セツナさんの書評
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『ハリー・ポッターと賢者の石』
静山社 作:J・K・ローリング 訳:松岡佑子
感想
 どうもな〜。発売当初に書店でみかけたとき、
この本はストライクゾーンの作品だよなぁ。って、思ったものなのですが、金銭的問題から手が出せずにいたら、アレヨアレヨと評判になり、映画が封切られて一代ブームとなってしまったので、ハヤリものには背を向ける捻くれ者の拙は、作品に対して否定的な姿勢を持っていたのですが、これがどうして面白いじゃないですか(笑)。もっとも、これだけ世界的に売れている作品なのだから、当然のことなのですけど・・・。

 読み始めた冒頭は、ビジュアル的に映画版のハリーを演じた少年(名前は知らん。)が浮かんでしまい、あまり可愛くないなぁ。とか、気分も醒めたところがあったのですが、ホグワーツに入ってから、
すっげぇ、おもしれぇよ

 どろろんエンマくんを思い出させるクラス分けをする喋る帽子動く写真肖像画。世界を彩るアイテムも微笑ましいし、森に棲む神話世界の生き物たちもファンタジー色いっぱいで心躍る。
  けど、なんかハリーは嫌い(笑)。

麻弥さんの書評
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●「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング[静山社]1900円(00/2/4)

本屋で平積み、帯に「全世界で800万部のベストセラー」という、今話題の児童文学です。なんだか気になってねぇ、つい購入。
両親を幼いときに亡くし、引き取られてた親戚の家で疎んじられて育てられたハリー。彼が11歳になったときに魔法学校から入学案内がくる。彼の両親は魔法使いで、ハリーも魔法使いだったのだ。しかも小さな頃に悪い魔法使い・ヴォルデモートを倒していたので、魔法世界は超有名人だったのだ。9と3/4番線から汽車に乗って、ハリーは魔法学園へと旅立った…
まっすぐでわくわくする話です。魔法の世界が現実と二重写しで存在しているという設定はいいなあ。魔法学校の描写も楽しかったし、キャラもいい感じ。子供の頃に読んだら夢中になったかも。とにかく、続きが楽しみですね。原書の方は3巻まででてるそうですが、日本での発売はいつになるかな。


hideさんの書評
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J・K・ローリング


『ハリー・ポッターと賢者の石』 J・K・ローリング/松岡佑子訳(静山社)
笑い2.5点 涙1.5点 恐怖1.5点 総合4.5点
 赤ん坊の頃両親を邪悪な魔法使いに殺されたハリー・ポッターは、11歳になるまで意地悪な伯母の一家で育てられた。 そして彼が11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校から入学許可証が届いた。ハリーはそれを見て、 自分が魔法使いであることを知る。
 ホグワーツ魔法学校に入学したハリーは、仲間たちと楽しい学校生活を送るが、そこには邪悪な影がせまっていた。

 イギリスで、ハリー・ポッターの新刊が出るときに、子供から大人まで行列を作って書店に並んでいるニュース映像を見たとき、 この本を読んでみたいと思った。日本では、ゲームやWINDOWSやたまごっちなどを並んで買っているのは見るが、 書店で行列ができるのはサイン会の時くらいしかないだろう。だから、行列を作らせるこのシリーズを是非とも読んでみたかったのだ。
 本文中の漢字にルビが振ってあることで児童書だと思わせるが、ストーリー自体は、大人が読んでも面白い。個性的なキャラクター が多いし、ハリーを待ち受ける数々の冒険や、いとこや同級生による意地悪にもめげないハリーの姿など、だれもが ハリーに感情移入できると思う。そして、読み終わったあとは、続編が待ち遠しくなると思う。
 世界中で驚異的な売れ行きを記録しているのも納得できる一冊だった。


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