Quanさんの書評
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「カレイドスコープ島 <開かずの扉>研究会、竹取島へ」(講談社ノベルス)霧舎巧

 <開かずの扉>研究会シリーズ第二弾。前回は「館」で、今回は「島」だそうです。
 かわらないべたべたなキャラクターと、漫画チックな展開。そしてなにより論理と推理の純粋なる楽しみ。キャラさえ気にならなければ名作なのは前回と同じ。
 ただ、あれだけどかっとでていた月島御殿の見取り図が、一部を除いて事件の構成要素になっていないのが不満。前回あまり活躍していなかった錠前さんが今回は結構がんばっていたような気がする。それと、いくら何でもネーミングセンスが……。でもそれもある意味この作品を構成する要素なので否定できないんだが。まったく。
 「館」、「島」ときたから、次は「雪の山荘」かな?それとも「橋の落ちた山」かな?
評価☆☆☆☆+

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