五月前期

『幻想探偵社シリーズ,3』『力人 雷電為右衛門』『魔界医師メフィスト 怪屋敷』
『四重奏』『ソリッドファイター』『ジャッジメント・ワールド』


『幻想探偵社シリーズ,3 不透明人間の挑戦』
清水義範 ソノラマ文庫


読始5/2 読了5/4

コメント・・・
短編集。
相変わらず、SF事件が舞い込んでくる幻想探偵社。
真下所長のスチャラカえーかげん推理を笑い、SFを楽しむ。
SFだとわかって読めば、ネタはすぐに割れる。
とりあえず、4話中3つはオチが読めた。4つ目の「エイリアン右往左往」はさすがに無理だが(笑)
そんな感じの単純小説。趣味しだいでお薦め。




『力人 雷電為衛門』
もりたなるお 新潮社


読始5/4 読了5/7

コメント・・・
相撲に興味がない人でも、昔、雷電という強い力士がいたことは知っていると思う。
その伝説の力士、雷電の物語。
でもあまり爽やかな話ではない。
あまりにも強すぎて、ライバルが無く、スッキリしない試合を続けることになる。
年少時代は張り手一発で対戦相手を半殺しにしてしまう自分の押さえ切れないパワーに戸惑うばかりだし。
強さゆえに苦労する話です。それゆえに面白いとは言いかねる。




魔界医師メフィスト 怪屋敷HAUNTED HOUSE IN <SHINJUKU>
菊地秀行 講談社ノベルス


読始5/7 読了5/9

コメント・・・
なかなか。
メフィストの元にかかってきた「直通」電話。だが不自然な電話であっても、それが治療を望むものであれば。
だが、患者の待つ家こそ、師であるファウストによる資格試験の会場であった。
メフィストはファウスト塾の資格試験七万三千八百九十一教科のうち、一教科だけ受けていなかったと言うのだ。
師弟の魔力全開の勝負に燃えるか?




『四重奏 Quartet』
倉坂鬼一郎 講談社ノベルス


読始5/9 読了5/14

コメント・・・
んー、借りた時からあんまり読む気なかったんだよね(爆)
実際、ダルい展開だし。あ、カーニバル・デイに似てるか?この書き方。
中身は全然違うけどね。
一言で言えば、スプラッタを舞台にしたシケギャグ。
だとすると流派は田中啓文に近いのか?
頑張って最後まで読んでもたいして報われることの無いオチなので全然お薦めしない。




『ソリッドファイター』
古橋秀之 電撃文庫


読始5/14 読了5/15

コメント・・・
乳揺れにこだわる辺り共感できるが、主人公のDQNっぷりには付き合いきれないワナ。
3D格ゲーに燃えるゲーマーの話なんだけどね。
あぁ?ヤンキーが相手だったらイカサマ即死攻撃を使って勝っていいってか?
ふざけるなバカ、今すぐ氏ネ。って感じ。
もしこんな事やったらすぐに2ちゃんに新スレが立つよ。
『チートキャラでいきがるDQN。スダケンを叩くスレ』 こんな感じ。
もし主人公のDQNっぷりがネタでなかったら終ってる・・・
それと、バトルシーンが全然燃えないのはどうかと思う。脳内バーチャ化が必要だよ。



並列書評に飛ぶ
ジャッジメント・ワールド,3 <天空>に散れ慟哭の星々』
青田竜幸 富士見ファンタジア文庫


読始5/15 読了5/17

コメント・・・
全てのコンピュータ制御型機械兵器を無効化する人工衛星ドミニオンズの最後の一つを使いこなす、ショウゴ。
彼は死刑制度に代わる復讐法の執行代理人・・・例えば、家族を殺した犯人を殺したいけど自分じゃ無理だ、って時にお願いされるスイーパーだね・・・
今回の依頼は、ドミニオン破壊を企む自然大好き組織エバーグリーンの科学者を殺ること。
あくまでも依頼者は母殺しとしての父を殺すように依頼しているんだけど。
まぁ、そんなウザイ背景はともかく、読んで面白い程度にはネタも格闘も書けている。
それなりにお薦め。




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