一月後期

『妖怪新紀行』『スレイヤーズすぺしゃる,26』『ドグマ・マ=グロ』
『ないもの、あります』『小泉八雲探偵帖』『スターライト☆ぱ〜ふぇくと!』
『追伸・こちら特別配達課』『カオスレギオン01』『らんぼう』


『妖怪新紀行』
瀬川ことび 角川ホラー文庫


読始1/17 読了1/20

コメント・・・
ホラー、と分類するのはいかがなものか。
そんな感じの、おとぼけ妖怪小説。
就職活動に失敗した鵜沢は鬱々としながら、とりあえずアルバイトで生活していたのだが。
ある日コンビニ仕事の最中にアメリカ砂かけババアに遭遇してから世界観が変わっていく?
センパイの鳥飼に連れられてあちこちで妖怪ウォッチング(笑)
暴走するセンパイに引きずられる彼に幸せな未来はあるのか!?
まぁ、ほどほどに面白い。




『スレイヤーズすぺしゃる,26
ミッシング・セイント』
神坂一 富士見ファンタジア文庫


読始1/20 読了1/23

コメント・・・
その遺跡に眠るのは、さる聖者が破門にまで追い詰められたというエロ書物(笑)
だが、その遺跡の発掘には謎の妨害があるのだギチ。
ギチ?
というわけで、いつものようにバカバカしく笑えるファンタジー。
うん、満足した。




『ドグマ・マ=グロ』
梶尾真治 新潮文庫


読始1/23 読了1/24

コメント・・・
タイトルのわりに(?)ドグラ・マグラっぽくはない。
病院が舞台と言うのが微妙な共通点ってくらいで。
そして、その病院で起きたホラーでSFな一晩の物語。
元陸軍病院だったこの建物で、今でも何か怪しげなことが行われているようで・・・
まぁ、言っちゃうと荒唐無稽でバカバカしい主筋。
だがそれをとてつもなく面白く読ませるのが「悲しいホラー」の書き手梶尾真治。
キャラクター一人一人の個性が強くて、バカ話に重みが出てくる。
悲しく、切なく、滑稽に。
いつか読もうとは思っていたけど、大当たりだったね。満足満足。




『ないもの、あります』
クラフト・エヴィング商會 筑摩書房


読始1/24 読了1/24

コメント・・・
ないものを売ってる店の広告、とでも言おうか・・・
転ばぬ先の杖、先輩風、左うちわ(笑)
様々な「ないもの」を見せてくれる。
ほどほどにニヤニヤできる一冊。




『小泉八雲<へるん先生>探偵帖』
楠木誠一郎 フタバノベルス


読始1/24 読了1/25

コメント・・・
怪談で有名な小泉八雲が、松江市で探偵する!
いや、別に探偵事務所を開いているわけじゃなくて。
怪奇好きな小泉八雲が幽霊完全否定派の井上円了とぶつかり合いながら、いや、ガツンガツンぶつかるわけじゃないしどちらかというと円了がぶつかってくるんだけど、とにかく幽霊と般若心経の背景付き殺人事件(?)に立ち向かうのだ。
たどたどしい日本語でがんばるラフカディオ・ハーン、つまりへるん先生がかわいい(?)




『スターライト☆ぱ〜ふぇくと!』
火浦功 ソノラマノベルス


読始1/25 読了1/28

コメント・・・
スターライト☆だんでぃシリーズの再収録+未収録品のセット
鳴海甲介、自称ボギーがじゃじゃ馬少女ジギーにまとわりつかれながら、テキトーに事件を解決する。
スチャラカSFストーリー。
まぁまぁ・・・かな。
ひょっとしたら読んだことがあるかもしれないということで爆発的な笑いはなかった。




『追伸・こちら特別配達課』
小川一水 ソノラマ文庫


読始1/28 読了1/30

コメント・・・
あまり見ることの無い、郵便ファンタジー(?)
小泉総理が民営化を進めるよりも先に民営化されるかもというネタを書いたわけだからファンタジーだわな(笑)
G−NETなる巨大無人貨物輸送技術によって人員削減を恐れた特別配達課が、自分らの技術は機械よりも上だということを示すために動き出すのだ。
そしてその先に待つものは。
郵便という、良く知っているように見えて細かいことは何も知らない。
そんな世界が垣間見れて面白いかも。
ほどほどに満足できた。




『カオス レギオン,01 聖双去来篇』
冲方丁 富士見ファンタジア文庫


読始1/30 読了1/31

コメント・・・
と、いうわけでうっかり読み飛ばした01巻を読むことにした。
うむ・・・
ヤバイな。どんどん冲方丁の作品が好きになっていくかも(笑)
魔物を招く左腕を持った一人の『軍団』ジークの従者ノヴィアが聖地で足の弱い少年に出会う。
サナトリウム系美少年の弱弱しい微笑の裏には激しい鬱屈があり、それは国さえも滅ぼす勢いで。
まぁ、なんというか・・・
人の生き方色々、というか。そんな感じを受けたかな。




『らんぼう』
大沢在昌 新潮文庫


読始1/31 読了2/1

コメント・・・
西原理恵子のゾンビみたいな二人組の表紙イラストに釣られた(笑)
デカい柔道使い大浦。通称「ウラ」とチビの空手使い赤池。通称「イケ」のケンカっぱやい二人組みの警察官が悪党どもを次から次に半殺しにする「らんぼう」な短編集。
うむ。
悪人に人権は無いので、善と言うのはキビシイが・・・まぁ天災のようなものにブッ飛ばされるのはいい気味である。
爽快感抜群。うっすら人情モノ。極悪だけど(笑)




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