麻弥さんの書評
●「ブライトライツ・ホーリーランド」古橋秀之[電撃hp](99/12/18)
2年ぶりの新作なので本当に楽しみにしていました。雑誌「電撃hp」5号に一挙掲載されていた作品ですが、1月に電撃文庫で発売されますが、それまで待ちきれないので。
「ブラックロッド」、「ブラッドジャケット」に続く、積層都市・ケイオスヘキサの物語。三部作のラストとなります。
オカルトが発達し、科学となった世界を舞台にした、サイバーパンクな物語。どろりと濃厚な空気がたまらない作品です。この世界観が好きでして。
で、読んでみたんですが……わ、わかんない……それでも特別な物語を読んだときの酩酊感にどっぷりでした。わかんないけどおもしろかった。
そのあと前二作を読み返してからもう一度読んだところ、あ、あの人がああだったんだとやっと半分くらいは理解できたかと。それでも謎がかなり残ってるんですよね。
今回嬉しかったのは、鉤さんでしょうか。彼、好きなんですよ。もう一度会えるとは思わなかったな。今回の新キャラではアルファがよかったですよねぇ。
このシリーズを読むとしたら必ず一作目の「ブラックロッド」から。でも置いてる本屋、あんまりないかなあ……ちょっと話が濃すぎて、とっつきにくい作品なんだけども、私は大好きなシリーズなので、興味を持ちましたからぜひ。
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