十月前期
『真・無責任艦長タイラー,5』・『ARIEL,10』・『かかし長屋』
『リアルバウトハイスクール,7』・『魔王軍団,3』・『ルー=ガルー』
『おとなりも名探偵』・『ARIEL,11』・『軽井沢マジック』
『神牌演義,1』・『BREAK−AGE EX,2』・『おぼろ隠密記』
『魔術士オーフェンはぐれ旅,6』
『真・無責任艦長タイラー,5 復活編』
吉岡平 ファミ通文庫
読始10/1 読了10/1
コメント・・・
失わされた記憶を取り戻したタイラー。タイラーをペット扱いするアザリン。羨ましがる帝国貴族。
その頃、地球からはタイラーの敵討ちをするべく総力戦の準備が進められていた。
お互いがお互いの都合で無駄とも思える戦争を。
もはやこの混乱を静められるのはタイラーのなんとなくうまくいっちゃうよパワーしか無いのだが・・・
緊張と昂奮の連続。
さて、次回あたりで一括りになるはずだが。
『ARIEL,10』
笹本祐一 ソノラマ文庫
読始10/1 読了10/2
コメント・・・
今回もやっぱり地球サイドの出番はほとんどなし。
スターブラスト・セイバーが大宇宙を旅しながら解放した「銀河を喰い尽くす竜」
そいつがセイバーの力に恐れをなして逃亡した(ヲィヲィ
向かった先には地球がありましたとさ・・・
本来ならココで竜に立ち向かうのは地球軍の仕事のはずなのだが、あいにくと地球の観測力ではそのような事態が起きたことすら確認する術が無し。
なにしろ光学観測という理論で考えれば、百光年先で起きた事件を知ることが出来るのが百年後。一万光年先なら一万年後。手を出すも何もありゃしない。
そうなったら地球の盾になるのは地球征服を企むゲドー社(ただし倒産により会社更生法適用中)の戦艦オルクスのみ。
宇宙帝国正規軍艦隊並みのエネルギーをぶちまけるバケモノ相手に打つ手はあるのか?
ARIELというタイトルを完全無視したノリノリのスペースアクション。
お薦め。
ただし、キャラのアクが強いからシリーズを通して読んでない人が突然手を出すのは危険だ。
『かかし長屋』
半村良 集英社文庫
読始10/2 読了10/3
コメント・・・
モッサリしたパワーのある大江戸人情物。
向上心すら無くした貧乏人を集め長屋を作り、鍛えなおした先代和尚。
その後を継いだ忍専和尚も長屋の人たちに信頼されている。
その、かかし長屋に起きる色々な事件。
長屋の住人の繋がり。和尚に対する信頼。ドキドキがワクワクでほのぼのする良い話。
『召喚教師リアルバウトハイスクール,7』
雑賀礼史 富士見ファンタジア文庫
読始10/3 読了10/4
コメント・・・
そろそろ涼子が対魔獣戦線に参戦か?
前巻に引き続き、バカンス中の慶一郎たちだが。
バイパーズの珍チーム、水中戦専門のフライングシーマンズにソルバニアから送り込まれた魔素が取り憑いた。
海辺の女性が危ない!
というわけで、少しは事情を聞いている御剣涼子を連れて南雲慶一郎は魔獣と戦うのであった。
で、まぁ、ギリギリ面白いってところか。
どうしても読まなきゃならないものではない。
そうだな、アレが無いんだよ。初期にあった謎のお面戦士が悪党を問答無用の半殺し〜九分殺しにするシーンが無いからだ(爆)
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『魔王軍団,3【妖界編】』
菊地秀行 フタバノベルス
読始10/4 読了10/5
コメント・・・
うーむ、4巻まであるような気がしたんだが・・・さしあたっての完結らしい。
三吉と木彫の死闘に巻き込まれた妖骸布。サタンの怒りは世界を滅ぼしかけた(これ本当)
これを修復するのは念法の使い手。
そして、修復を待ちながらやはり争う魔人たち。
成り行きのままに妖骸布を手に入れた易者の摩羅摩羅堂は、布を眠らせるため、ある寺にそれを持ち込んだ。
だが、サタンの力は甘くない。
サタンの肉体の可能性をもつ魔人が続々と寺に集まってくる。
オチはスッキリしないが興奮のクライマックス。
『ルー=ガルー 忌避すべき狼』
京極夏彦 徳間書店
読始10/5 読了10/9
コメント・・・
大方の京極モノにありがちなダウナー系スタート。
舞台は近未来。人はほとんどリアルで接触することは無く、端末を通して交流している。
まぁ、現在の日本をシニカルにカリカチュアした、嫌味な未来像といった感じで。
そんな世界で鬱々と暮らす少女牧野葉月。人の眼を見るのも視線を感じるのも嫌だと思う、この世界ではごく普通の女の子だったが、落し物を発見するという小さな出来事から、生活が大きく変わるほどの事件に巻き込まれていく・・・
面白いかと聞かれれば、それほどでも、だな。
クライマックスの大活劇で今まで貯まったストレスが発散されるものの、それだけのために鬱でウザーなストーリーを延々と読むのは、素人にはお薦めできない。
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『おとなりも名探偵』
赤川次郎 カドカワノベルス
読始10/10 読了10/10
コメント・・・
大きく分けると、面白くない。
この本は所詮、赤川次郎の抱える名探偵を紹介しているだけだ。
天使と悪魔から始まって、三姉妹・幽霊・マザコン、そして三毛猫ホームズ。
全然深みの無い、単純な短編が五本。
残念ながらそれぞれの話は全く独立していて繋がりは無い。
まぁ、赤川知らずに読ませて、どれか一つにでも興味を持たせれば勝ち、って本だな。
そういう拙者は三毛猫以外読んでなかったり。
『ARIEL,11』
笹本祐一 ソノラマ文庫
読始10/11 読了10/12
コメント・・・
舞台が地球に戻ったと思ったら、今回は宇宙の脅威を完全無視。
いつ登場したのか覚えて無いけど、久しぶりにタイムトラベラー登場。
だが今回は一人で現れたわけではない。よりにもよって1945年からボックスカーという機体名のB−29を連れて来たのだ。腹に抱えるのはファットマン。
言うまでも無く、長崎に原爆を落としたアレだ。
エリアル製作者の岸田博士はその原爆で死んだ妻のことを思い出す・・・
そして、SCEBAIと時間管理者との間で、タイムパラドックスをかけた原爆争奪戦がはじまる。
どっちを応援するべきか微妙な話(笑)
とりあえず、原爆は良くないからやめようや、という話だがね。
『軽井沢マジック』
二階堂黎人 徳間文庫
読始10/12 読了10/14
コメント・・・
珍探偵(笑)水乃沙杜瑠28歳旅行代理店勤務の物語。
二階堂蘭子のシリーズとは逆に、ライトでポップな推理モノ。
沙杜瑠はホームズのような観察力と推理力を持っている、が・・・
自信たっぷりに間違うこともしばしば(笑)
この話でもイヤミな警察官がニヤニヤしながら「それは違いますよ」と言う展開が何度も見られる。
美形だが無神経と言うかマイペースと言うか、酷くいうなら性格破綻者で会社での(男としての)評判は「アイツだけはやめとけ」(笑)
そんなだから気軽に読めるね。うん。いいんじゃないかい。
『神牌演義,1 ニイハオ!新宿』
吉岡平 ファミ通文庫
読始10/14 読了10/14
コメント・・・
面白いと言えばいえるのかもしれないが、ベテランが書いたとは思えない作品なのもまた確か。
新人賞佳作レベルじゃない?
神牌と呼ばれるカードの中から牌仙を呼び出してのバトルスタート。
あまりにも今さらだ・・・
挿絵もたいしたことないし、低評価するしか無いね。
まぁ、読みやすさがとりえということで。
『BREAK−AGE EX ロアゾオ・ブルー,2』
鍋本ちぇいある ファミ通文庫
読始10/14 読了10/14
コメント・・・
前回、世界大会に優勝してロアゾオ・ブルー、すなわち幸せの青い鳥なる機体を貰えるはずだった暮林明だが、現在お預け中だった。
ついでに女慣れしていない彼は、初めて好きになって少女に全くアプローチ出来ず悶々としてもいた。
だが、ついに来たロアゾオ・ブルー入手の日。
これをきっかけに少女フォンを呼び出して二人でコニー社へ向かうのだった。
だがそこで待っていたのは・・・
と、いうことで前回からストーリーは微妙にしか進んでいない。
次回のクリスマスイベントで締めるつもりと見た!
『おぼろ隠密記 妖し小町』
六道慧 光文社文庫
読始10/14 読了10/15
コメント・・・
エ ロ い (爆)
吉原を舞台に巻き起こる連続殺人事件。
立ち向かうのは幕府隠密の妖し小町こと橘華月20歳、表向きは老舗和菓子屋の看板娘。
頼りになる仲間は、宮本武蔵を心の師と仰ぐ侍かぶれ宮本暁良・・・女(爆)
そして、平賀源内の血を引く一面的天才(全体的には奇人)平賀拓海・・・やっぱり女(笑)
この3人が頑張るわけだが、どうにもそれと同じページ数、エロスがあった気がする。
犯人x花魁が何度か。自作のおもちゃで遊ぶ拓海。謎の妖魔に弄ばれるクノイチ姿の朧。etc.etc.
スゴイな(笑) 読みたければ止めはしないッ!!
『魔術士オーフェンはぐれ旅,6 我が塔に来たれ後継者』
秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
読始10/15 読了10/16
コメント・・・
お前の塔じゃねぇよ!(笑) 一体タイトルは誰の視点で書かれたのだろうか。
魔術都市でいろいろしていたオーフェンの元に暗殺者が現れた。
ブラウニングの世界とやらを奪い取りに。
そんなことはあまり気にせず(?)とりあえずマジクを魔術士として牙の塔に登録しに行くオーフェン。
久しぶりの塔で出会うチャップマン教室の先輩やわけありの過去を持つアイツやソイツ。
そしてついに天魔の魔女アザリーまで姿を現しての大混戦。
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欄外 ゲームの伝道
ゲセーンにKOF2002が出ましたよ〜〜〜〜