一月前期

『魔境遊撃隊,1』『魔境遊撃隊,2』『峠(上)』
『峠(下)』『退魔針 針鬼篇』『退魔針 魔虫篇』
『アルスラーン戦記,10』『図書館戦隊ビブリオン,2』

『魔境遊撃隊,1』
栗本薫 ハルキ文庫


読始1/1 読了1/4

コメント・・・
さて、新年一発目の本の採点は・・・
まぁまぁ(爆)
上下巻の半分だからまだ、なんともいえないけど。
栗本薫という三流作家(男)が、友人にだまされて(?)秘境に連れて行かれる。
これだ、なぜか主人公が作者と同じ名前なのが゜気に入らなくて採点を悪くしたのだ。
それはともかく、
この冒険の主謀者、美少年。同行者、執事・マッドサイエンティスト・サムライ・サーカスコンビ(?)
謎の島で待つのは宝か悪魔か!
なんか、エロス抜きのエイリアンシリーズみたいだな(爆)




『魔境遊撃隊,2』
栗本薫 ハルキ文庫


読始1/4 読了1/5

コメント・・・
ベリィグッドですよ。
前半は、まぁ、そこそこ。というレベルだったのだが、後半は違う。
一転して、スリルショックサスペンスな展開がラストまで休み無く!
面白いっ!!
それと、あとがき解説を読んで知ったんだけど、栗本薫という三流作家(男)ってのは、ほかにも登場作品を数多く持つレギュラーだったんだね。知らなかったよ。
海底の王国チャムロラで出番を待つ危険なデンジャーを彼らはいかにして乗り越えるのか。
強すぎる敵のせいで出番はともかく、その能力を発揮するチャンスのほとんど無かったサムライとサーカスコンビの心境は?(笑)
とにかく読んでみよう。
なぁに、第二部だけでも八割り程度は理解できるストーリーでござるよ。




『峠 (上)』
司馬遼太郎 新潮文庫


読始1/6 読了1/8

コメント・・・
なんというか、どえらい現在向けのストーリーのような気がする。
ペリー来航以来の幕府・藩の鈍すぎる態度に業を煮やしながらも、尊皇攘夷運動で暴れるわけではなく、いかにして西洋文化を吸収して日本を守るか。
と、いう前向きな姿勢の男。河井継之助。越後長岡藩の藩士。
しかし、そこそこの位を持ってはいるが、国をどうこうする力など有りはしない。
彼はいつか来るに違いない、自分の出番を待ち、諸国漫遊、学問修行に出るのである。
ある意味、今マガジンで連載中の「クニミツの政」に近いかも。




『峠 (下)』
司馬遼太郎 新潮文庫


読始1/9 読了1/12

コメント・・・
さて、前巻。幕府崩壊寸前の乱世に、ついに家老となった河井継之助。
横浜へ行き、京へ行き。
長岡藩をなんとか守る手段を考える。
それにしても、幕府の倒壊を予想し、封建制度の瓦解と侍という身分の消滅などを、未来にはっきりと見据えていながら、それでも藩を守るという、なんと言う二律背反した行動であろうか。
そのころ、一万円札こと福沢諭吉は、支配者が幕府でも天皇でもかまいはしない。ただ、文化の灯火を広げるのみ。といった行動をとっていた。
最終的に、越後は会津と共に、西軍(官軍)と戦う羽目になる。
妄想扱いすらされる『中立国家』越後長岡を作ろうとした河井継之助は、軍師もこなした。
尊敬する王陽明の生き方をなぞるように。
しかし、時の流れは強く・・・

中盤、主人公に愛想がつきかけたんだけど、ラスでは見せてくれたね。侍のかっこよさを。
そんで、あとがき解説を見ると、実は河井継之助は死後に墓を鞭打たれるほど嫌われた、と読んで、またヒートダウン(爆)
しかし、渋すぎる、いい作品でした。




『魔殺ノート 退魔針 針鬼篇』
菊地秀行 スコラノベルス


読始1/13 読了1/13

コメント・・・
一応、マンガの原作でもあり、ついでに小説としても売り出しちゃえ、な作品である。
病も治すが、妖怪退治もする針師。
メフィストが白い医師なら、大摩は黒い医師か?いや、針師だった。
対する敵は、クトゥルーの邪神。ムーを滅ぼした魔神。平安時代よりよみがえりし妖魔。
だが、人間だって負けてはいない。
日本に三人しかいない退魔針の使い手は、大摩を含め全員登場するし、大摩の助手は美人看護婦だし(それは関係ないだろう)対妖物格闘技の使い手に、ムーの記憶を持った者も現れるし。
そうだなぁ・・・。夜叉姫伝のようなバトルロイヤルの予感。




『魔殺ノート 退魔針 魔虫篇』
菊地秀行 スコラノベルス


読始1/14 読了1/14

コメント・・・
マンガの方が分かりやすい(爆)
そうでなくとも、小説じゃフォントを変えるくらいしか芸が無いし、菊地秀行はそれもしないから(フォント変える作家は滅多にいないってばよ・・・)作品がすごく平坦に見えてくる。
今回のメイン敵キャラは愚怒家の人。グド・・・ムーを滅ぼした三魔神の一つ。ザグナス=グドとなんらかの関係のあるだろうモノ。
対する退魔針の三人は、超美形の大摩。茶髪でノー天気な妖京梧。アイドル顔の美少年(笑)来栖隼人。
まぁ、彼らはほとんど単体で自由行動してるんだけど・・・
大丈夫か?本当に。
そのころ平安の妖魔、藤原紅虫は着実に仲間を増やしていた。
以下次号。(いつになるやら)



『アルスラーン戦記,10 妖雲群行』
田中芳樹 角川文庫


読始1/14 読了1/14

コメント・・・
ひさしぶりだなぁ。ひさしぶりすぎて9巻までの展開をスッキリと忘れてしまっているではないか(爆)
ページを開く前に名前を思い出せなかったのはギーヴとエラム。
アルスラーン・ナルサス・ダリューン・ファランギースは覚えていた(笑)
今回もまた、田中芳樹らしい腰抜けな権力悪党がぶちのめされたり、邪悪なたくらみや、完璧な策略が発動してとってもスリリング。
それにしても、すっごく気になる幕の引き方したんだけど、続きはいったいいつになることやら(爆)



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『図書館戦隊ビブリオン,2』
小松由加子 コバルト文庫


読始1/15 読了1/15

コメント・・・
地球のあらゆる書物を集めつつ、無造作に成長していくアレキサンドリア漂流図書館に不時着されてしまったごく普通の学校図書館。
そして、漂流図書館の本を狙って襲い来る悪の組織ネオ・バグフォード。
何の因果か、漂流図書館を守ることになった図書委員たちは、無理矢理ビブリオンの隊員にさせられ悪と戦う。
のが、前回までのあらすじ。
今回は、漂流図書館の修理が終わってビブリオンが必要なくなるまでの戦いだ。
行け!ビブリオン。
図書館の本を切ったり落書きしたりする悪の組織を許すな!
あぁ・・・ヘボイ(笑)



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欄外 ゲームの伝道


プレステ版、ストリートファイター2プラスを買った。
この中のタル壊しゲームがお気に入りだ。
画面の左右から転がってくるタルを、壊しまくる。
こういう、短時間で楽しめるトライアル系のゲームはお手軽で良いね。
今ならたいがい、新品でも980円で買えるし、手を出してみてはいかがかな?

ただ、肝心の対戦格闘としては、レバーコントローラ、ファイターズスティックVジュニアの効きが気に入らなくてイマイチ楽しめない(爆)
ほンと、ぜんぜん技出ないぜ
つーか、この手のゲームは、デュアルショックのアナログレバーでプレイできるようにしてください、な感じでござるよ。