四月後期
『百怪祭』・『その後の私闘学園』・『カレイドスコープ島』
『炎の妖精使い』・『闇をあざむく龍の影』・『トップラン,最終話』
『ムーンゲッター(上)』・『ムーンゲッター(下)』・『ホルス・マスター,8』
『室町伝奇集[百怪祭]』
朝松健 光文社文庫
読始4/19 読了4/24
コメント・・・
オカルトホラー中編+短編集。
始めの中編は「魔蟲傳」
ふ〜ん、とテキトーに読んでいたのだが(ソレでホントにファンかいな)途中で主人公の正体に気づいて頭をぶん殴られたような衝撃を受ける。
タイトルの「まむしでん」からして、答えだったのだ。寺の小坊主から始まって、油売りに還俗した時の名は庄五郎。侍になりたかったのだが、その夢を捨て油の振り売りをしていたところチャンスを掴む・・・
答えはわかりましたか?
そぉ、斎藤道三ですね。それに気づいた時、単なるホラーが歴史的事実をバックボーンにした、正当時代劇ホラーに化けたのである。
立川真言の邪術によって未生不来なるあやかしを呼び出し、その力で一国を手に入れる・・・
だが、「国が欲しい」「はい、あげる」ではなく、未生不来の行動はなんとも、一流の軍師のようにしか見えないのが笑えるかも。全然、悪魔とちゃうやんか(爆)
短編では有名どころは世阿弥くらいしか出てこなくてよくわからないんだけど(爆)
室町の時代を惑わす立川流の秘術。
一応の分類はホラーだけど、怖がらせるよりも、室町時代を魅力的に見せる小道具でしかない。
でも、一般向けじゃなさそうだからお薦めしても仕方ないか(爆)
『その後の私闘学園』
朝松健 ソノラマ文庫
読始4/21 読了4/
コメント・・・
私闘学園シリーズついに完結。
東京は高田馬場が本戦会場である。
一回戦の相手は博多大学付属高校山笠部。山車と書いて「だし」と呼ばずに「やま」と言うらしい神輿を担いで猛烈な勢いで博多市内を駆け巡る格闘技の使い手だ。
そんな危険な暴走族(笑)を辛くも下した彼らはついに決勝戦へ。
武術家の意地と魂をかけた熱血バトル。
そして、こう叫ぶのだ。「ラッシャー木村は打たれ強い!!」
『カレイドスコープ島 <あかずの扉>研究会竹取島へ』
霧舎巧 講談社ノベルス
読始4/25 読了4/25
コメント・・・
面白いのと読書量不足とで、一気読み。
それだけの魅力は、ある。
前作、拙者と同じくヒントが少ないという意見が多かったのだろうか。
今回は程よくバランスが取れている。
そのかわり・・・
何を推理したらええねん(爆)
なんか、こう、「この謎を解いてみな」的要素が無かったような・・・
まぁ、そんな感じですか。
霧舎的八墓村。何も考えずに読む人にはきっと面白いだろうと思います(笑)
並列書評に飛ぶ
『爆裂!マインレイヤー 炎の妖精使い』
北沢慶 富士見ファンタジア文庫
読始4/25 読了4/26
コメント・・・
遺跡掘りの学校を退学になった少年は、帰った家から叩き出された(笑)
いっちょ見返してやらねば、と伝説の匂いのする危険区域に潜ろうとするが、同じ場所をめぐって様々な思惑が交差していた・・・
って書くと重そうだけど、基本的に軽いノリのファンタジー。
主人公で爆破屋で某マンガの孫悟空系のサル顔のレイン。と、取り付いている妖精のアリマ。
謎の少女ターニャと美形役のイリアス。
なかなか味があって、良いパーティではないだろうか。
ま、続きを書くなら前向きに読んでみようと思う良作。
『封仙娘娘追宝録,7 闇をあざむく龍の影』
ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
読始4/26 読了4/26
コメント・・・
まだ五冊目か・・・と内容に関係の無いことを呟く。
ファンタシースターをやってないのにこの読書の遅さは一体ナゼ?
このシリーズは読むのがかなり久しぶりだから、「あぁ、そう言えば軒轅なんていう組織に狙われてたんだっけ」ってな感じののんきな反応。
組織自体、特に出番無かったしね(笑)
今回の見所は?
ご主人様に寒鰤大根食べさせといて、自分はちゃっかりフグを食べるという極悪非道な行いをする殷雷刀かな(笑)
いやいや、それもあるけど、ストーリーは凝ってて面白かったです。
ただ、最後のほうに出てきた和穂の兄って一体どんなキャラだったっけかね?
と、頭の中が?マークでいっぱいになってしまった(爆)
『トップラン 最終話 大航海をラン』
清涼院流水 幻冬舎文庫
読始4/26 読了4/28
コメント・・・
隔月発売で一年間。ようやく完結。〜〜〜〜って、べつにリアルタイムで買ってたわけじゃない拙者(爆)
いつものように図書館で「せ」を探したが見つからず、ファンタジーコーナー(正確にはヤングアダルトというコーナーである)から薄い本を物色してたら・・・あった。「あ」の段に(爆)
ったく・・・マナー悪いな。借りれたんだからこれ以上文句言うスジは無いかもしれんが・・・
内容は相変わらず。
ひょっとしたらこの人は、社会科の教科書に成り得る小説を狙っていたのだろうか?
さしあたって、2000年の時事問題以外ではオランダのことが良く分かります(笑)
あと、長崎名物ハウステンボス情報、と。
あ、そうそう。この本ある限り、永遠に雪印乳製品不衛生製造事件の記録が残され続けます(爆)
トップランの正体も明らかになるが・・・
なんか、こう、ダメ。
時事ネタの合間に小説を書き込んだだけのような・・・
社会学のノートかい!ってな構成は、まず、一般ウケしないだろ。と。ウケというより、小説として認めてもらえない、って言うほうが近いな・・・
最後に謎を写しておくか。
2000年10月13日は何の記念日か?前の記念日は1999年6月1日。次の記念日は2002年1月17日。
???
並列書評に飛ぶ
『ブレイク・エイジEX ムーンゲッター(上)』
遠野ひろみ ファミ通文庫
読始4/29 読了4/29
コメント・・・
DP。デンジャープラネット。
バトルテックと言ってもわからないだろうから、バーチャロンのようなゲームをする話、と表現しよう。
SAクラスになることで挑戦できる無限フィールド。
天野忍の夢は、このフィールドで宇宙に飛び立つことだった。
チャレンジャーのいないフィールドでロケットブースターを着け、飛び立つ!
リアルな演算の中、故障発生・墜落・・・
それでも彼は宇宙を目指して飛び続ける〜〜〜〜
今回は対戦にこだわらない話なので・・・より、ラヴ要素が強くなっている。
「お兄ちゃん」となついてくる、隣りの少女を完全無視してファーティン一筋の忍くん。
後半突然ヘビィな方向に向かうストーリー。
むむむ・・・
『ブレイク・エイジEX ムーンゲッター(下)』
遠野ひろみ ファミ通文庫
読始4/29 読了4/29
コメント・・・
ぼんやり系の天野忍と、褐色の肌に金髪美人のファーティンのラヴストーリー後編。
事故のせいでDPを満足にプレイできなくなった忍。
ファーティンはそんな彼を気遣いながらも必死にバイトに励むのであった。それは・・・
失意を見せないようにがんばる忍と、事故の責任を感じて胸を痛めるファーティンの愛のすれ違いやなんやを乗り越えて。
忍は再び宇宙へ飛び立つ(ゲームの中でね)
『ホルス・マスター,8 虚ろなる神々の宴』
嬉野秋彦 ファミ通文庫
読始4/29 読了5/3
コメント・・・
このシリーズを読むのも久しぶりだな。
相変わらず、妹至上主義のアルハイムが誓約の剣(ホルス)を振り回して暴れまくる話。
バトルシーンのスピード感が無敵にステキ。
でも、太字で平仮名の擬音がやっぱりヘッポコ。
なんでぇ、久しぶりに読んでも感想はいつもと同じじゃねぇか(爆)
数少ないお風呂シーンも久々に登場(笑)
殴られ、蹴られ、すっ転び、とてもヒロインとは思えない愉快な悲鳴をあげるプルプリッサも健在。
イキオイ重視にして、先の展開が気になる読ませ方といい、good。
トップに戻りたい
リストに戻る
欄外 ゲームの伝道
ゲーセンのアクションゲーム。
機動戦士ガンダム 連邦VSジオン にハマってたり。
さっそくWEBページも作ってるし(爆)