Quanさんの書評
「どかどかどかん」(富士見ファンタジア文庫)瀧川武司
第11回富士見ファンタジア小説大賞特別賞の著者のデビュー作(受賞作ではない)。後書きにも述べられているが、カンフーアクションである。
奇妙な擬音によって行数を稼いでいるような文章は多少気になったが、こういった格闘メインの話にしては面白かった。こういうものにありがちな、「次から次へと敵が出てきて次から次に倒されていく」という展開(悪い例が電撃文庫の「学園武芸帳」)ではなく、ボスを倒す前に修行、というもう一つのパターンを組み入れている。また、これはこれで完結しているが、仇はあと四人も残っており、伏線もばっちり。ペースよく出していけば、固定ファンもつかめるのではないか。
さて、こういうアクションものは勢いが大切。次が早くでればいいね>この本を貸してくれた友人T
評価☆☆☆☆
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