二月後期
『ホーンテッド・ファミリー』・『スレイヤーズすぺしゃる,5』・『D―北海魔行(上)』
『D―北海魔行(下)』・『髑髏検校』・『ぶらんでぃっしゅ?』
『銀河乞食軍団番外編,2』
『ホーンテッド・ファミリー』
草上仁 ソノラマノベル
読始2/16 読了2/18
コメント・・・
へぇ、草上仁の本が出てたんだ、と借りてみたがイマイチだった。
後半はかろうじてノリが良くなってくるが、そこまで。
女子高生沢田ゆかりの父親は騙されやすいというか、趣味が悪いというか・・・
マンションが手狭になったという理由でマリー・セレステなんていう不吉な名前の宇宙船を購入してしまう。
もちろんそれはオカルトでホラーな生活を確信させるものであった(笑)
ホラーな家(船)だけでなく、言うまでも無く趣味の悪い父。なんかズレてる母。のんきすぎる弟。ボケかけた爺。信心深くなった婆。おまけに犬。
怪しくておかしい現状に疑問を持たない彼らにもイラツクゆかり。
へっぽこB級ホラー(ギャグ?)
イマイチっ!!
『スレイヤーズすぺしゃる,5
戦え!ぼくらの大神官』
神坂一 富士見ファンタジア文庫
読始2/18 読了2/18
コメント・・・
だからといって・・・
マッチョでスキンヘッドな大神官が顔に怪しげな化粧をして、面妖な闘いの踊りを舞うのはいかがなものかと思うのである(笑)
そんな壊れた大バカファンタジー短編集。
再(xa)読なだけにネタが割れててほどほどにしか笑えなかったけど、それはまぁ仕方あるまい。
珍しく(?)リナを振り回すほどのパワーを持ったキャラ多数登場。
『吸血鬼ハンター D―北海魔行〔上〕』
菊地秀行 ソノラマ文庫
読始2/19 読了2/21
コメント・・・
水が苦手なはずの吸血鬼が海から訪れ・・・その貴族が海辺で落とした珠を少女が拾った。
これを街で売ろうと思ったが、悪党の手に掛かり命を落とす。
そんな彼女に、珠を姉に届けてくれと頼まれたDは北の海辺にある村に向かうのであった。
だが、そこには大勢の同行者が(笑)
知恵の輪を使うと相手を逆方向に動かせる盗賊、逆のトト。
自らの血で描いた人物画に語りかけると相手が思い通りになるクロロック教授。
さらに少女を殺した街の元締めが飼っている五人の魔人。
もちろん行く手には水に入れる貴族まで待っている。
Dが勝つのは当然として、これらの魔能力者たちがどこまでDを苦しめることが出来るのか!?
それが面白さの鍵だ。
『吸血鬼ハンター D―北海魔行〔下〕』
菊地秀行 ソノラマ文庫
読始2/21 読了2/23
コメント・・・
タマを奪い合う魔人たち。
そもそも、貴族の残した珠の正体とは?
Dの敵は手を組んだり分かれたり、アメーバのように分裂合体する。
一人では勝てなくとも何人かの能力を複合させれば・・・
それはそれとして、やっぱりDの美しさを語るためにちょくちょく詩的な表現というか。
美にこだわりすぎ(笑)
エロが無い分D単体で耽美調っていうか?
うん、まぁ面白い。
『髑髏検校』
横溝正史 講談社大衆文学館
読始2/23 読了2/24
コメント・・・
横溝正史の小説だが、別に推理小説ではない。
髑髏検校・神変稲妻車という二本の伝奇モノ。
表題作の髑髏検校は、日本を舞台にした吸血鬼物語。
っていうか、ものすごくブラム・ストーカーのドラキュラまんま(笑)
こないだ菊地秀行訳のドラキを読んだだけに、わかる。
よほど影響を受けたのだろうか。
ついでに、途中で連載が終わることになったせいで尻すぼみなへっぽこエンド。
もう少し続けば独自性が出たのかな?
神変稲妻車は、まさに名前の通りの展開。
短いスパンの章で稲妻のごとく次から次への高速展開。
登場人物がであったり分かれたりグルグルと車のごとく。
時は江戸、田沼意知の姦計によって新宮家がつぶされようとしていた。
若き藩士、白鷺弦之丞は隠し財産の鍵である三本の名笛を求めて苦心する。
いや、まったくスピード重視でハンドル操作がヤバイ感じはするが、ここから一体何が起きるのかと予断を許さず予想もつかない展開は興奮できる。
オチは「ウワァ!」なんだけど(笑)
それでも十分に満足した。
それにしても、吸血鬼ハンターの次に手に取ったのが偶然にも吸血鬼モノ・・・
読破上の偶然ってのは本当に面白い。
『ぶらんでぃっしゅ?』
清涼院流水 幻冬舎
読始2/24 読了2/28
コメント・・・
母の胎内で聞いた言葉「ぶらんでぃっしゅ」
常盤ナイトは・・・いや、常盤ナイトの中に存在する意識(?)ボクはその不思議な言葉に縛られて人生を進む。
いろんな言葉を「ぶらんでぃっしゅ」と聞き間違える体質。グランド一周とか・・・
そして20歳の時108のぶらんでぃっしゅがトーナメント戦を行なう。
最もぶらんでぃっしゅな言葉とは一体何か?
オメガ馬鹿馬鹿しい話だね(笑)
しかし、衝撃のラストが待っている。
待っているんだが、ギリギリでオチを見抜いた。勝利の気分。
言葉遊びとしては十分面白いかな。
『銀河乞食軍団<外伝2>
禿蔓草107号、只今出動!』
野田昌宏 ハヤカワ文庫JA
読始2/28 読了3/1
コメント・・・
本編ではそれほど活躍した記憶の無い、おネジっ子たちがメインの短編4本。
おネジっ子ってのは、銀河乞食軍団こと星海企業のシステムで11,12才程度の女子を一人前の整備工に仕上げるもの。
まぁ、丁稚とか言い換えれば分かりやすいか。
で、おネジっ子から一人前になったお七とネンネ。
この整備班花組の班長副班長が、ワンパクな三人のおネジっ子、ヒナ子ハナ子クウ子に振り回されて尻拭いな物語。
広い宇宙でトラブル連発(笑)
いや、宇宙は広いけど舞台は整備場のある金平糖錨地ばかりだ。
とにかく、宇宙を舞台にしながらもむしろ田舎臭い物語。
書かれたのが古い時代だってこともあるね。
まぁ、それなりに面白い。キャラはそれほど好きってワケじゃないが(爆)
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ゲームの伝道
モンスターハンター2購入。
だが・・・PS2本体が死亡寸前。
バリバリガリガリでかなり終わってる気配。
本体も買いなおしか?