七月後期

『聊斎志異』『名探偵 木更津悠也』『三惑星連合』
『モンスターハンター』『真田三妖伝』

『聊斎志異』
蒲松齢 立間祥介:編・訳 岩波少年文庫


読始7/17 読了7/19

コメント・・・
有名な中国の民話的怪異譚。どれくらい有名かというと、「りょうさいしい」で普通にタイトルが変換できる。それくらいメジャーな作品だ。
で、全494編あるうちの31本が収められている。
面白いと言うよりは風変わり。いや、むしろ不条理(笑)
もはや教訓にすらなってない話多数だし。
逆に、酒は激しくもてはやされている。
幽霊・妖怪と飲み交わすと彼らはジャンジャカ御礼をしてくれる。
それに対して、体内の酒飲み虫を道士に抜き出された男は酒が嫌いになり、没落して貧乏になった。
???
わけわかんねーよ!!!(笑)
酒好きが酒好きの虫を体内から抜いたら貧乏になるって話がつながらないし。
不条理極まれりと思ったね。
全部読めば「中国」の流れが理解できるようになるのかな。
ずいぶんと人間に都合のいい話が多くて微妙な感じがするんだけど。




『名探偵 木更津悠也』
麻耶雄嵩 カッパノベルス


読始7/19 読了7/21

コメント・・・
名探偵?木更津悠也の活躍短編4本。
短編連作というか・・・
全ての事件に謎の『白い幽霊』という単語が現れる。
その幽霊は特に事件そのものとはかかわらないのだが・・・
それはそれとして、木更津悠也。
この名探偵は!
翼ある闇を読んでいれば分かると思うが、ワトソン役であり木更津をちゃ〜である香月実朝君に生暖かく見守られているのだ。
読者も実朝と一緒に木更津をヲチするのだ。




『レンズマン・シリーズ,6 三惑星連合』
E.E.スミス 小隈黎:訳 創元SF文庫


読始7/21 読了7/28

コメント・・・
さらに時代は古くなる。序章・黎明期にいたっては『アトランティス』の時代(笑)
地球に文明が生まれた頃からアリシア人とエッドア人は地球にちょっかいを出していた、と。
さらにローマ・世界大戦そして未来。
徹を原子分解してエネルギー源とする不思議星物ネヴィア人との抗争。
宇宙パトロールのコンウェー・コスティガンは右へ左へ波乱万丈の事件に巻き込まれ続ける。
まっとうなSF。




『モンスターハンター 狩りの掟』
ゆうきりん ファミ通文庫


読始7/28 読了7/29

コメント・・・
人気ネット(対応)ゲームであるモンスターハンターのノベライズ。
新人ハンタージーグが町に到着して〜〜〜
世間の評価は平均より下なのでひやかしで借りてきた。
で・・・まぁまぁかな。
平均ラインを超えそこなったってレベル(笑)
ゲーム内の固有名詞にイチイチ《》を付けるのもちょいと鬱陶しいかな。
ただ、ゲーム内の謎・不思議をある程度解消していたのは良し。




『真田三妖伝』
朝松健 ノンノベル


読始7/29 読了8/3

コメント・・・
時は江戸時代へと移り変わろうとするところ。
三ツ星の妖気を利用しようとするものありけり。
大久保長安の記した燦星秘傳を狙っていくつもの勢力が合い争う。
真田十勇士の技が冴え、林羅山の道術が跳ね返し、柳生の剣が断つ。
山田風太郎の忍法帖にも似たハイスピードアクション。
真田モノにしては珍しく(?)佐助がしっかり者で才蔵がオチャラケ系だったりするのが不思議かも。
なかなか面白い。




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