麻弥さんの書評
●「ラストリーフの伝説」秋山完[ソノラマ文庫](98/3/31)
「ペリペティアの福音 上〜聖墓編」がおもしろかったので、それまでの本を探してたんですが、やっとみつけることができました〜。さすが四条の談はライトノベルズが充実してます(*^ ^*)。
ハルシオンだけが一面に生い茂げり、羊たちと人間がのんびり過ごす惑星ラストリーフ。羊飼いのアイルは、帝星からやってきたひとりの少女、フェンと出会う。愛し合うふたりの幸せを引き裂くような、未曾有の危機がラストリーフにやってきた…
紹介文に「リリカルSFファンタジー」と書いてます。おとぎ話のような美しい情景、懐かしさを感じる世界。特に前半はそうなんだけど、中盤からかなり辛い話になります。あの夢のような光景が悪夢に変わってゆくあたりは……最後の方、ハルシオンの能力は「おとぎ話」度が高すぎたかなあ、という気はしますが、いい話でした。情景描写というか、ラストリーフの風を感じるような、素敵な話でした。
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