十月後期

『マジカルランド,3』『血と夢』『新フォーチュン・クエスト,1』
『鳴動』『しずるさんと偏屈な死者たち』『餓狼伝]T』
『マジカルランド,4』『魔術王事件』『シェリフスターズMS,1』


『マジカルランド,3 盗品つき魔法旅行!』
ロバート・アスプリン 矢口悟:訳 ハヤカワ文庫FT


読始10/17 読了10/18

コメント・・・
第三巻まで読んで初めて、天邪鬼パーヴァートのオゥズの性格を天邪鬼だなぁ、と思った(笑)
さて、魔女のタンダの次元旅行に付き合わされたのは魔術師見習いのスキーヴ君。
そりゃオゥズの誕生日プレゼントを探す旅なのだからオゥズを連れて行くわけにはいかんわなぁ。
いかれた次元を回った末に辿り着いたのは偏人ジャークの世界。
タンダはそこで見つけた世にも珍妙な像を気にいってしまう。
よりによって手に入れた町が首都となる、そんな重大なものを。
どうやって入手するかって?そりゃ盗むしかないでしょ(笑)
ところが、 失 敗 
捕らえられたタンダを救うため、スキーヴはクィディッチ並みに怪しいスポーツ『大一番』に挑戦する。
一体どうなることやら。
ってな感じでコメディファンタジー。
スキーヴ君が少しずつ成長している感じはする。
キャラクターも少しずつ増えて・・・いつか探偵社を作るらしいが、一体誰が仲間になるのかな、と。
ガーゴイルのガス辺りが確実かな。楽しみ楽しみ。




『血と夢』
船戸与一 講談社文庫


読始10/18 読了10/20

コメント・・・
舞台はアフガニスタン。
周囲からプレッシャーを与えられ続け、しかし、いくら血を流してでも自治とイスラム律を守ろうとする。
そんな国。
ここにソ連の技術開発者が来ていた。
薬莢の要らないマシンガンを開発した天才。だが・・・現在ソ連で幅を利かせているトカレフ−カラシニコフ組合としてはむしろ天災。
国のことより利益のことを考える連中のせいで最前線に飛ばされていたというわけだ。
だが、西側としてはチャンスチャンスの大チャンス。
CIAは新型銃および発明者ボルコフを奪取すべく、非合法員・・・日本人の壱岐一平を送り込んだ。
アフガンのイスラム系ゲリラに取材記者としてもぐりこみ、前線基地を襲うのについて行き、ボルコフを手に入れる。
かなりムチャな注文に壱岐はどんな手を使うのか!?
今回もまた、全然知らない世界。アフガニスタン。
あの国にそんな事情があったのかと、いろいろ勉強にもなる一本。
夢を実現させるためにどれだけの血が流され続けるのか。




『新フォーチュン・クエスト,1
白い竜の飛来した街』
深沢美潮 電撃文庫


読始10/20 読了10/21

コメント・・・
フォーチュン・クエスト。
いくら冒険しても全然レベルの上がらないヘッポコパーティーの物語(笑)
今回は戦士のクレイ。盗賊のトラップの故郷であるドーマへ行く。
『二人ともすっかり忘れていたが』そこはホワイトドラゴンが訪れたことのある町だった。
彼らのパーティーのマスコット的存在、シロちゃんはフサフサした毛の子犬・・・ではなくホワイトドラゴンである。
この地でひょっとして親兄弟にあえるのか!?
雪の積もる山にある白竜の遺跡へと彼らは向かう。
冒険者がヘッポコだとクエストレベルが低くても難度が高くなる。
作者が女性なので、ムダにオシャレ装備や料理についての書き込みが多い。
そしてチョコチョコ登場する通販記事(笑)
いろいろと冒険の役に立つ道具の販売広告が載ってるのが楽しい。
値段的に主人公らが帰るものは少ないんだけどね。




奥州岩月藩出入司元締手控 そこむし兵伍郎鳴動』
渡辺毅 学研M文庫


読始10/21 読了10/23

コメント・・・
まさかそこむし兵伍郎に続きがあったとは!
前回ライバルを追い落として筆頭家老となった御宿は、今度も邪魔っぽい兵伍郎をつぶしに掛かる。
兵伍郎はただ、誰にも邪魔されずに濃厚改革をしたいだけなのに。
そして、藩の収入を高めることこそが彼の望み。
ひょっとしたら、優秀な工場として守ろうとする人達もいるのかな。
再びの蝦夷地遠征に煩悶する兵伍郎。
貧乏藩から資金をひねり出さなければならないピンチを乗り越える方法は?
世継ぎ問題に入り婿の準備が進む。
その話を書いた第三巻までは発売されるような気がする。
うん、多分出るよ。




『しずるさんと偏屈な死者たち』
上遠野浩平 富士見ミステリー文庫


読始10/23 読了10/24

コメント・・・
富士見ミステリー文庫。それは、なんで存在するのか分からない。
それほどまでに絶望的な駄作が乱舞する、本たち(笑)
まぁ、そんなわけで、この本もミステリーとしてはどうしようもないアレなモノ。
謎の病気で長期入院中のしずるさん。そしてなぜか彼女の見舞いにちょくちょく訪れる少女「よーちゃん」
よーちゃんが情報を集めて、しずるさんに渡すと・・・あっというまに事件は解決。
しかも、かなり「アチョー!!」なオチが連発。
そんな短編4本+α
読んだからといって何も得るものは無い。




『餓狼伝]T』
夢枕獏 フタバノベルス


読始10/24 読了10/24

コメント・・・
今度の舞台はアメリカだ。アメリカで行われたトーナメント。
日本人たちは参加していないが、見物には来ている(笑)
空手が、プロレスが、ブラジリアン柔術が相争う。
さらに負傷者が出たときのために準備している補欠選手たちの戦いも熱い。
ポッと出のキャラクターばかりで本戦優勝者以外は誰が勝ち残るか分からない辺りは興奮できる。
そして、日本では落ちるところまで落ちた文七が外伝で戦った土方元と再会。
復活のきっかけになるか。
続きが楽しみかも。




『マジカルランド,4 宮廷魔術師は大忙し!』
ロバート・アスプリン 矢口悟:訳 ハヤカワ文庫FT


読始10/24 読了10/25

コメント・・・
どれくらい忙しいかというと・・・
ポッシルトゥム国王の身代わりとなって一日王様になったのだ。
そして、逃げたまま帰ってこない王様(笑)
そこに追い討ちをかけるように登場する婚約者。
ヘムロック女王。あんまり女っぽくない名前だと思うんだけど・・・
なんだかものすごい性格で、もともと弱気なスキーヴ君はタジタジだ。
と、いう話だけでも良かったんだけど、後半はVS高利貸し。
いや、スキーヴが金を借りてるわけじゃなくて、二巻で戦ったジュリー御大と彼の部下たち。
彼らは借金のかたに戦わされていたのだ。
スキーヴは高利貸しを舌先三寸で追い返すことが出来るか!?




『魔術王事件』
二階堂黎人 講談社ノベルス


読始10/25 読了11/1

コメント・・・
久しぶりの二階堂蘭子シリーズ。
久しぶりで油断していたら・・・中盤でのゲレゲレな惨殺記述にウゲぇ。
宝生家の宝石を狙っている(?)魔術王は次から次へと不思議なトリックを用いた殺人を繰り返す。
血まみれで肉まみれで骨まみれな殺人奇術。
北海道の事件なのに二階堂蘭子は現在九州で別の事件にかかりきり。
正義感くらいとりえの無い坂下刑事は魔術王のワナにさんざんに振り回され死体は増える一方。
だけど・・・どうかな。
うん、普通に怪しい人が犯人で、ほぼ全てのトリックは読みきった。
むしろ驚いたのは黎人の木更津ばりの大見得(笑)
あの登場は別人かと思った。いつも冴えない、京極夏彦で言えば関みたいなキャラなのに。
本はとんでもなくブ厚くて読むの大変だったけど。




『シェリフスターズMS
mission 01』
神坂一 角川スニーカー文庫


読始10/28 読了10/30

コメント・・・
もう一つのシェリフスターズシリーズ。
サミィ・マリオン。イーザー・マリオン。兄弟ではない。
共に、作られた生体兵器。
そんな二人はチームSSと同じで無料キャンペーンの営業中。
向かった星は政府とマフィアが完全癒着して警察が当てにならないところ。
家出して行方不明になった娘を探してくれ、と・・・
ある意味星を支配しているマフィアに正面から喧嘩を売るチームMS。
んー・・・
ギャグとシリアスのバランスが上手くなくて作品としてガタガタな感じがする。
素人が適当にとりあえず書いてみたっていうか。
要するに、あんまり面白いもんじゃないな。




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ゲームの伝道

モンスターハンターG。
次作の発売が近づいてきたせいか、オンラインが活気付いてきた。
特にこの度のハンマー・ガンナー合同シティは驚くほど盛り上がった。
面白くなってきたぞ、と。