五月後期

『みんなの囲碁入門』『餓狼伝,4』『ダブルブリッド,4』
『鳥姫伝』『餓狼伝,5』『エンディミオンの覚醒(下)』


よくわかる・すぐ打てるみんなの囲碁入門』
監修:梅沢由香里 池田書店


読始5/16 読了5/

コメント・・・
このサイトを作って初の小説以外の本。
ヒカルの碁以来、囲碁には興味があったが・・・大まかなルールがわかっているだけで細かく正確なことが分かっていなかった。
そんな状況で図書館をふらついていたら、この本を見かけたわけだ。
文字は少なく、大きなイラストと例図盤面がほとんどを占める。
まぁ、読みやすく分かりやすいのはたしかだ。
が、初歩の初歩程度の情報だけ。タイトル通り入門でしかない。
あとはもう少しハイレベルな本を読んだり、実戦に挑戦しつつ腕を上げるしかなかろう。
しかし・・・このイラストはヒドイな。
ゆかりんがありえないほど濃くブッサイクに描かれているではないか(笑)




『餓狼伝,W』
夢枕獏 フタバノベルス


読始5/16 読了5/17

コメント・・・
ゆっくりと、ゆっくりと話は展開していく。
松尾象山の開催しようとする異種格闘トーナメント。
東洋プロレスのグレート巽はそれに対抗すべく、自らも格闘五輪なるイベントを興行しようとしていた。
プロレスの長田弘。空手の堤城平。今回はこの辺のキャラがメイン。
プロレスの強さを証明するため、トーナメントに出ようとする長田。
勝つためには邪念を取り去らねばならない、そして勝ちたいと思う気持ちもまた邪念という堤。
彼らの出る試合はどのようなものになるのか?
いや、トーナメントと五輪どちらが行われ、最近目立っていない、一応主人公の丹波はどちらに出るつもりなのか。
気になるところだ。




『ダブルブリッド,W』
中村恵理加 電撃文庫


読始5/17 読了5/18

コメント・・・
今までの話をすっかり忘れているなぁ・・・
半分あやかしの対妖捜査官、片倉優樹。
そして彼女を慕うようになった山崎太一郎。
そして太一郎の思いを邪魔するように現れたのは、死んだはずの半妖、優樹の同類、高橋幸児だった。
記憶も意思も失って彷徨う高橋をかくまうと言う優樹に太一郎は・・・
ストーリー転換点で、まぁ、この本だけでは面白いとか言うところは無いなぁ。
いや、続きを読みたいとは思ったから面白いと分類すべきなのか?




『鳥姫伝』
バリー・ヒューガート 和爾桃子:訳 ハヤカワ文庫FT


読始5/18 読了5/23

コメント・・・
アメリカ人の書いた中華風ファンタジー。
庫福クーフー村で事件発生。
毒を飲んで子供たちが倒れてしまったのだ。かろうじて生きてはいるが反応は無い。
庫福村の十牛は都会の占い師李高と共に毒消し探しの旅に出ることになる。
ものすごい勢いで進み、下手したら置いてけぼりにされかねない超展開。
かなり個性的で(状況的に)都合のいい脇役が次々と登場する。
だがそれさえもストーリーを構成する重要ポイントだったり。
まぁ、翻訳がモサっとしてヤボったい感じで最初はノリにくかったんだけど、だんだん面白くなってきた。
ラストエピソードと来たら、原作が良かったのか、単純な文で上手に訳しやすかったのか、泣きそうになるくらいイイ流れ。
かなり満足したので、あと二冊あるというシリーズも読んでみよう。




『餓狼伝,X』
夢枕獏 双葉文庫


読始5/23 読了5/24

コメント・・・
だから、もう、えーかげんにせー!
と、そんな風にツッコミたくなるほど話は進まない。
いや、面白いんだけどね・・・
東洋プロレスの社長グレート巽がアメリカに渡っていた頃・・・
その時、人を殺したと。真剣勝負という言葉に過敏に反応する巽の根っこ。
この話を聞いた丹波文七の心中はいかに?
読者の心中は「なんでもいいから、どっちでもいいから試合に出ろ。そして戦え!」だけどな。




『エンディミオンの覚醒,下』
ダン・シモンズ 酒井昭伸:訳 ハヤカワ文庫SF


読始5/24 読了6/2

コメント・・・
長かった話がついに完結する。
まぁ、正直言って長いばかりで面白さは余り感じなかった。上巻でも言った、天山という星の風景は凄い上手いと思ったけど・・・
しかし、いままでの謎が次々と正体を現し始めたとなれば、面白くなってくるわなぁ。
いやいやいや、そんなもんじゃない。
面白い。とても面白い。




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番外 読天
古典コミックシリーズ老子
真崎守 徳間文庫

読始5/21 読了5/25

コメント・・・
全ページではないがマンガだから番外だ。
で、老子。老子は好きだ。
無為自然とか。
まぁ、そんな感じの名言がマンガで説明されている。
ただ、ねぇ・・・
なんていうことの無いところで突然キャラクターの顔が梅図かずおのホラーみたいな顔になるのがヘン過ぎ。
あまりにもズレていて笑うしかない、って感じ(爆)
老子本人は上手く茫洋と描かれてるんだけどね。
特に面白いわけでもなく、絵もアレなのでオススメは出来ない。