって、ほら。RPGでも低レベルな状態での仕事がひとつ終わったくらいじゃ面白いとか感動するとか無いっしょ。
『ブルー・ランナー トンキチ冒険記,2』
菊地秀行 講談社文庫
読始4/26 読了4/30
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向こう側にさらわれて、向こう側の能力を身につけた時点で必死に逃げ出し、現在は向こう側からこっち側を守っているという、まぁ、平たく言えば仮面ライダーのような主人公、和久井頓吉。
謎の組織の支援を得ている(?)不良教師の具蓮寺や、同級生でセンセーの従妹の澄子らとともに。
今回は超絶ハンサムの転校生が現れて始まる。
敵か味方か、ってお約束キャラだね。
ものすごくイイ!ってほどではないが、それなりに面白。
『餓狼伝秘篇 青狼の拳』
夢枕獏 講談社文庫
読始4/30 読了5/2
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文七は梶原に負けた後、関節技の勉強を始めていた。
そして辿り着いたのがソビエトの格闘技サンボを使いこなすと言う男、河野勇。
だが彼の周りにはなにやらキナ臭い男たちが。
骨がきしみ肉が爆ぜるような、命がけの戦いが始まる。
この本もやはりいつものように、戦いはあってもコレといった決着は付かない。
ただ、戦いがあるだけ。いや、悪いとかじゃなくて。
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欄外 ゲームの伝道
鉄拳5。
良く出来たゲームではあるが、所詮連続技練習機であり、ゲーセンにいかなければその面白さは味わえないというかそんな感じ。