十一月後期

『ARIEL,14』『剣聖伊藤一刀斎,1』『ブギーポップ・オーバードライブ』
『赤きマント』『武官弁護士エル・ウィン,3』『まほろ市の殺人 秋』


『ARIEL,14』
笹本祐一 ソノラマ文庫


読始11/20 読了11/21

コメント・・・
クレスト・セイバーハーゲン。星壊しスターブラストセイバーと呼ばれるバケモノ。
なにせ、宇宙艦隊を相手に機動宇宙服を着た体一つで相手に出来る。だけじゃなくて壊滅させることもできる攻撃力の持ち主。
コイツが地球に帰ってきた!?
と、思ったら・・・
また宇宙が舞台で面白い話。
なんだか宇宙人同志の争いが始まって、地球は完全放置。
帝国対企業の大戦争は勃発するのか?




『剣聖伊藤一刀斎 われ開眼せり』
仁田義男 徳間文庫


読始11/21 読了11/25

コメント・・・
一巻は伊藤弥五郎が修行の末に一刀流に目覚めるまで、早送りの物語。
生没のいまいちはっきりしていない彼は、それなりに使いやすい素材らしい。
そうと知らずに読んでいても「あぁ、これは作り話だな」と思ってしまったシーン数度。
そんなに斜に構えて読んだつもりはないんだけどなぁ。
とりあえずここまでは、強くなるとはどういうことか、戦いに勝つことだけではないはず・・・という態度なので、次から次へと決闘を繰り返すチャンバラものと思ってると肩透かし。
とりあえず次を見て評価するか・・・




『ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王』
上遠野浩平 電撃文庫


読始11/25 読了11/26

コメント・・・
歪曲王。人の心に潜む歪みの形を借りて現れる何者か。
しかし、彼(?)はその心の闇を黄金に変えろと、語りかける。
・・・
あんまり悪いヤツじゃ無さそうだね(爆)
しかし、世界の危機を感じたブギーポップは自動的に浮かび上がってくる。
そして、ムーンテンプルで起きている事件に飛び込んでいくのだが・・・
基本的に1巻のキャラが多めに登場。前作のユージンなんて名前もちらりと出てくる。
なかなか味わい深い良作。



並列書評に飛ぶ

『赤きマント 【第四赤口の会】』
物集高音 講談社ノベルス


読始11/26 読了11/28

コメント・・・
第四赤口の会。それはオカルトマニアが集まり、「奇物」について話し合う。
推理小説とは違うんだけど、最近増えた形かな?
一番近いのは京極夏彦の今昔続百鬼・雲。これは鳥山石燕の妖怪画を分析する話だったけど、それと同じように、こちらも赤マント・肉付きの面・歌い骸骨・魔女の箒とはなんなのか、ということを妄想推理している。
それぞれ「なるほどなぁ」と思わせる解決が出ていてイイ。
血食に出てきた系図屋の忌部言人の血族っぽいキャラも会員として登場。
なかなか良し。




『武官弁護士エル・ウィン,3 検事官はお年頃』
鏡貴也 富士見ファンタジア文庫


読始11/29 読了11/2

コメント・・・
一つの地域で生き物が全滅するという不可解な事件が発生する。人はもとより、魔獣に竜まで片っ端から。
だが、その中でたった一人生き残った少女がいた。
司法庁は少女を危険分子として処分しようとするが・・・
と、いう経緯でウィンはこの少女を弁護するために捜査開始。
一方、少女を処分する側の検事官はウィンをひそかに慕う少女である。
鈍感なウィンに安心したりイライラしたりする、やっぱりウィンを好きな少女で秘書のミアの運命やいかに。
まぁ、それほどでもない。




「幻想都市の四季」まほろ市の殺人 秋 闇雲A子と憂鬱刑事』
麻耶雄嵩 祥伝社文庫


読始11/30 読了12/1

コメント・・・
四季。秋以外の三つの季節はそれぞれ別の作家が書いている。
全然知らなかったけどな。読んでないけどな。
他の話でどんなストーリーが展開しているのかは分からないが、この本では真幌キラーという殺人鬼が暴れている。
死体の左耳を焼き、隣にぬいぐるみや麻雀牌といったイマイチ繋がらない小物を置いていく。
この殺人犯を追うのが推理マニアな作家の闇雲A子と、彼女に指名された役立たずな刑事、憂。A子によってメランコと名付けられる、暗〜い男(笑)
だが、彼らをあざ笑うように次々と犯行を繰り返す真幌キラー。
死体のそばに置かれる小物の意味は?そして犯人は?
謎の紳士怪盗ビーチャムまで巻き込んでの大騒ぎ。メランコの明日はどっちだ!?
しかし・・・オチはさすがに麻耶雄嵩的ブラック暗黒ダークネス。



並列書評に飛ぶ

トップに戻りたい
リストに戻る
欄外 ゲームの伝道



バイオハザードにいらつく。
お前な、ナイフってのはそんなマヌケな使い方をする武器じゃないんだよ。
つーか、ゾンビのクビを一発で刎ねてくれよ。
銃弾が無いんだからさ。な?
クリスプレイはものすごくやる気なくなる気配。