二月前期

『オラが村ぁ平和』『悪魔のミカタ』『三国志,1』
『ハーモナイザー・エリオン,2』『カオスレギオン03』『流沙の塔(上)』


『パラダイス・メーカー オラが村ぁ平和』
八街歩 富士見ファンタジア文庫


読始2/1 読了2/2

コメント・・・
だが、そんなタイトルっぽい方言的ド田舎キャラは全く出てこない(笑)
そして、作者の名前「八街やちまた」が普通に変換出来て驚いた。
内容は。
世界が災異で大破壊された。人々はわずかに残った文明の残滓をかき集めかろうじて生きていた。
そんな世界で貧民街出身の探索兵クリトフは森の向こうに「農耕可能な村」を見つける。
こんな見たことも無い豊かな土地の存在を・・・群都に伝えて、奪う?
しかし、ケガとバイクが治るまでの短い間に受けた優しさに心が悩む。
この平和な村を自分はどうしたいのか。
終末のブッ飛び感はすごいけど、まぁ、ほのぼの。




『悪魔のミカタ 魔法カメラ』
うえお久光 電撃文庫


読始2/3 読了2/5

コメント・・・
西澤保彦的な超常推理小説に西尾維新的な軽そうでいて無駄に暗い思いを抱えた話?
そのカメラで取った写真を9分以内に傷つければ人が死ぬ。
だが、その被害者が死んだ時、9分以内にカメラを持っていた人物はいなかった?
妹を宇宙人にさらわれた過去を持つ少年堂島昴は、その犯人だと悪魔に決め付けられ魂を奪われかけ、真犯人を探すことになる。
こう書くとアホっぽいな(笑)
しかし、主人公が何を考えているのかイマイチ分かりにくいというか。




『三国志 一の巻 天狼の星』
北方謙三 時代小説文庫


読始2/5 読了2/7

コメント・・・
日本人が中国と聞けば、まず三国志を思い出す。
中国物の本を出すなら三国志以外はほぼ売れない。
そんなわけで日本に無数にある三国志の中から今回は北方謙三をとってみた。
さしあたって、魏呉蜀涼袁がそれなりにバランスよく書かれているかな。
もちろん劉備が一番良く書かれそうだが。




『ハーモナイザー・エリオン
ツキをつかんだ?魔法使い』
吉村夜 富士見ファンタジア文庫


読始2/7 読了2/9

コメント・・・
1回仕事を頼むごとにとんでもない報酬を請求されるランドラしか手駒が無いのでは、夢である大金持ちになることは出来そうに無い。
だからエリオンは新たに・・・
タダで働いてくれる魔物と契約をすることに。極端なやつだなぁ(笑)
とりあえず、前回の活躍が知られて王宮魔術士になれたエリオンは、なにやら怪しげな企みをしているゼロニアらと共に連牙島に巣くう魔物退治に行くのだが。
サクセスを夢見る、微妙な実力の持ち主エリオンに大金が舞い込む日は来るのか?




『カオスレギオン03 夢幻彷徨篇』
冲方丁 富士見ファンタジア文庫


読始2/10 読了2/14

コメント・・・
ジークを執拗に狙う、聖地シャイオンの若き領主レオニス。
異能力を持つ3人の刺客を準備するが・・・
と、なんだか菊地秀行みたいな展開(笑)
つまらなくはないんだけど、求める方向が少々違うかな。




『流沙の塔(上)』
船戸与一 朝日文庫


読始2/14 読了2/17

コメント・・・
乳児の頃、華僑の張龍全に拾われ育てられた海津明彦は中国人相手のトラブルシューターになった。
そんな彼が義父龍全の命を受け、ロシア女・類似殺人事件の謎を探るため中国へ飛ぶ。
という展開をベースに、事件に絡む他の3つの視点からクルクル回りながら事態は進行する。
中国の闇を描く冒険小説の前編。
知らないことが多すぎて興味深く読めるかな。




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