『ハリー・ポッターと秘密の部屋』 静山社 作:J・K・ローリング 訳:松岡佑子 |
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感想
第二巻。ついにできてきましたねぇ、バカが(笑)。 ロックハート。なんか読んでいて他人とは思えない性格でしたが・・・。 しかし、何が凄いって、顔だけ良いだけの口だけ達者な役立たずと思わせておいて、いざってときには真の力を発揮するのかと期待していたら、本当に最後まで姑息な役立たずなんだもんなぁ(笑)。 捻りも何もないところが反って驚きでした。 けど、そんなロックハートにお熱なハーマイオニーが可愛いから許す。 呪の魔法でナメクジを口から吐き出したり、骨が抜けてダラリと垂れ下がった腕など、少々グロテスクな描写が些か気分を害す所もあったし、ハグリッドの友人という森に棲む馬鹿でかい蜘蛛が親友の友達を襲おうとしたり、なんか愉快ではない展開が続くのだけど、ロックハートにお熱なハーマイオニーが可愛いから許す。 それにしても、いいとろこで物語が終わりでやんの。気になるなぁ。ハグリッドはどうしているのだろうか。ま、ロックハートにお熱なハーマイオニーが・・・以下略。 |
大人気の児童文学・「ハリー・ポッター」シリーズ最新刊。魔法学校でのハリーの2年目の日々の話。一作目よりは二作目の方がおもしろいですね。世界観も安定して、キャラも生き生きとしています。前作では人間(マグル)に比べると魔法の世界は万能で何もかもが素敵なように描いていましたが、魔法の世界でもしがらみやらルールやら差別やら色々とあって。要は、科学に対して魔法がある世界という描き方はなかなか興味深かったです。
何気なく投げ出された伏線が収束していくさまは見事でした。
ロックハート先生のダメぶりがなんか最高っす。でもハーマイオイニーって頭いいのに、ロックハート先生に熱あげるなんて、やっぱり顔? 結局はそのあたり女の子ってことかしら。
児童文学でも大人が読んでもおもしろいです。でも1900円はちょっと高いかな。もっと買いやすく、文庫本になってくれたらいいんですけどね。
表紙の色合いが素敵。