一月前期

『運命 二人の皇帝』『あるある!夢境学園,1』『第61魔法分隊』
『野望円舞曲,1』『人工憑霊蠱猫03』


『運命 二人の皇帝』
田中芳樹 原作:幸田露伴 講談社文庫


読始1/4 読了1/6

コメント・・・
講談社の、名作を子供でも読める本に・・・というシリーズの一つらしい。
原作は漢文書き下し形でとても読めるものでは無さそう。
それはそれとして、明の時代。洪武帝は皇太子を亡くしたせいか晩節を汚した。
皇太子の弟たちを扱いかねて、皇太子の息子を皇帝として選んだのだ。
そして二代目となった建文帝の廷臣たちは皇位に近い王たちに無駄なプレッシャーをかけ追い詰める。
結果、最大の政敵と思われる燕王の反乱を誘発させることに成功した。
もともと仲が悪くなかった二人が争うことになる・・・
それが、運命?
そういえば明を建てる話が金庸の倚天屠龍記なんだよなぁ・・・とか思いながら読んでた。




『あるある!夢境学園,1《さすらいの転校生》』
新木伸 ファミ通文庫


読始1/6 読了1/8

コメント・・・
変身体質の一文字達也は何度目かの転校を余儀なくされていた。
そして、今回辿り着いた夢境学園は・・・まともではなかった。
番長、超能力少女、影の生徒会。
まぁ、そんな『お約束』の集大成的学園小説。
それだけに展開は想定の範囲内でしかない、かな。
悪いとまでは行かないが、これといった見どころは無いな。




『第61魔法分隊』
伊都工平 電撃文庫


読始1/9 読了1/11

コメント・・・
独特の呪文詠唱がそこはかとなくファンタジックな雰囲気を作り上げる。
田舎町カーライルに左遷された若者ロギューネは複雑な気持ちで新たな人生のスタートを・・・
能天気な主人公で軽めの気楽なお話と見せかけて、むしろ暗かったり。
とりあえずこれ一冊だと何が正しいのかいまいち分かりにくくて困るかな。
ある意味、原子力発電は良いか悪いか、みたいな。




『野望円舞曲,1』
荻野目悠樹 原案:田中芳樹 徳間デュエル文庫


読始1/12 読了1/15

コメント・・・
田中芳樹自身が書いていたら全然進まなかっただろう。
それだけに原案だけでよかったかも(笑)
交易惑星オルヴィエート。むしろ宇宙のアッチとコッチを結ぶワープ屋。
そこに攻めてきた軍事国家ボスポラス。
オルヴィエートの支配者的立場の商人ファルネーゼ家はその侵略に立ち向かうところ。
だがファルネーゼ家は全然ひとつにまとまってはいなかった。
父・長男次男三男・そして、長女エレオノーラはそれぞれに含むところがあった。
特に今まで自分らしさを持たない控えめな仮面をかぶっていたエレオノーラとしては雄飛の時。
しかし・・・
野望や理想とかよりも惑星の安全を守りきれるかが大事じゃないの?(笑)
そんな自分勝手スペースオペラ第一巻。




『人工憑霊蠱猫03 混沌王』
化野燐 講談社ノベルス


読始1/15 読了1/17

コメント・・・
それほど面白いシリーズとは思っていないんだけど、いつも丁度ほかに読む本がなくて(笑)
今回もまたそれほどではなくて(爆)
時間が再び撒き戻ってスキンヘッドで黄色いパーカーというドハデな変態、龍造寺の視点で話が進む。
ひそかに有鬼派に雇われたりする裏切り者っぽい立場のおかげで事件の背後がうっすら見えてくる。
しかしなぁ・・・
なんかこう物足りないというか。
やっぱり話が同じ場面を繰り返しているだけだからか?




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