一月後期
『吸血鬼ハンター,4』・『夜光曲』・『五郎冶殿御始末』
『スレイヤーズすぺしゃる,2』・『マジカルランド,11』・『逆宇宙ハンターズ,4』
『婆沙羅』・『吸血鬼ハンター,5』・『放っておけない一匹狼?』
『とくまつ』・『マジカルランド,12』
『D―死街譚』
菊地秀行 朝日ソノラマ
読始1/17 読了1/17
コメント・・・
・・・
文庫のつもりで予約入れたんだけどハードカバーの愛蔵版でしたよ、と(笑)
とりあえず、Dが呼ばれたのは巨大な移動都市であった。
夜の貴族がばら撒いた危険な生物たちの脅威から逃れるため、移動し続ける街。
そんな所にDが呼ばれたのは、もちろん、吸血鬼が現れたからだ。
町長の娘の首筋に牙の痕が残る。
だが、町の人間は皆、太陽の下を歩けることを確認したという。
一体どこに吸血鬼が隠れているのか?
どさくさにまぎれて街に乗り込んだ陽気なハンター、プルート八世の狙いは?
吸血鬼が存在する世界のサバイバルアクションノベル。
とでも言えばいいのかな?
今回は吸血鬼うんぬんよりも人間のエゴの方が強いけど。
『薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲』
田中芳樹 ノンノベルス
読始1/17 読了1/18
コメント・・・
五月。暖かい春。新宿公園の緑が突然枯れた・・・
都心に人食いホタルが現れた。
ハムスターの大群が。ムカデの津波が。
一体誰が何のために・・・
そして薬師寺涼子は不幸な泉田君を引きずりまわしながら暴走超特急。
ただで協力してくれる強力なメイドのマリアンヌとリュシエンヌも一緒だ。
斜に構えた日本観は同意しやすいな。
残念ながら現実にはそういう連中を踏みつぶせる涼子のような存在がいないのだが。
話は面白いけど、涼子が無敵すぎて緊張感は無い。
『五郎冶殿御始末』
浅田次郎
読始1/18 読了1/19
コメント・・・
舞台は全て江戸から明治への変換。御一新に乗り切れない武士たちを描いた短編集。
ひたすら洋風化に抵抗する者。普通に受け入れる者。
様々な生き方にその人なりの理があり・・・
うーん、いいですねぇ。
表題作は始めは一番ダメじゃんとか思っていたのに、オチで見事に泣き笑いを喰らいました。
登場人物たちと一緒に泣きながら笑いました。
さすが浅田次郎と言うか、そんな感じ。
『スレイヤーズすぺしゃる,2
リトル・プリンセス』
神坂一 富士見ファンタジア文庫
読始1/19 読了1/21
コメント・・・
おなじみスレイヤーズのスチャラカギャグ短編集シリーズ「すぺしゃる」の二巻。
白龍が現れ、小国の公女が救いを求め、リナの偽者が登場し、生意気なチビジャリがまとわりつき、炎の矢を得意とするヴァンパイアが襲い掛かってきたり(笑)
そして・・・
みんな、出てこなければよかったと思いつつ退場する(爆)
唯一何度も生き返るのは金魚のフンと呼ばれる白蛇のナーガ。
露出の高い悪の魔導師ファッションでありながら、どんな危険な攻撃を喰らっても平気で立ち上がる(笑)
さすが、「仲間にすると心細いが敵に回すと面白い」ヤツ。
まぁ、全体的に楽しかったけど、特にフレアアローが最高。
『マジカルランド,11 魔法の地図はいわくつき!』
ロバート・アスプリン 矢口悟:訳 ハヤカワ文庫FT
読始1/22 読了1/24
コメント・・・
間を空けすぎて本編が書けなくなった作者が番外編に逃げた(笑)
時系列的には3巻と4巻の間らしい。
どうしても次元旅行をしたかったスキーヴは、偶然手に入れた宝の地図をネタにオゥズに掛け合う。
お金大好きなオゥズが動く時・・・
次元を超え、宝に近づくたびに地図は姿を変える。
魔法の地図が指し示す黄金の牛とは!?
まぁ、ほどほどに面白いか。
『逆宇宙ハンターズ,4 虚空聖山』
朝松健 ソノラマ文庫
読始1/24 読了1/25
コメント・・・
苦止縷得宗の盟主である威明。それに対抗する反乱組織白鳳坊派。
互いに殺しあうが・・・このままでは苦止縷得宗が滅びかねないと(笑)
代表者による血戦をすることに。四凶天vs三禍星+白鳳坊。
だがこれは数百年前から決められていた戦いだった?
流れる血が、悲鳴が、燃え盛る炎が、逆宇宙を、黒富士を呼び寄せる。
こそこそ動く星智教の魔術師巨勢玄応に、正義を貫こうにもどう動けばいいのか困っている筋肉坊主吉水都英と愉快な仲間たち。
どれくらい愉快かというと、やはり宋碧海和尚ほど愉快なキャラもいるまい。
場に立ち込める妖気が限界点に達したときに呵呵大笑し、カウンター的に相手に衝撃を与える薬師仏笑の使い手。
苦止縷得宗の妖術師相手には頼りになるはずだが、さて。
もりあがってまいりました。
『婆沙羅』
山田風太郎 講談社文庫
読始1/25 読了1/27
コメント・・・
時は室町・・・
先月読んだ闇絢爛と同じ時代だ。が、偶然ではない。
その本のあとがき解説に載っていたタイトルがこの婆沙羅だ。
しかし・・・山田風太郎だというのに奇妙奇天烈な技の使い手は全然出てこない。
軽く、邪教・真言立川流が出てくるものの、これはせいぜい後醍醐天皇が立川流に傾倒していたことを語るためであり、妙な技は繰り出さない。
そんなわけで、残念ながら、というか・・・
普通の歴史小説である(爆)
佐々木道誉の眼で見た太平記、とも言うべき作品。
『吸血鬼ハンター,5 夢なりし“D”』
山田風太郎 講談社文庫
読始1/27 読了1/30
コメント・・・
Dを夢の中で呼ぶ少女がいた。
貴族に血を吸われ30年間眠り続けるシヴィル。彼女は何を求めるか。
辿り着いた町では、誰もがDを夢に見て、知っていた。
なぜ、会った事も無い者を夢に見たのか・・・
不思議世界の雰囲気はまぁまぁ良いけれど、チャンバラが少なめでちょっとばかし物足りない。
『フルメタルパニック
放っておけない一匹狼?』
賀東招二 富士見ファンタジア文庫
読始1/30 読了1/30
コメント・・・
シリアス(?)でアクション系な一巻とは全く違うスチャラカお笑い短編。
すなわち幼少から傭兵としての生活をしてきた相良宋介が、平和ボケ日本でのカルチャーショックを・・・
あまり受けてないよな。
価値観の全然違う世界のすっ飛んだスレちがいっぷりを笑う所。
まぁ、何度でも言うけど平和ボケっていいよね。
ぶっちゃけたところ、平和ボケできない国ってのは国家として無能だね。
平和こそジャスティス。平和こそ全てに優先されるべきなのだ。
あぁ、本の方は面白かったです。笑いました。
アニメで見たことのあるストーリーだったけど、十分に楽しめた。
『とくまつ 夜霧邸事件』
清涼院流水 徳間デュアル文庫
読始1/30 読了1/31
コメント・・・
やはり清涼院流水か・・・と、詠嘆するような物語。
前作「とくまでやる」は見開きごとに1日が過ぎ、連続自殺事件が起きるという不思議物語だったが、今回は見開きごとに数秒〜数分が過ぎる。
そして、夜霧邸の1000人のボディーガードが容赦なく次から次へと死んでいき、全滅する。
面白いというよりアホらしいとしか言いようがない(爆)
腕利きのボディガードが1,2,3,4・・・とすごい勢いで死んでいく。
迫力はあるし、早く推理を始めろ!的もどかしさでとりあえず読み進むわけだが。
読み終わった時、ものすごく無駄だったなぁ、と(笑)
ダメだこりゃ、ということで。
『マジカルランド,12 魔法探偵社よ、永遠に!』
ロバート・アスプリン+ ジョディ・リン・ナイ
矢口悟:訳 ハヤカワ文庫FT
読始1/31 読了2/1
コメント・・・
10巻、大魔術師故郷に帰る、はスキーヴ君が結婚に対してひたすら悩むというイマイチ面白みのない話であったが・・・
この話はその裏側でいろいろと苦労していた社員たちの物語である。
探偵社シリーズのお約束で、語り手はギャングで用心棒のグィド。
彼らが聞き込んだのは『ポッシルトゥムを我が物にするスキーヴを退治する』というウワサ。
そして謎の税金取立人襲撃の真相を求めて、現在躁鬱状態のスキーヴを蚊帳の外にして魔法探偵社は動き出す。
ついでにジョディとの短編共作。
これはスキーヴの弟子にして、どっちかというと母か姉のような存在であるマッシャが、ポッシルトゥムの将軍であるヒューと結婚する、めでたいお話。
クジラ女とクマ男。迫力の結婚式だ(笑)
女王との結婚をどうしたらいい、と悩みまくるスキーヴと対照的な展開。
だが、ちょっとしたトラブルが発生して・・・
なかなか面白かった。
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ゲームの伝道
モンスターハンター2
あと一月で発売か・・・
面白ければよいのだが。