三月後期

『ダーティ・プリンス,1』『翔んでる警視正 平成篇,1』『銀河乞食軍団,10』
『新宿少年探偵団,2』『隋唐演義,2』『A君(17)の戦争,2』
『BREAK−AGE EX,3』『ネヌウェンラーの密室』

『ダーティ・プリンス,1 極道戦士、再び!』
渡邊由自 ソノラマ文庫


読始3/16 読了3/17

コメント・・・
サンタ・バルバラ星を取り返し、王位に着く直前と言うクレージー・リー。
だが、立場やなんやら、何か違うモノを感じ、イマイチ乗り気になれないリー。
ここは一つ気分転換に、アドリア王に会見して王としての心構えを叩き込んでもらおうか、と。
アドリアにお忍びで行けば、そこで激しいクーデターが発生するのであった・・・
仕掛け人は海王星と書いてリエン・ポーと読む星系。
今はまだ直接攻撃は仕掛けて来ず、不満分子を操ったり、経済乗っ取りを仕掛けたりと暗躍が主。
こういう地味な攻撃に対してこれからリーがどのように対抗するのか。楽しみだ。




『翔んでる警視正 平成篇,1
警視正天山南路を行く』
胡桃沢耕史 文藝春秋


読始3/17 読了3/22

コメント・・・
推理小説ではない。かと言って刑事モノというのも違う。
まぁ、岩崎白昼夢物語とでも言うか。
時の首相に依頼され、中国の奥地で死んだ戦犯老人の死を調べることになる。
ウイグルで待っているのは麻薬王カンサー。
関東軍が阿片を資金としていた関係で繋がりがあるのだが・・・
まぁ、なんだ。ウソかホントか戦争裏話のような展開がダラダラと続くわけだ。
天安門事件と絡めて、ね。
なんでもこの本によると、あの事件は政府側に国民の支持が高いとか。虐殺とか言われてるけど。
大学で勉強させてもらって学費免除の学生がデモとは何事か、と。
世の中ってのは難しいや。




『銀河乞食軍団,10 次元穴のかなた』
野田昌宏 ハヤカワ文庫JA


読始3/22 読了3/24

コメント・・・
「石」に手を触れた禿烏は人型の空間になってしまった。
「河」を流れる、切り取られた空間が凝縮されて作られた石にはそんな危険な反応が。
冥土河原市は、空間となった禿烏の影響で距離が伸びたり縮んだり。
遠く離れた町が目に見えて接近してくる恐怖!
とか言ってみたけど、全体的にはギャグタッチ。ニヤニヤ笑える感じ。
多少のスリルとアクション。
そろそろ第一部が終る頃だと思うのだが、さて。




『新宿少年探偵団 怪人大鴉博士』
太田忠司 講談社文庫


読始3/24 読了3/25

コメント・・・
前回の猟奇殺人鬼、髑髏王とはうってかわった愉快犯。それが大鴉博士。
自身の研究のため、とにかく巨大な宝石を集める老人。
慇懃無礼に相手をおちょくった犯行予告状を送り、大胆に、カラスに盗ませる(笑)
自分の研究最優先のワガママジジイに新宿少年探偵団が挑む。
軽い感じのライトファンタジーでイイんじゃないかい。
と、いったところで突然キャラ紹介(爆)
夢野美香:脳みそが腐っているんじゃないかと心配になるほど天然ボケ。
そのかわり?ピンチになるとしっかり者だが辛らつなもう一つの人格(この巻で麻里と名付けられた)が登場する便利なキャラ。二重人格(?)なため出番は1/2なのが不幸かもしれない(笑)




『隋唐演義,2 隋の煬帝ノ巻』
褚人穫 田中芳樹:編訳 徳間書店


読始3/25 読了3/28

コメント・・・
風流天子と呼ばれた煬帝。
当然、無駄に取り立てた税金で風流に生活するんだから始末に終えない。
贅沢などと言っても日本人のイメージなどとても追いつかないほどの無駄遣いである。
湖が5つもある庭園?長江と黄河を繋ぐ運河の作成。これに巨大な船を浮かべて、いや船と言っても屋形船のすごいヤツ・・・城を船に乗せたようなもの?を1000人の美女に引かせようとか。ネタじゃなくてマジで考えるんだよね。コワイよ中国の皇帝。
そんなんだからそろそろ国が傾いてきた。
隋を滅ぼし、唐の中心人物となる予定の人物たちが少しずつ活躍し、力を付けている。
かなーり腹の立つ展開だけど・・・田中芳樹お得意の読者の怒りを煽るような書き方は無し。
淡々と訳してる、って感じ?
まぁ、煬帝は下々の苦しみを知らないだけという言い方も有るのかもしれないが。
一応、周りにいる人間には優しいキャラなんだけどね。




『A君(17)の戦争,2 かえらざるとき』
豪屋大介 富士見ファンタジア文庫


読始3/29 読了3/30

コメント・・・
シリアスだったりギャグだったりで、少年の成長や戦争のバカバカしさ虚しさなどを書いているわけだが・・・
面白いといえば面白いのだが・・・
説明多すぎUzeeeee!!!
あぁ、ストーリー?
突然異世界に引き込まれて魔王になってしまった小野寺剛士は、この間の戦争の事後処理に追われていた・・・
魔王領を狙うランバルトの真の操り手(?)シレイラ王女が悪企む。
しかし、戦争の発端となった事件には何かが隠されているのだろうが・・・
第3勢力が登場か?それともまた別の世界?



並列書評に飛ぶ
『BREAK−AGE EX ロアゾオ・ブルー,3』
鍋元ちぇいある ファミ通文庫


読始3/30 読了3/30

コメント・・・
DP。デンジャープラネットという、まぁ、分かりやすく言うならバーチャロンのようなゲームで世界一になった暮林明。
その賞品である新型機、青い鳥『ロアゾオ・ブルー』
だが、あまりの出力性能に振り回され、立ち上がることも出来ない。
鉄騎の話みたいだな・・・(爆)
このジャジャ馬?を乗りこなしたり、ラブラブ片思いなベトナム少女フォンとの仲をどうにかしたいと思ったり、色々と忙しい少年だ。
そろそろ完結してもいいと思ったのに引き伸ばしやがった・・・
まぁ、図書館で借りて無料で読む分には、いいんでないかい。




『ネヌウェンラーの密室セルダブ
小森健太朗 講談社ノベルス


読始3/31 読了4/4

コメント・・・
ものすごく、一般人が知ることの無いエジプト情報があふれている。
たとえば・・・ツタンカーメンが見つかったのはピラミッドじゃあない、とか!!!(爆)
石を積み上げない、墳墓って言うんだぁね。
決して巨大じゃないけど、まぁ、10Lくらいかな(DとK。ダイニングやキッチンは墓なので無い(笑))
で、ラストまで読むと後味が悪くて(爆) しかも、事件の後始末が大変だろうなぁという感想を持ってしまうわけだが。
推理のオチ自体はなかなか面白かった。エジプト言葉が分かるならタイトルを読めれば勝ち?
とにかく、珍しい角度の推理だな、と。
ストーリーの処理はともかく、面白いことは面白い。満足した。




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