十一月前期
『新宿少年探偵団,6』・『吸血鬼ハンター”D”』・『ボーイ・ミーツ・サムライガール』
『ブギーポップ・ミッシング』・『魔法戦士リウイ,9』・『宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ,6』
『ジャジメント・ワールド,5』・『レンズマン・シリーズ,2』
『新宿少年探偵団,6 まぼろし曲馬団』
太田忠司 講談社ノベルス
読始11/1 読了11/3
コメント・・・
少年少女は戦いの中で変わりつつあった。
七月響子はますます殺人拳に磨きをかけ、神崎謙太郎はマッドサイエンティスト方向に近づき、夢野美香は自分の存在を認めてもらうために料理教室に通ったり。
そして「仲間」がなんとなく集団行動しなくなって寂しい羽柴壮助。
さらにその周りには彼らを利用しようとしている大人が居るようだが、まだ存在だけで何を企んでいるのか具体的なことは分かっていない。
とにかく今回は変わりつつある少年探偵団vsたった一人の(?)曲馬「団」との戦いだ。
とりあえず、これからどうなるか、と気にはなるが、この本自体はそれほど・・・
『吸血鬼ハンター”D”』
菊地秀行 ソノラマ文庫
読始11/3 読了11/6
コメント・・・
10年以上も前に読んだ本だ。
核戦争で世界が崩壊した後、吸血鬼が支配者として君臨していた。
さらに時が過ぎて、人は反乱を起こし始めた。
まだ圧倒的に力を持つ吸血鬼や様々な魔物は残っているが、とりあえず人間は人間らしく暮らしていた、サイバーと魔術の入り混じる世界・・・
超・絶・美形の吸血鬼ハンターDの正体は、吸血鬼が人に生ませた吸血鬼のハーフ。
一言で言うとダンピール。
この荒野をさすらうハンターの前に現れるのは・・・まぁ、当然吸血鬼ですが(爆)
続きを書く気があったかどうかは知らないけれど、まだ第一巻でキャラが固まっていなかったか?
ノリが軽かったり、キザだったりするのが・・・
『リアルバウトハイスクール<アーリー・デイズ>,1
ボーイ・ミーツ・サムライガール』
雑賀礼史 富士見ファンタジア文庫
読始11/6 読了11/7
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ようするにエピソード0とか、そういう角度の昔話。
御剣涼子と草g静馬の出会いから、大門高校名物Kファイトの生まれるまで。
そう言えば本編の主人公は南雲先生だったっけ?と今ごろ気付く。
前任の教師は青木美沙緒。
身長140センチ程度のちっこいの。通勤途中で中学生に間違われて補導されたりもする・・・まぁマンガじゃあ良くあるキャラだわな。
カワイイと喜ぶにはあざとすぎるキャラということで(爆)
そけでもまぁ、それなりに面白いか。
『ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師』
上遠野浩平 電撃文庫
読始11/7 読了11/8
コメント・・・
統和機構の失敗作と認定された彼は、だが、寺月恭一郎にその能力を見込まれアイスクリームを作るのだった。
他人の痛みを知り、それを癒す味を作ることの出来る軌川十助。
まぁ、オーダーメイドでアイスクリームを作ることはできないので、量産型になるのだが・・・
それでも食べた人を驚かすような力はあるわけで。
中毒になるほどハマる人も出てくるのだ。
そこで「世界の危機発見」とブギーポップが現われる(笑)
人は痛みと戦わないと成長しないとか。
とりあえず、肌が緑で血が青いという妖しい生き物、軌川十助の栄光と没落の物語。
初めからどん底に落ちるとバラされているわりには、そこはかとなく盛り上がる。
面白い、って喜ぶほどじゃないけどね。
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『魔法戦士リウイ,9』
水野良 富士見ファンタジア文庫
読始11/8 読了11/8
コメント・・・
さしあたってシリーズ終了。
前回アイラとミレルに告白されたリウイは逃げるように行きずりの冒険者と遺跡探索に向かう。
が・・・あまりの慎重さ(臆病とも言う)や、セコさ(根性なしとも言う)にあきれて、今までのミレル・メリッサ・ジーニら女三人組との冒険がいかにかけがえの無いものなのかを知る。
それはそれとして、その古代遺跡で発見した魔力の籠もった指輪をアイラにプレゼントしたのだが・・・
指輪に閉じ込められていた魔女がアイラの体を乗っ取ってしまって、さぁ大変。
とりあえず、魔女の言いなりになって時間を稼ぎつつアイラの体を取り戻す算段を・・・
・・・
立てられないまま終ります(爆)
ここから、XXの国の魔法戦士シリーズに繋がるらしい。
ソッチでどんな決着をつけてくれるのか、楽しみではある。
『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ,6
時計仕掛けのラビリンス』
庄司卓 富士見ファンタジア文庫
読始11/9 読了11/11
コメント・・・
テラの敵対勢力であるネス。
そんなネスの小悪党テンツァーは大悪党のじいさんの命令で、テラの秘密アイテム・・・時間を超えて30世紀に20世紀の人間を呼び出す「クロノス」の秘密を探り出す仕事を任されていた。
そのあげくが、ネスの人間を人質にとっての脅迫行為だってんだから泣けてくる。
そして・・・クロノスの傍に辿り着いたは良いが、クロノスの異常作動に巻き込まれて20世紀の日本に飛ばされてしまった(笑)
21世紀ではない。20世紀だ。
偶然にもソッチ側は今まさに学園祭の準備中。
未来の服の人が現れてもそれほど目立たないのであった。
現代でドタバタ騒動、ってアンタ、タイトルの宇宙戦艦はどないなっとんねんな。
『ジャッジメント・ワールド されど<偽り>の日々』
青田竜幸 富士見ファンタジア文庫
読始11/12 読了11/12
コメント・・・
ジャッジメントワールド短編集。
ジャッジの世界を分かりやすく説明するモノ、という書き方は一応出来ているが・・・
記憶にちょっぴり残っていた、主人公の防御能力強化装備「鵺の皮」が出てこなかったのが妙に肩スカシな感じ。
撃たれて怪我するようなキャラだったかな?
サブタイトルの<偽り>とある通り、どうにも後味悪目の話が多い。
まぁ、もともと復讐代理人なんていう明るくない題材の話だからね。
それなりにそれなり。
『レンズマン・シリーズ,2 グレー・レンズマン』
E.E.スミス 小西宏:訳 創元推理文庫
読始11/12 読了11/17
コメント・・・
グレーレンズマンとは、独立レンズマンとも呼ばれ、だれの命令を受けることも無く、ただ自分の思う正義のために宇宙パトロールの任を貫く者である。
とりあえず設定として面白いと思ったのは無慣性航法だな。
宇宙船の慣性を消すことによってすごい速さで移動することが出来る。
しかも慣性が無い状態で攻撃を受けたとしても、同じ勢いで吹っ飛ばされるだけでダメージは受けないという。
なかなか「へぇ〜」なシステムだ。
だからレンズマンの宇宙戦闘は、牽引ビームで相手を捕まえることから始まるのだ。
とにかく、キムボール・キニスンはそんな技術で宇宙をすっとび、隣の銀河系まで宇宙海賊ボスコーンを叩き潰しに出かけるのであった。
今回もちょっとばかし容赦のない、アメリケーンな攻撃が見られる。
ブラックホール(のようなもの)攻撃とか、アメリカンクラッカー作戦とか。
こういうやりすぎな攻撃を見ると、アメリカはイラクに核爆弾くらい落としそうな気がしてくる。
小説は小説として楽しめはするけどね。
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欄外 ゲームの伝道