Quanさんの書評
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「歌え<ドミニオン>我がために」(富士見ファンタジア文庫)青田竜幸

 第九回富士見ファンタジア小説大賞最終候補の作者のデビュー作。そこはかとなくシリアスな近未来アクション。
 作者が後書きでのたまっていたが、さりげなく挿入された軽さがよい。続くかどうかだな。
評価☆☆☆☆

麻弥さんの書評
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●「ジャッジメント・ワールド 歌え<ドミニオン>我がために」青田竜幸[富士見ファンタジア文庫]560円(00/6/22)

新人さんの作品ですが、一部で評判がよかったので読んでみることに。
富士見ファンタジア大賞の出身者だとか。(入賞はしてないようですが)
帯によると、「サイバー・ハード・サイキック・アクション」。必殺仕事人みたいな話かも。死刑が廃止された代わりに、一定の条件での「復讐」が合法化された未来。復讐のために雇われる「執行代理人」のショウゴは、執行代理人を抹殺する謎の組織との抗争に巻き込まれてゆくが…
新人さんにしてはいい感じ。アクションシーンもキャラも悪くないです。とりあえず今後もチェックかな。
ただ、主人公の力が強すぎ。主人公の強さは爽快感に繋がるけど、でももっと弱点を用意しておかないと、オールマイティになってつまんないですよ。やはりギリギリの状況を知恵と勇気で乗りきっていくのがおもしろいわけで。ラスボスはもっと強くしてほしかった。あと、ミユの動機がもうひとつしっくり落ちない。もうすこし練りこんでほしかったな。
とりあえず、次回作も読むつもり。


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