6月後期
『戦う司書と雷の愚者』・『ゼロの使い魔,2』・『憑神』
『スナッチ』・『騙し屋ジョニー』
『戦う司書と雷の愚者』
山形石雄 集英社スーパーダッシュ文庫
読始6/19 読了6/19
コメント・・・
シリーズ第二巻。
そして戦う司書は今回ワキに回ってみてるだけ(爆)
いや、戦う司書は館長代理のハミュッツ・メセタ個人ではなく武装司書全体を指すのか?
とりあえず前作と同じ黒いダークなストーリーってところか。
というわけで、なぜか死にたがる図書館を襲った犯人(?)のザトウ。
ハミュッツは司書見習いのドジっ娘ノロティに彼を助けろと命令をする。
犯人を、助ける?
よく分からないまま彼に張り付くノロティ。人を殺したくなくて武装しないで素手で戦う武装司書だ。
そしてザトウの記憶。神溺教団のどす黒いやり方。
ラスト(オチではない)はかなりエー!?な展開だ。
まぁ驚くことが出来たということでポイントプラス。
なかなか良い本ということにしておこう。
『ゼロの使い魔,2
<風のアルビオン>』
ヤマグチノボル MF文庫
読始6/21 読了6/22
コメント・・・
魔法を使えば爆発するダメ魔法使いルイズ。
そしてその使い魔としてコッチから召喚されてしまった少年、才人。
そんな2人が王女様に頼まれた仕事は、政略結婚の障害となるかもしれない昔の手紙の回収であった。
ついでの同行者にルイズの許婚まで出てきて才人はヤキモチ気味。
まぁそんな感じで・・・テーマが散乱して散漫で書きたかったことがよく分からない。
続巻への伏線引きがメイン、かな。
『憑神』
浅田次郎 新潮文庫
読始6/22 読了6/24
コメント・・・
ちゃっかり映画化もされている江戸末期の物語。
いまいち運の悪い?別所彦四郎は酔って転んで薮の中に飛び込んだところで見つけた社に手を合わせる。
三巡稲荷。
だがそこに祭られていたのはよりにもよって貧乏神、疫病神、死神だった。
こんなものに取り憑かれて彦四郎の運命やいかに。
って怪力乱神な話でありながら、細やかな江戸描写。
太平の世をむさぼって侍がどんなものになっていたか、とか。
映画のCMのせいでコミカルな話かと思っていたんだけど・・・
ラストシーンには泣かされた。
影武者よ永遠に。
『スナッチ』
西澤保彦 光文社
読始6/24 読了6/28
コメント・・・
開幕はなんか好みじゃないなぁ、と思ったんだけど。
話はいきなりブっ飛んだ方向に向かう。
その日、銀色の雨が降り注ぐ。それは宇宙生命体で降られた人たちは体を乗っ取られてしまう。
別にそれで地球を征服するとか言い出すわけではなく、その一度だけ。
彼らはベツバオリと呼ばれ、肉体的にはむしろ虚弱にすらなった。
そして乗っ取られた体の持ち主の精神が突然よみがえるサシモドシ。
そんな世界で31年目にサシモドした奈路充生は殺人事件に関わることになり・・・
と、そんな感じだがあとがきで作者も言っているようにSFとしてもミステリとしても中途半端で弱い。
それでも全くつまらないわけでも無いんだけどね。
半端にそれなりに楽しめる。
『騙し屋ジョニー 魔界都市<新宿>』
菊地秀行 ソノラマノベルス
読始6/28 読了6/30
コメント・・・
魔界都市<新宿>
ただし古い方の。
メフィストはどちらの世界にも居るが、こっちの主人公は十六夜京夜である。
木刀阿修羅を振るい、念法で悪と立ち向かう正義の味方。
そんな彼が騙し屋ジョニーなどというチンケな詐欺師を追っているうちに最悪のテロリスト、ガダスまで相手にすることになる。
まぁまぁ、良かった。
しかし幽霊の自転車乗り『ライダー』の使い捨てはもったいなかったか。
これはこれだけで一冊にした方が・・・という魅力を感じた。
トップに戻りたい
リストに戻る