Quanさんの書評
「並列バイオ」(富士見ファンタジア文庫)秋口ぎぐる
第10回富士見ファンタジア小説大賞審査員特別賞受賞作。
/やら−やらを多用する独特な文体(変とも言う)が少し読みづらい。ストーリーはまあまあ。何よりも設定が奇抜。そこが審査員特別賞に選ばれた理由だろうか。あえて言うなら「バイオパンク」かな?第二脱出速度ガエル(成層圏まで跳んでいく)とか巨人機関(箱の中の巨人がペダルを踏む)とか計算機的生物(無論外付け記憶装置型生物つき)とか。それにしては登場人物全員が大まじめなんだもんなあ。他のところで見かけた外伝はギャグだが。むう。
たしかに“特別賞”な作品でした。
評価☆☆☆+
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