2月後期
『独孤剣』・『書物狩人』・『スパイ大作戦』
『三都物語』・『パーフェクト・ワールド,1』
『独孤剣』
藤水名子 時代小説文庫
読始2/20 読了2/20
コメント・・・
どうもこの作者の女性的な心理描写に馴染めないものを感じつつも、タイトルの武侠臭に惹かれる。
で、結論だが、今回はゼロではないものの女性臭は控えめになっており、武侠っぽい中国時代小説をたのしめた、かな。
額に罪人の証である金印を彫られた男、李竣の復讐劇の果てに待つものは・・・
うん、ほどほどに良いかも。
『書物狩人』
赤木毅 講談社ノベルス
読始2/21 読了2/23
コメント・・・
とても読みやすい短編4作。
面白い、と表現しなかったのは開幕の第一話がJFK暗殺ネタという擦り切れたものだったし。
テーマも扱うネタも微妙というか・・・
しかしまぁ、その辺の知識が弱くてもサクサク読める読みやすさがある。
狩人の名を持つ古書売買人の活躍。ここが上手い。
本好きとしては読んでて楽しいね。
『スパイ大作戦』
室積光 双葉社
読始2/24 読了2/25
コメント・・・
ずっこけスパイ物語。しかも時代は戦後20年という、古き昭和。
田畑明男は平凡なダメオヤジの姿を持つスパイである。
スパイといっても国に給料を貰っているわけではないので表の仕事もこなさなければならない。
というかこの20年間スパイらしい仕事など全く無いわけだが。
だが、ついに彼が動く時が来た。
日本のためにアメリカとソ連のダブルスパイでいたつもりの田畑の活躍を見よ!
って感じで、右も左もバカばっか、という印象なのだがクライマックスが良かった。
笑えるし感動までするし。
『三都物語』
船戸与一 新潮文庫
読始2/25 読了2/28
コメント・・・
横浜>台中>横浜>光州>横浜。
日本と台湾を行き来する、野球という背骨を持った5連作。
そして暗くて薄汚くて、まぁ、掃き溜め、いや吐き溜めのような世界。
わざわざウンザリした気分になるような本を読むのは、なぁ・・・
読ませる力はあるが、オススメしたくなるものではない。
『パーフェクト・ワールド Book.1
One Ace』
清涼院流水 講談社BOX
読始2/29 読了3/2
コメント・・・
さすがに清涼院流水というか、ワケワカラン系?
事故で下半身が動かなくなった一角英数。彼の家に一人のアメリカ少年がホームステイに来る。
キャナスピーク=can a speak=カナスピーク。カタカナでネイティブっぽい発音を書いた英会話。
そして京都市案内的な。
変な本だよ(笑)
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