『まほろ市の殺人 秋 闇雲A子とユ憂鬱刑事』 祥伝社文庫 麻耶雄嵩 |
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感想 夏に続き、作家が主人公のまほろ市競作。 連作で、主人公の職業が重なるのはちょっと痛いね。どうしても、最初に読んだ我孫子版と比べてしまう。 まぁ、そういう穿った視点は消去、消去、消去・・・。 真幌市は、春のバラバラ殺人に始まり、夏の悲劇的な殺人を経て、ついに、この秋、真幌キラーと呼ばれる無差別連続殺人が暗躍する街になってしまいました。春の時点では、住んでみたいなと思わせる街だったのに、こんな惨憺な街になってしまうとは、おじちゃん悲しいよ(お前は、誰だ)。 それに主人公の憂、暗い、暗すぎる・・・。そりゃ、メランコリー言われるわな。 ましてや、このラスト。久々にこんな暗い物語読んだわ。けど、この内へ内へと入り込んでいく作風がいいなぁ。 |