二月前期
『クレージー・リー,2』・『小悪魔アザゼル18の物語』・『諏訪湖マジック』
『バルト海の復讐』・『巷説百物語』・『カルとブラの大冒険,3』
『クレージー・リー,3』・『悪魔のラビリンス』
『クレージー・リー,2 不死身の魔王』
渡邊由自 ソノラマ文庫
読始2/1 読了2/1
コメント・・・
さて、顔の似ているウルビーノ王子の身代わりとして戦って、負けて、囚人となりながらも脱走に成功して・・・
というのが前回のラストだな。
最後にサンタ・バルバラの王に託されたサファイアのペンダント。
これを持って地球に行けば十個船団の兵力は借りることが出来るらしいが・・・
突然ドラゴン登場>血を浴びて>リー不死身 という無茶苦茶な展開を除けば面白い(爆)
一方、リーのライバルであるアドリア連邦の宇宙艦隊総長ケン・ドクターの動きもそれなりに燃える。
ただ、ちょっくら副官フォンとの関係がラインハルトとキルヒアイスに似ているんだが。
続きに期待。
『小悪魔アザゼル18の物語』
アイザック・アシモフ 小梨直:訳 新潮文庫
読始2/2 読了2/3
コメント・・・
巡礼中にちょくちょく見かけるタイトルなので挑戦する。
作者一覧のページにアシモフを入れたかったというのもある。
で、内容だが。アシモフがジョージという胡散臭いおっさんから聞いた話を書く、という形式。
ジョージはアザゼルという小悪魔を使役するらしい。
その悪魔は自分のためには使えないんだが、他人を幸せにするためなら魔力を使ってくれるのだ。
イイ男で頼りがいのある(笑)ジョージおじさんは色々な人に相談ごとをもちかけられる。
その相談ごと18連発。
アザゼルはジョージおじさん経由で持ち込まれたお願い(ワガママ?)をかなえるのだが・・・
誰も幸せになれない(爆笑)
まぁ、アウターゾーンとか笑うせぇるすマンとかいった属性の話。
むしろこっちが元祖か。それなりにアメリカンジョークで面白い。
『諏訪湖マジック』
二階堂黎人 トクマノベルス
読始2/3 読了2/6
コメント・・・
水乃沙杜瑠の推理劇、二作目。
わざわざ電車に投げ落とされた死体。死体は何故、二度も殺されたのか!
大宮駅で起きたこの事件に、水乃沙杜瑠は仕事で向かった諏訪・長野で巻き込まれていく。
いや、沙杜瑠は巻き込まれ大好き人間なのだが(笑)
むしろ自分から事件に突っ込んでいく。
部下の美並由加里を引きずりまわし(まぁ、彼女は沙杜瑠LOVEだから引きずりまわされるのは大歓迎なのだが)東京・埼玉・長野を駆け回る。
つーか、仕事しろよ。旅行者社員!
比較的明るいんだけど、やっぱり殺人事件なだけに、その裏にどす黒い闇が隠れてると言うか・・・
まぁ、面白い。
並列書評に飛ぶ
『バルト海の復讐』
田中芳樹 東京書籍
読始2/6 読了2/7
コメント・・・
田中芳樹は中華モノだけじゃないぜ、というワケで中世ヨーロッパが舞台。
一本柱帆船の船長となったエリックは、初航海でいきなり部下に裏切られ、海に投げ込まれてしまった(笑)
だが、エリックは奇跡的に冬の海を泳ぎぬけ、切り立った崖をよじ登り、一命を取り留める。
そして、謎の老婆「ホゲばあさん」と出逢った時からエリックの復讐は始まるのであった。
とは言っても残念ながら(?)陰惨な復讐劇ではなく、名誉回復・汚名返上って感じだ。
なにしろ、自分を裏切るような人間に副官を任せていたようなお気楽者だからね。
まぁ、心の狭い人には都合良い展開過ぎる、と突っ込まれそうだが、一冊で片付けるにはコレ以外無いでしょう。
単純な勧善懲悪で楽しみやすい。お薦め。
『巷説百物語』
京極夏彦 角川書店
読始2/7 読了2/10
コメント・・・
以前うっかり先に読んでしまった、「続」巷説百物語の前編。
それはそれで、まぁ、楽しめる。
お馴染み(じゃないってば)口先三寸で人をだまくらかす小股潜りの又一を中心に、考物の百介・山猫廻しのお竜・事触れの治平らが事件を解決。
と、いっても推理モノではなく、むしろ、起きた事件を何も無かったこととして闇に葬る話。
正確には、全ては妖怪の仕業であったのだ、と関係者全てを煙に巻く。
一国すら手玉に取る大仕掛けを楽しめ。
暗く、暗くお薦め。
『カルとブラの大冒険,3 黒鉄の浮遊城が墜ちる時』
鴉紋洋 ソノラマ文庫
読始2/11 読了2/13
コメント・・・
少しずつ見所が増えているかもしれない。
今回は人工都市マルムスティンでの泥棒仕事。
だが・・・やっぱりそういう話にはならないのであった(爆)
都市の支配者ジュリアン・ボネットと対立するハメに。
そして、宇宙刑事のようなプロテクターを身に纏う保安官のジョン。相方のエリカまで巻き込んでの大騒ぎ。
カルは女の尻を追い、ユイノがやきもちを焼き、ブラスが銃を撃ちまくる。
すでにお約束のパターンが決まってしまったようだ。
『クレージー・リー,3 青い眼の死神』
渡邊由自 ソノラマ文庫
読始2/13 読了2/14
コメント・・・
さて、色々あって面倒になってきた海賊団はとうとう正体をばらして地球軍を離れる。
そして、地球に攻め込まれたアドリアでは、ケン・ドクターが酒びたりになって任を解かれていた。
主戦略の欠けた戦争はあまり盛り上がらず・・・(笑)
クレージー・リーは、どうにも思い通りに動いてくれなかった借り物の軍隊に嫌気がさしたか、今度は自分の兵隊を持つために海賊を狩り集めるのだった。
そんな感じで順調に面白くなっているシリーズ。次が楽しみ。
『悪魔のラビリンス』
二階堂黎人 講談社ノベルス
読始2/14 読了2/15
コメント・・・
アウスラ修道院事件と人狼城事件の間に入るストーリーだと。
魔王ラビリンスという恥ずかしい名前を名乗る残酷な謎人物による二つの事件。
例えるなら、マガジン連載中の「探偵学園Q」の冥王星のような敵。
他人の弱い心に付けこみ、犯罪計画を立てる。そして、実行させ・・・
ラビリンス自身は事件が終った時すでに姿無し。
と、まぁ、美人名探偵蘭子にふさわしい(?)怪人が登場したのであった。
が・・・
長編・寝台特急事件。短編・ガラスの家事件。
共に、謎は簡単すぎて(どこかで見たことのあるトリックで)ショボンヌ。
蘭子たんカンバーック、とか言ってる危険人物専用
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欄外 ゲームの伝道
ズサーヴァサー。
まぁ、それなりに味のあるレースゲーム。
どれくらい味があるかと言うと・・・ゾイドに馬車を引かせるようなステキゲームだ。
陸・海・空と三タイプの操作性の違うステージを駆け抜ける快感。
ただし、水ステージは楽しむよりも難しさが先に立ってるワナ。