十一月後期

『流転の故宮秘宝』『こわがらないで・・・』『天外魔艦』
『貘龍師・湟 2』『水の魔法陣(上)』『水の魔法陣(下)』

『流転の故宮秘宝 消えた王羲之 真蹟の謎
伴野朗 尚文社ジャパン


読始11/18 読了11/21

コメント・・・
まぁまぁ、だがね。タイトル通りの話で。
失われた、王羲之の残した数少ない真蹟(間違いなく王羲之の書による作品)の一つである、『快雪時晴帖』を追う男の話。
男の名は郭健。『黒将軍』の異名を持つ・・・農民(爆)
元、馬賊で、しかも、日本人という過去を持つ男。
そして、値が付けられないほどの秘宝である、快雪時晴帖を狙う複数の団体。
1940年代。共産党と国民党とが内乱状態にあった時代。
混乱に紛れて盗まれた快雪時晴帖の行方は!?
歴史上の人間も出てきて「ををっ!」とうなったりもするけど。
爆発的に面白いシーンは無し、と(爆)




『こわがらないで・・・』
朝松健 ハルキ文庫


読始11/21 読了11/23

コメント・・・
あぁ・・・、朝松健の新作に巡り会えるとは・・・
図書館、最高!(笑)
で、『こわがらないで』というホラー(?)と、赤い魔女シリーズの2本立て。
拙者は、今、なぜかホラーを書きたいような気がするので、『読者が恐くなるような文章形態』ってのを探してるんだけど、残念ながらこの作品からその手のイメージは得られなかった。
まぁ、恐怖っていうのは映像からは得られても、文章からはなかなか、ね。
恐かった小説なんて、小学生の頃読んだポーの『黒猫』くらいかな。
小説とホラーは相性が悪いのかもしれない。
まだだ、まだ、足りない。
で、赤い魔女の『樹妖の恋唄』は、もともとホラーではなく、オカルト。
拙者理論では、超常能力者が不自然現象と立ち向かうのはホラーじゃなくてオカルトファンタジーに分類されるのだ。
まぁ、面白。




『天外魔艦』
朝松健 ハルキ文庫


読始11/23 読了11/25

コメント・・・
天外魔境ならぬ天外魔艦。
魔術によって魔界に送り込まれ、歪んだ存在となった護衛艦あきつき−44。
それをおこなった民族遺跡監理室。略して『民遺監』は陸上自衛隊の一部の闇組織。
それを妨害しようと画策する、海上自衛隊警務隊特捜課。
そして、巻き込まれた怒りを爆発させる新聞記者、田外竜介。
んむ。『魔犬召喚』のシリーズである。
魔術儀式に詳しい朝松健ならではのオカルトファンタジー。
その手の知識が欲しい人に・・・




『貘龍師・湟 2 魔影兄弟編』
森川潤 フタバファンタジー


読始11/26 読了11/26

コメント・・・
あ・・・スレイヤーズだ(笑)
いや、ね。回を進むにつれて倒すべき敵が弱くなっていきそうな感じが。
今回の敵は影使い三兄弟。まぁまぁの強さ。
そして、前回あんまり役に立たなかった、知識だけの少年・隆慈が何か技を身につけそうな気配。
主人公は戦闘シーン以外出番が無いみたいだが、続くならなにか争いに巻き込まれそうな・・・
そして、前回知り合った、任侠集団のリーダー柳麗夏、義賊の呉衛門も再登場。
そこそこファンタジーの始まりだ(爆)




『水の魔法陣 (上)』
斉藤栄 集英社文庫


読始11/27 読了11/29

コメント・・・
作家リストの人数を増やすため(爆)何となく手に取ってみる。
オカルトっぽいタイトルだが、果たして内容は如何に?
・・・
特に、オカルティックな話も探偵も出てきません(笑)
ただ、『水』に関わって何人かが死ぬ。それだけ。
謎の腐乱死体。謎の誘拐。謎の失踪。
様々な謎を残したまま、下巻へと続く(爆)
ただ、ね。拙者の推理力は腐乱死体の正体・・・仁木井昌子が誰の愛人だったのか、ということは看破した。したつもりだ。下巻を読まなければ確かめられないが、まず間違いない。
マジチーの意味を知ったばかりの今だから分かる謎解き☆




『水の魔法陣 (下)』
斉藤栄 集英社文庫


読始11/30 読了12/2

コメント・・・
ふむ・・・。拙者の推理によって全ては解決に向かうのであった。
ワケないってば・・・
まぁ、おそらく当時としてはかなりインパクトのあるオチだったのだろう。80年代なら(爆)
まぁ、こういう名作が踏み台になって最近の作品があるんだなぁ、と。
うまいんじゃないの。
誘拐された腎臓病の少女。週二回の透析を受けなければ死に至るという状況で焦りまくる警察と両親。
事件開始から一ヶ月経ち、すっかり生存をあきらめつつもあきらめきれない両親の姿。
重いなぁ




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欄外 食王


食王である鶴海将は、味だけでなく、値段にもうるさかった(笑)
だから、こんな分析をしたりする・・・

マクドナルド。65円のハンバーガー。
130円でもかなりの値下げだったはずなのに、さらに半額。
自由競争の名の下に、同業者をまとめて叩きつぶそうという行為とも見える(爆)
だが、『敵』はハンバーガーショップだけなのか?
いや、違うね。
小麦粉&クズ肉の塊という組成の食べ物が他にも有るではないか。
冬のコンビニメニュー『肉まん』だ。
肉まんの価格が88〜100円である以上、130円のハンバーガーではまだ高いのだよ。
よって、肉まんを下回る価格をつけるために、ウイークリースマイル価格を設定したのではなかろうか?
逆に、中華まんの方は、具を豪華にして値上げ傾向に有るんですけど・・・
中華まんすら駆逐した後のマクドナルドの行き着く先は、どっちだ。