麻弥さんの書評
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●「探偵ガリレオ」東野圭吾[文春文庫]476円(02/02/12)

1998年に単行本ででた本の文庫本化。楽しみに待ってた1冊です。
不可思議な謎を天才物理学者の湯川学が科学的に解決していくというミステリ短編集。
東野圭吾らしく「科学トリック」の部分がしっかりと描かれていて満足でした。でも、自分の知らない知識でトリックが成立していることが好きじゃない人にはおもしろくないかもしれません。高校で理系程度の知識があれば十分楽しめると思うんですが。


hideさんの書評
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『探偵ガリレオ』東野圭吾(文藝春秋)
笑い0.5点 涙0点 恐怖0点 総合3.0点
 「燃える」:深夜、自動販売機の前にたむろしていた5人の若者たち。その中の一人の頭が 突然燃えあがった。同時刻、ある少女が赤い糸を見たと言う。
 「壊死る(くさる):高崎邦夫は自宅の浴槽で死体となって発見された。 奇妙なことに彼の心臓だけが完全に壊死していた。
以上のほか、「転写る(うつる)」「爆ぜる(はぜる)」「離脱る(ぬける)」の計5編からなる短編集。

 理系出身の東野圭吾氏らしい推理小説だ。
 警視庁捜査1課の草薙と、帝都大理工学部物理学科助教授の湯川のコンビが一応、この連作の主人公だが、いまひとつ キャラクターがハッキリしていなかった。ストーリーも特別面白いという印象はなかったし、よくあるキャラ重視のミステリではなく、 これは科学的トリックが重視されているようだ。
 科学的とはいえ文系の僕でも十分楽しめるし、長さも手ごろなので、気軽に読めると思います。


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