麻弥さんの書評
●「ソリッドファイター」古橋秀之[電撃文庫](97/9/8)
「ゲーマー」小説。「アルティメイトソリッド」という、ユーザーがキャラクターをカスタマイズできる格闘ゲームが流行っていて、それにハマっている高校生を中心に繰り広げられる話。
あらすじだけでは全然おもしろそうに思えないけど、この話のスピード感、細かい設定のリアルさ、キャラの立ち方、テンポのよい会話、とにかくおもしろいんです。
主人公の通う高校の、格闘技に精通した、女「国語」教師のタケちゃんのキャラがとにかくいいですね〜。ゲーム会社の結城さんもいい味してるし。
文字どおり、一気読みしちゃいました。本当は明日のための本だったのになあ(^ ^;)。
止まらないんだもん(^ ^;)。
笑ったし、ワクワクしたし、とにかく楽しかったです。
私自身は格闘ゲームはやらないんだけど、あんまり知識がなくても、一般常識(???)があれば十分わかるんじゃないかなあ、って思うけど…格闘ゲームが好きな人には、さらにオススメかな。
この作者の「ブラックロッド」「ブラッドジャケット」もすごく好きなんですが、独特のオカルトサイバーパンクなのでこちらは合う人とダメな人もいるでしょうね(^ ^;)。とにかく、うまく、パワーのある作家だし、私のごひいき作家のひとりなんです(*^ ^*)。
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