8月後期
『キング・コング』・『<移情閣>ゲーム』・『酒気帯び車椅子』
『七人の武器屋,2』・『真庭語』・『高飛びレイク<全>』
『キング・コング』
田中芳樹 スーパーダッシュ文庫
脚本:フラン・ウォルシュ&フィリッパ・ポウエン&ピーター・ジャクソン
原案:メリアン・C・クーパー&エドガー・ウォレス
読始8/15 読了8/18
コメント・・・
言わずと知れた有名映画のリメイクに伴ったノベライズ。
多分原作回りの名前が多すぎて書き写すのが面倒でスルーしてた・・・
キングコングの語源は金剛の中国語読みキンコンであるらしい。
それはともかく、最近の田中芳樹はパワー不足かなぁと思っていたのであまり期待していなかったのだが、意外なことに?十分な面白さがあった。
そもそも映画自体知らないと言っていいほどに覚えてないので新鮮。
そのせいでドコまでが原作重視でドコにオリジナル要素が入ってるのか分からないということも・・・
髑髏島に向かうベンチャー号の船員には何か含みのあるキャラを配置してるっぽいんだけどな。
ま、とりあえず満足できる一冊だったということで。
『<移情閣>ゲーム』
多島斗志之 講談社ノベルス
読始8/19 読了8/22
コメント・・・
講談社ノベル25周年復刻フェアの一冊。
かつて辛亥革命の孫文が神戸に建てたと言う移情閣で中国・台湾という不仲の両首脳を握手させようというイベントを進めて欲しいと、広告会社に注文が来る。
大手広告会社『宣通』のやり手企画人塔原は怪しさを感じながらも巨大プロジェクトにノリノリ。
広告業界の裏と表が描かれる。
そして、プロジェクトの後ろに見え隠れする政治的問題。
特に当時の・・・この本が書かれた頃に陰謀といえばフリーメーソンが関わるのはお約束である。
一体誰が何を企んでいるのか。
作者が思わず過去の自分を褒めてしまうのが分かるくらいに読み応えのある一冊。
『酒気帯び車椅子』
中島らも 集英社
読始8/23 読了8/25
コメント・・・
表題作を含むお笑い短編集。
・・・だと思って借りたのだが大違い。
実際は長編怒りの復讐劇。
ヤクザに睨まれた商社マンが家庭をボロボロにされ、友人らの協力で復讐を果たす。
序盤はほんわか楽しげな流れだっただけに展開に驚かされた。
最後はもう、ヤクザ死ね。皆殺し!って感じ。
ドギツイ系なので読むならそれなりに覚悟の上で。
『七人の武器屋 結婚式をプロデュース!』
大楽絢太 富士見ファンタジア文庫
読始8/26 読了8/27
コメント・・・
武器屋エクス・ガリバーのオーナーとなった七人の少年少女たち。
前回の活躍でそれなりの売り上げを出せるようになった彼らの前に現れたのは・・・
ノンビリ少女ノン(17)の結婚式!
寿退社でメンバーが減るのは寂しいなぁ、とか思っていたら、突然の結婚延期。
式場のサンクマリカ聖堂を借り切ったものがいるらしい。
ライブウィンドゥ社の三男というかただの子供ホリィ。
・・・
なんかいろいろヤバイネーミングだ(笑)
なかなか楽しい努力と友情の物語。
『真庭語』
西尾維新 講談社BOX
読始8/27 読了8/28
コメント・・・
刀語の敵役、真庭忍軍が主役の番外編。
しかも初代の話だから200年位前になるのかな?
蝙蝠、喰鮫、蝶々、白鷺が登場。
まぁ、刀語ではほぼ切られるためだけに出てくるのが彼らだから、コッチの方が味があるし強くも感じるのは仕方ないか。
そんな感じで、特別に面白いものではない。
まぁまぁ面白いとか、ほどほどの面白さとか、そんなもん。
『高飛びレイク<全>』
火浦功 ソノラマノベルス
読始8/29 読了9/4
コメント・・・
ソノラマ文庫の高飛びレイクシリーズをまとめたもの。
テレポート能力を持った泥棒という、とんでもなくイカサマな主人公レイク。
そして何人かのハイスペック犯罪者が拉致され、巨大な仕事に強制協力させられる。
カジノ小惑星からの金塊強奪・・・
だがそれは果てしなくやばい事件へのプロローグにすぎなかった。
と、ヒいておきながら、続きは書かれず、番外編としてレイク以外の犯罪者の昔話が書かれている。
どれもとってもピカレスクで面白い。
そして20年。やはり続きはかかれていない(爆)
読むと続きが読めないことにイライラする一冊。そんな意味でオススメは出来ない(笑)
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