九月前期
『異聞忍者列伝』・『邪雷幻悩』・『にっかり』
『秘密屋 白』・『ラグナロク洞』・『鉄鼠の檻』
『真・無責任艦長タイラー,2』・『コスプレ探偵花梨,1』・『六門世界,4』
『文体練習』
『異聞忍者列伝』
野村敏雄 春陽文庫
読始9/3 読了9/4
コメント・・・
そういう話である。
名物どころでは石川五右衛門・自来也。ちょっとマイナーなところで、飛び加当。
石川五右衛門は、大盗賊になる前の子供から青年時代にかけて。
自来也は死んだとされる、天草一揆以降の活躍。
その他、名もない忍者のいろいろ。
内容はまぁまぁで、文体は・・・えらく現代語を交えている不思議な戦国時代(笑)
マトンはねぇだろ、マトンはよぉ!!
『電脳祈祷師 邪雷幻悩』
東野司 歴史群像新書
読始9/5 読了9/5
コメント・・・
100ページほど読んだところで、ちょっぴり引きつった。
そして、折り返しのプロフィールに書いてある代表作のところを良く見直してみる。
・・・・・・
二巻ぢゃん、コレ。
なんでもかんでも一巻から読まないと気がすまない拙者としては、いきなりゲンナリなのだが、仕方なく読み進める。
邪雷とは、悪意の電脳とでも言うべき存在である。
それに立ち向かうのが電脳祈祷師。
邪雷は、結構エグイ攻め方をしてくる。
イヤな死に方をする、人・人・人。
ラスは意外性のオマケつき、まぁまぁ(爆)
とりあえず・・・わかりやすいところに二巻であることを書いておいてくれよさ
『にっかり 名刀奇談』
東郷隆 PHP研究所
読始9/5 読了9/7
コメント・・・
名刀。それは刀だけでは存在できない。
名刀が名刀と呼ばれるためには、それなりの伝説が必要なのだよ。
と、言うわけで、刀にまつわる色々な伝承が八本。
だが、刀は所詮人斬り包丁なので、どうにも爽やかでない話が多い(爆)
それにしても、マイナーな刀ばっかり・・・
表題作の「にっかり」。にっかり青江、なんて刀は初めて聞いた。
いや、異名が伝わってる刀が少ないのか。
関の孫六・・・なんてのは刀の名前じゃなくて、鍛冶屋の名前だからね。
気になるお薦め度は・・・、まぁ、そこそこ
『秘密屋 白』
清涼院流水 講談社ノベルス
読始9/8 読了9/9
コメント・・・
講談社ノベルスの中で最も薄いと思われるこの本。
面白いです。
ストーリーはあるんだかないんだか、って感じだけど。
引き付け力が高い。
例えるなら、トップランのドキドキワクワク部分だけで構成された小説。
余計な文字数稼ぎが無いから、楽しいトコばかり。
欠点があるとすれば短いことだが、そんなこと言ったら「トップランになるぞ」と脅されるわけで(笑)
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『ラグナロク洞 <あかずの扉>研究会 影郎沼へ』
霧舎巧 講談社ノベルス
読始9/9 読了9/9
コメント・・・
相変わらず、レギュラーキャラがいい味出してるミステリーの第三弾。
とりあえず、47ページを読んで、笑ったら、買え(自分は買わないくせに)
台風の日に、洞窟ホテルに閉じ込められたカケルと鳴海。
つまり、その2人以外はほとんど出番が無いんだけどね・・・(笑)
逃げ場の無い洞窟内で死者が1人2人と・・・
カウントダウンの殺人と名付けられた連続殺人事件の真意は?
2の数字を持つ二本松カケルの運命やいかに!!
読みやすミステリとしてお薦め。
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『鉄鼠の檻』
京極夏彦 講談社ノベルス
読始9/9 読了9/13
コメント・・・
二階堂黎人に聖アウスラ修道院という話があったが、アレも修道院という閉鎖的な話であったな。
鉄鼠の檻は、坊さんが死に、寺の中で何かが蠢く。寺院という閉鎖世界。
ずかずかと閉鎖世界に侵入し、結界内の妖気に当てられて混乱する関口巽と愉快な仲間たち。
禅。禅の話が繰り返される。
そして、繰り返し繰り返し・・・繰り返したあげく、禅は言葉や文字では表しきれないとも・・・
しょっぱなから奇探偵榎木津が透視する。
京極堂は最後の最後まで隠れてるし、木場シンに至っては出番なし。
役立たずの警官は、石井警部の部下だった山下警部補。
偉そうにふんぞり返って読者をむかつかせたのもつかの間。あまりのウザい態度ゆえに孤立してしまい、さみしくなっておとなしくなる(笑)
出てくるキャラクターは「ヘン」な人が多いんだけど、事件自体はそれほど不思議じゃないと言うことに気付くのは最後の最後だったりするのが「芸」なのかもしれない。
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『真・無責任艦長タイラー,2 奮闘編』
吉岡平 ファミ通文庫
読始9/13 読了9/13
コメント・・・
ヤマモトくんはなぜかタイラーがお気に召さないようだ(笑)
まぁ、運だけでなんとかなっちゃう人間を見れば、マジメだけが取り柄の人間はムカツク以外に何が出来ようか!!
ヤマモトくん以外にも、軍中枢のお偉方は、自分らが役立たずな事を理解しているだけに、とてつもない大活躍をしでかすタイラーを辺境の地にパトロールに飛ばすことに。それも、ご丁寧に欠陥品のエンジンを積んだ戦艦で・・・
だがしかし、だがしかし、こんな強敵が孤立しているところを攻撃しないようなマヌケなラアルゴンではなかった。
圧倒的大軍団がたった一機の「あさなぎ」を狙う。
逃げろ、タイラー。時空の果てまで。
『コスプレ探偵花梨,1 助けて!ワトソンくん』
じょうもん弥生 富士見ミステリー文庫
読始9/13 読了9/14
コメント・・・
まぁ、メインタイトル通りの話であって、サブタイトル的な話ではない。
コスプレとはコスチュームプレイの略で、花梨は中学生のガキであることを誤魔化すためにまぁそれなりに着替えるわけだ(爆)
別にゲームキャラやアニメキャラのカッコをするわけではないので注意。
それなりになりきって、気分を出して、情報集め。
学校のタイムカプセルから現れた地図・その地図の地点から現れた「へその緒」と「制裁リスト」
そして、リストに書かれたイニシャルの人物が殺された。
残る二人を守るため?花梨は探偵するのであった。
並マイナス2(爆)
『六門世界,4 魔王復活の穽』
安田均 富士見ファンタジア文庫
読始9/14 読了9/15
コメント・・・
前三巻を読んだのはいつだったか・・・
と、去年の8月に3巻を読んだときもそう言ったな。
初級者召喚師のリコルが成長する話だったと思う。
現在のリコルは術者としては結構レベルアップしたものの、非常に主人公的な性格。お人よしでおせっかい。ボォっとしていてトラブルに巻き込まれる(笑)
裏の主人公、ガスパーニュは何かと活躍中。
『文体練習』
レーモン・クノー 朝比奈弘治:訳 朝日出版社
読始9/15 読了9/17
コメント・・・
AOLの掲示板で「面白いショートショートを紹介しろ」と言って、手に入れた情報の壱。
「ショートとはちょっと違う」とは言われていたが、確かに、違う。
ジャンル分けをするのなら・・・「バカ」(爆)
例えるなら、清涼院流水的。
首が長く、ヘンテコな帽子をかぶった若者が混雑したバスで足を踏まれたと文句を言ったり、もう一度偶然見かけた首長氏が今度は友人らしき者にコートの襟元のボタン位置が悪いと言われていた、と。
よっぽどその長首オシャレ帽子が印象的だったのだろう。
それだけの話が何度も何度も、99の文体で語られ続ける。
中には、「ソレは文体って言わねーよ」なモノもあり、玉石混合。
読む分には面白かったりつまらなかったり。勉強になったり頭痛がしたり。
ヘンな趣味の人以外にはお薦めしない。
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欄外 ゲームの伝道
トレジャーオブゲノム。
バンダイはララビットで行われているネットゲーム。
何もしなくてもゲームが勝手に進むという、忙しい人にはうってつけのシステムだ(笑)
また、ゲーム内容が理解できなくても、結果報告(戦闘に勝ったの負けたのアイテムを手に入れただの)というメッセージを見ればそれなりに満足できるだろう。
初期デッキのバランスは結構イイ出来だから、何も分からなくてもそれなりに稼いでくれる。
バンダイにゃぁ、悪いが、30日間の無料期間だけ遊ぶ、って手もある。
実は、拙者がその予定だ(爆)