八月後期
『ア・リトル・ドラゴン,2』・『魔人学園』・『激突カンフーファイター』
『異邦人』・『リアルバウトハイスクール,3』・『田釐子・成子』
『魔術士オーフェンはぐれ旅,5』・『芙路魅』・『幻剣蜻蛉』
『リアルバウトハイスクール,4』・『ラッシュ・くらっしゅ・トレスパス!』
『ア・リトル・ドラゴン,2 眠れる巨人の秘密』
中村うさぎ 電撃文庫
読始8/17 読了8/17
コメント・・・
何巻まで呼んだか思い出せずとりあえず借りてきたシリーズ。
んー・・・読んだことがあったな(爆)
チビデブの子供ドラゴン・ドラッピーとダークエルフのフルーディが、元モンスターコレクターのゲーマー人間の魔法使いケイをゲームの世界から元の世界に強制送還するべく、三人仲良く旅をしている、ってー話。
元の世界に戻るための情報を得ようと岩山の巨人に会いに行ったらイベント発生(笑)
それどころではなくなったワナ。
そうだな、教訓めいた最終章はゴクドーくんの香りがするが、ギャグにそれほどのキレが無いのが難だ。
要するに、ゴクドーくんのほうが面白い。
『魔人学園』
菊地秀行 講談社文庫
読始8/17 読了8/18
コメント・・・
学園の危機を救うために召喚された「転校生」檀哲理。
西からの侵略者と激しい魔力合戦。
この話は後に磨かれて『魔界学園』という漫画になった。
報酬の「三日間」てオチはなかなかしんみりとしてカッコイイ。
この小説も悪くはないんだけど。、マンガの方が展開的に面白みがあったな。
『激突カンフーファイター』
清水良英 富士見ファンタジア文庫
読始8/18 読了8/19
コメント・・・
ぶらじま太郎並みのアホバカ小説。
もぉね、芥川賞や直木賞を狙ってる人が読んだら、ウーンと唸ってひっくり返るくらいにバカ。
どうしようもないほどにバカでアホで内容は無いよう。
しかもギャグがすべりまくりで、拙者が笑えるところはせいぜい5%程度。
吉本系のギャグだからかな。
じゃあアホバカ好きの関西人にだけお薦め。
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『異邦人』
西澤保彦 集英社
読始8/19 読了8/21
コメント・・・
出だしに引き付ける力はあまりない。
なんとなくダウナー系の嫌な予感がした(笑)
鏡を見て、何処かで見た事のある顔だ、と思う40男。故郷に帰るとなんだか過去にタイムスリップしたような感覚。
西澤保彦なだけにSF超能力なんでもありだから展開がどう転ぶか予断は許されない。
でも、ワクワクではなく、なんとも気だるい夏バテのようなイヤな予感が膨れていく。
96ページ目にようやく『ルール』が設定され、ラストのオチは、まぁ、やや歪んではいるがほのぼの。
しかし、死体の周りに足跡がなかった理由をそんな風に設定すると言うネタは巧いと言うべきか。
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『召喚教師リアルバウトハイスクール,3』
雑賀礼史 富士見ファンタジア文庫
読始8/21 読了8/21
コメント・・・
ドタバタ式格闘がメインかもしれないファンタジー(は、ほんの少し)
短編形式で、南雲慶一郎が滑って転んで頭を打って17歳のやんちゃな性格に戻って暴れまわったり、御剣涼子が修行したり、登校拒否していた鬼塚美雪が復学試験に挑戦してみたり、まぁいろいろ。
そして、ウィラードゲイツからの刺客が。
ノリがイイだけの読みやす系小説でしかないかな・・・
いや、悪に対しては容赦の無さ過ぎる攻撃。
ヤクザ・チンピラの脳を直接攻撃して文字通り再起不能にする謎の仮面男。
今回はハットリくんのお面をかぶって登場だ。
『田釐子・成子』
塚本史 角川春樹事務所
読始8/22 読了8/24
コメント・・・
正直、タイトルと作者名を見たときどうしようかな、と悩んだんよ。
ワープロで出しにくそうだな、と(笑)
それはともかく、この話は端的に言えば国取り物語。
田釐子・田成子は諡。死後につけられた名前で、生前は田乞・田常という親子。
斉に真面目に仕える文官であったが、どうにも国王がダメになると見限るしか道がなくなるわけで。
ラストが乗っ取り。乗っ取った後の話は無し。
そこまでの努力と忍耐と裏切りと。波乱万丈。
初っ端から、不作に喘ぐ農民に無利子で種籾を貸し付けるという優しい領主の顔も見せる。
無論年貢だけでも十分返ってくるため、人気取りでしかないのだが、人気を取ろうともしない搾り上げ領主よりはよっぽどマシだよね。
偽善でも善である(笑)
そして、通りすがりの孔子一行。この時代(春秋末期・紀元前500年ごろ)が孔子の活動期。
子路や子貢を連れてあちこちの国で布教活動にいそしむ2メートル近い巨大な男。
ちなみにこの作品では孔子は新興宗教屋のような扱いを受けていて、道教派の拙者としては嬉しい限り(笑)
『魔術士オーフェンはぐれ旅,5 我が過去を消せ暗殺者』
秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
読始8/24 読了8/25
コメント・・・
ディープドラゴンの子供にレキと名付け、自分の武器とした悪魔クリーオウ。
そしてオーフェンとマジクはますます不幸になるのであった(泣)
不幸・・・オーフェンに暗殺者が襲い掛かってきた。
暗殺者の正体はキリランシェロ。・・・ってオーフェンの昔の名前がキリランシェロやん。
なにがなんだかの謎展開。
圧倒的な強さの自分と戦うハメになるオーフェンの未来はどっちだ?
と、いう感じで、まぁ、そこそこ。
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『芙路魅』
積木鏡介 講談社ノベルス
読始8/26 読了8/27
コメント・・・
一番の問題は、最終章まで「作者の提示した謎が何だったのかわからなかった」と言うことではなかろうか。
と、いうわけなのでこれから読む人のために教えよう。
地下室に警察が乗り込んだけど犯人はすでにいなかった。ドコに消えたのか?である。
ここから色々な時間と視点の「語り」によって話は展開するのだが。
オチはかなりの(゚Д゚)ハァ?だけどね(笑)
『幻剣 蜻蛉』
戸部新十郎 祥伝社文庫
読始8/27 読了8/30
コメント・・・
表題を含む剣豪モノ短編集。
基本的には、柳生家が企み、最後に富田一放が登場してぶっ飛ばすというわかりやすいルール(笑)
江戸柳生は「悪」ってワケじゃないんだけど、無駄に独占欲が強いと言うか、まぁ、そんなことをして喜んでるのは但馬守宗矩1人だけという気がするんだが・・・
一応、弟子達も師匠の考えに従って動いてはいるけど。それだけって感じだな。
やはり兵法家は強さだけを求めるべきで、政治に食い込むために策をめぐらすようじゃあダメだよなぁ。
『召喚教師リアルバウトハイスクール,4』
雑賀礼史 富士見ファンタジア文庫
読始8/30 読了8/31
コメント・・・
容赦無しアクション四巻目。
復学した美雪が気になって仕方ない南雲慶一郎は、彼女の通う中学校に研修名目で乗り込んだのであった。
ある意味ストーカーパパ(笑)
そして、そのクラスにはなかなか個性的なキャラがいて・・・
一言で言えば中学生日記。サブタイトルは教師vs生徒。
慶一郎も美雪を悩ます種になりそうなものを物理的に排除しようと企んでいた。
悪の教師がボコられます。徹底的に。悪の生徒もボコります。徹底的に。
爽快感ありすぎなところがデンヂャーな作品である(笑)
『ラッシュ・くらっしゅ・トレスパス!』
風見周 富士見ファンタジア文庫
読始8/31 読了9/2
コメント・・・
依頼されたら即侵入。
と言っても別に代理ドロボウというわけではなく、まぁ、金持ちの防犯設備を試験する程度のお仕事だと思ってもらおう。
メカニックのマナ。剣士のジャックス。魔物使いのミンクに鍵開けのファン。マネージャー兼作戦参謀キール。
・・・なんか侵入するには多すぎないか?
しかし、まだ戦力不足ということで新メンバーを準備しようとする。
封印された魔物、吸血鬼を復活させて。
しかし、自由になられすぎては困るので体の半分は機械製。
人間を恨んでいる吸血鬼と、メカニック少女の間に芽生えるかもしれない信頼。
吸血鬼のレイヴァは新メンバーになれるのか?
ってゆーか、なんつーか、キャラの名前覚えにくいよ(爆)
それ以外は、まぁ、お約束だがそれなりの味も出していて面白い。
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欄外 ゲームの伝道
ゲーMAD「まことまいん」製作のためにストV3rdをプレイング。
なんにせよレバーが悪くてブロッキングが極まらない。
実力によるミスもあるが、やはりレバーも悪い。コレは間違いない(苦笑)