九月後期
『笑う怪獣』・『辺城浪子,4』・『タイムスリップ明治維新』
『魔術探偵スラクサス』・『クビツリハイスクール』・『デルフィニア戦記,8』
『夜明けのブギーポップ』・『ゲド戦記,2』
『笑う怪獣 ミステリ劇場』
西澤保彦 新潮社
読始9/16 読了9/17
コメント・・・
アタル・京介・正太郎。
この3人が揃ってナンパに行くと・・・
怪 獣 が 出 る
という意味不明設定の大バカ小説(笑)
怪獣だよ、怪獣。今時小学生の小説にだってなかなか出て来ないよ(爆)
まぁ、たまには怪獣の代わりに宇宙人とか幽霊とか出てくることもあるけど・・・
これがミステリかどうか非常に疑問ではある。いや、怪獣が出てくるとかいう以前に。
一番最後の幽霊話は彼女の死を妄想推理する辺り、タックシリーズに近いものに仕上がってるが。
とりあえず、バカバカしさを笑うことは出来たぞ、と。
並列書評に飛ぶ
『辺城浪子,四』
古龍 岡崎由美:訳 小学館文庫
読始9/17 読了9/18
コメント・・・
ついに完結する仇討物語。
生まれた時から仇討をするために育てられてきた傅紅雪。そして、彼を守るような、邪魔するような、不思議な行動を取る男葉開。
傅紅雪に一方的な友情を向ける葉開の真意は一体?
奪う者と与える者という対比が不思議な感じなのかもしれない。
奪う者扱いすると傅紅雪が悪人に見えるけど、初めて人を殺した時はゲロ吐くし、愛するものを失って酒びたりになったり、かなり苦しむ、しむ!しむ!
そして、馬空群を追い詰めたとき全ての謎が解かれ・・・
イイ話だ・・・
『タイムスリップ明治維新』
鯨統一郎 講談社ノベルス
読始9/18 読了9/19
コメント・・・
前作は森鴎外が明治から平成に飛び込んでくる話であった。非常に、面白かった。
今回は前作で森鴎外のお世話をした女子高生、麓麗(ふもとうらら)が幕末明治維新の時代に落ちてしまう。
タイムパトロール員の森の石松によると、時空犯罪者がこの時代を変革させようと企んでいるらしい。
うららは元の世界に弾き飛ばされるために、歴史が正常に流れるように奔走するのであった。
明治維新は一年二年で終るようなイベントではないが、なんのなんの。元の時代に戻る時はタイムスリップした時の自分に戻れるらしいので安心だ(笑)
維新志士らと対等に渡り合ううらら。体を張って情報を集めたり、元気なもんだ。
だけど「マジっすか?」は勘弁な。
やはり一番の笑い所は、小栗の策略により骨抜きになった坂本竜馬を、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読ませて復活させたところか。あまりにもタイムパラドックス!
『魔術探偵スラクサス』
マーティン・スコット 内田昌之:訳 ハヤカワ文庫FT
読始9/20 読了9/23
コメント・・・
世界幻想文学大賞受賞か、すごいな。
さて、舞台である魔法都市トゥライは、麻薬が氾濫して、政治も不安定で、かなり終わりかけてる街。
こんな街に事務所を構える最低ラインの探偵スラクサス。実力はあるっぽいが中年太りでアル中の気も感じられる。
剣の腕は上々だが魔法の腕は今ひとつ。
時々助手として手伝ってくれるマクリは、人間とエルフとオルクの混血で、激しく戦士。
ついでに美女で学費を稼ぐために鎖かたびらのビキニでウェイトレスをやっている。
そんなヘンテコなコンビが今回首を突っ込んだのは、魔法をはじくというエルフの赤布盗難事件。
しかし、その事件が表沙汰になった時・・・第1容疑者になっていたのはスラクサスであった(笑)
どうするどうなるこの事件。
必死で全力で事件を解決してビールを一杯引っ掛けなければ!
まぁまぁ面白。
『クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子』
西尾維新 講談社ノベルス
読始9/23 読了9/24
コメント・・・
今回は、とんでもないドンデン返しが待っている推理小説では、ないな。
どっちかってーと、アクション系ライトノベル。
超級お嬢様学校澄百合学園は首吊り学園、と学生に呼ばれている。
だがそこは殺人技術を含め、特殊技能を教えている謎女子高だった!!
主人公いーくんは最強の請負人哀川潤に無理矢理女装させられ、その学園に放り込まれるのだが・・・
目的は紫木一姫という少女を全寮制の学園から外へ脱出させること。
殺人女子高からの脱出・・・それは一体どれほど難しいことなのだろうか(笑)
いや、ここは笑うところです。
『デルフィニア戦記,8 風塵の群雄』
茅田砂胡 Cノベルス
読始9/25 読了9/27
コメント・・・
ワキを固めるレギュラー陣のための一冊。
王様がついに結婚したということで、彼に従い戦い続けてきた貴族戦士達にも「そろそろ身を固めろ」とのプレッシャーが四方八方から押し寄せてきた!
どうなることやらレギュラー3人(笑)
一人は男装の公爵。一人は未亡人。一人は鬼将軍を父に持つ娘。
ハッピーエンドは何本来るか?全員ゴールインか?
その頃リィは死者蘇生の魔法を使用してヘロヘロになっていたがあまりストーリーにはかかわらない(爆)
あぁ、そう言えば男の侍女のシエラにも男の恋人(?)が誕生する気配でかんざし貰ったりしてたっけ。
なんか迷走中だっぺよ。
『夜明けのブギーポップ』
上遠野浩平 電撃文庫
読始9/27 読了9/29
コメント・・・
ブギーポップ誕生物語や霧間凪が炎の魔女と呼ばれるトラブルシューター的存在になった理由など、昔話の短編集。
冷静に分析すると、どこが面白いとほめるのは難しいんだが・・・
まぁ、個人的にネタがツボにハマって「いいなぁ」と思うワケよ。
『ゲド戦記,U こわれた腕輪』
アーシュラ・K・ル=グウィン 清水真砂子:訳 岩波書店
読始9/29 読了10/1
コメント・・・
ゲドにはほとんど出番が無い(爆)
一応後半に見せ場は有るものの、やはり全体的には主人公が闇の巫女アルハであると言うべきか。
幼い頃、大巫女の生まれ変わりとして「名無き者の神殿」に連れてこられて以来、教育教育教育。
息抜きは神殿の地下迷宮の探索。暗闇の中、明かりをつけることなく手探りだけで。それが流儀だから。
そして立派な(?)闇の巫女になった彼女は、ある日男子禁制のはずの地下迷宮に侵入者を見つける。
その男が、ゲド。ずっと昔に割られた腕輪の片割れを求めて、地下迷宮にある宝物庫を探しに。
闇の巫女として教えられたとおりに、ゲドを迷宮に閉じ込め兵糧攻めにするアルハ。
だが、だんだんゲドの行動に興味を持ち始め・・・
まぁ、面白いと言うわけではない。
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欄外 ゲームの伝道
シェンムー2が結構面白く感じられるようになってきた。
非常にまったりペースで進めると、街の作りの細かさに感動できる。