六月前期

『雪洞鬼』『武官弁護士エル・ウィン』『李歐』


『妖獣都市 雪洞鬼』
菊地秀行 トクマノベルス


読始6/3 読了6/7

コメント・・・
妖獣都市。魔界都市とはまた別のなにか。
向こう側からこちら側に出てきた魔物と、こちら側の防壁とでも言うべきエキスパート「闇ガード」の闘い。
今回は田舎町を舞台に大バトル。そしてエロス。
まぁ、いつもどおりの菊秀。安心して読めるレベルです。
あらをさがせば、戦闘シーンの盛り上がりがちょいと不足かな。




『武官弁護士エル・ウィン』
鏡貴也 富士見ファンタジア文庫


読始6/7 読了6/8

コメント・・・
つまらない事情で、亡国のお姫様の保護観察員となったエル・ウィンは、南国は司法庁の武官弁護士であった。
武官弁護士ってのはいざというときは自ら裁判官になって罪を裁くこともできる、しかも武闘派というかなりのエリート。
今回は『元』お姫様がウィンの仕事を手伝ってるうちにべたぼれしちゃうと言う、見てて少々小っ恥ずかしいストーリー。
それなりに面白いんだけど、まぁ似ているアレに及ばない分イマイチ感も否めない。



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『李歐』
高村薫 講談社文庫


読始6/8 読了6/15

コメント・・・
92年に出版された「わが手に拳銃を」を下敷きにした書下ろしらしいが、あいにくとソッチは読んでいない。
ストーリーは、吉田一彰という虚無感漂う男のスリルとサスペンスにあふれているようで実はそうでもないような、半生を描いたもの。
やる気のなさが満ち溢れているくせに水銀灯体質で女に不自由せず、男にもいろいろ言い寄られ(笑)、実は極度のメカフェチな彼が、殺し屋李歐と出会うことで・・・
何も変わらず(爆)再び彼と遭う日をワクワクしながら待ち続ける。
こう思い出してみるとやっぱりたいした作品じゃあ無いなぁ・・・
多少イイところもあるけど、所詮、一般人の半生では盛り上がらないよなぁ・・・



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