第六回電撃ゲーム小説大賞の金賞受賞作。
20世紀半ばから奇妙な外見をもった生物が各地で発見されていた。それらは特殊な遺伝子を持ち、普通の生物では持ち得ないような強力な能力を秘めていた。それら「怪」の中には人間と同じような外見をしたものたちもいた。優樹は人型の「怪」であり、「怪」が起こした事件を捜査する組織「捜査六課」のメンバーであった。その六課に特殊部隊「EAT」のメンバーのひとりである山崎が派遣されてきたが…
人間に似た姿をしているけれども人間ではないもの。その孤独と哀しみ。…こういうテーマってすごくツボなんですよ。だから期待して読んだんだけど。
基本的には今の世界の延長で、そこに「怪」という生物が関わってる世界なんだけど、これらの設定が現在の世界に接ぎ木されてるけどうまく繋がってない感じ?世界構築が薄っぺらい感じがする。
話は途中はタルかったけど、ラストのあたりとかはなかなかよかったです。シリーズが続くなら続きはとりあえず読んでみるつもり。
上遠野浩平の推薦文がよかったです。この手の文書を書かせるとうまいですな、この人は。