十一月前期

『人工憑霊蠱猫02』『アルスラーン戦記,11』『天国にそっくりな星』
『カオスレギオン,0』『神聖喜劇,1』


『人工憑霊蠱猫02』
化野燐 講談社ノベルス


読始11/1 読了11/4

コメント・・・
イマイチ盛り上がらなかった前回。
それに対してこちらは・・・
序盤は「やっぱり読まない方がよかったかな」みたいな(爆)
何かわかってるっぽいけど、やる気の無い空気を身にまとったむさ苦しい系の男。
天然系コンピューターエンジニアめがねぇさん。
そんな二人が新たに登場。
役者はそろったみたいだけど・・・この後面白くなるのかねぇ?
微妙。




『アルスラーン戦記,11 魔軍襲来』
田中芳樹 カッパノベルス


読始11/4 読了11/6

コメント・・・
図書館で見かけたから借りてみたけど・・・
全然覚えてねー!!!
世界情勢がサッパリわからん。
とりあえず蛇王ザッハークの復活が近づきVS妖魔というファンタジックな展開になってはいるけどね。
それなりに面白いのは確かなんだけど、この続きが読めるのは何年後になるか、あるいは書かれないかもしれない、と思うとなんだか萎えてくるな。




『天国にそっくりな星』
神林長平 ハヤカワ文庫JA


読始11/7 読了11/9

コメント・・・
地球で発生した病気、日陰症。火ぶくれ症や吸血鬼病など様々な名前が付いているが、要するに紫外線に当たれない体質の人間が多数生まれたということ。
そんな彼らの救いの星ヴァルボス。
地表ではなく地殻の内側・・・卵の殻の内側とでも言うか。
けっして日にあたることの無い安全な土地。そんな星の平和な町で坂北天界は探偵をやっていた。
新興宗教の台頭。ヴァルボスの真実。恋人の玲美の飼い猫酒乱童子金太郎の行方。
現実と夢の狭間で天界がマイペースに生きる。
神林長平にしては、比較的アッケラカンと明るめの読みやすい本。




『カオス レギオン,0 招魔六陣篇』
冲方丁 富士見ファンタジア文庫


読始11/9 読了11/11

コメント・・・
0巻だけあって、1巻以前のお話、短編集。
具体的には盲目の万里眼少女ノヴィアとの出会い。
謎の妖精アリスハートの正体など。
秘伝を奪って逃げたかつての親友を追うジーク・ヴァールハイト。
その左腕に恨みを残した魂を受け止め、彼らを魔兵として呼び出し満足させて昇天させる。
銀のシャベルを背負った墓堀戦士(笑)
まぁ、四方八方裏切り祭りといった展開だったけど、主人公チームの明るさに救われるかな。
「がんばるのよノヴィアちゃん」「はいっ、がんばりますっ」
一人ボケツッコミならぬ一人頑張るちゃんに(笑)




『神聖喜劇 第一巻』
大西巨人 ちくま文庫


読始11/12 読了11/

コメント・・・
なんとなく読むのに時間がかかりそうな本としてこれを選んだ。
・・・
計算通り読みづらいぜ orz
裏表紙のアオリ文には『戦後日本が生んだ桁外れに大きい”笑い”の文学巨編』なんて書いてあるのに。
1942年、対馬に徴収された練習兵東堂。
ニヒリストな彼は軍隊生活に何を思うか?
とにかく、主人公の脳内描写が鬱陶しい(爆)
何を言いたいのかわからないくらいウザウザと思い悩む。
東堂は無敵の記憶力を元に、ひたすら各種文献を回想するのだ。
俳句などを含めた歌など日本の文ならまだしも、マルクス主義やら左翼赤色思想を原文和訳付で並べてみたり。
もう勘弁してくれと(笑)
読んでて眠くなったり、読むのがイヤになったり、読んだ瞬間文章が脳から消えたり。そんな感じ。
喜劇というには、ちっとも笑えない。
まぁ、軍生活と言えばそれ自体が喜劇と呼べなくもないが・・・
所によりニヤニヤできたが、とてもじゃないが誰かにお勧めすることは出来ない。




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