「スコッチ・ゲーム」 2000年7月17日 |
ストーリー 安槻大学に入学する前、郷里で高校卒業を控えたタカチが学園の寮に帰ってくると、恋人でもあるルームメイとの鞆呂木恵が殺されていた。容疑者は河原でスコッチを捨てる不審人物の後を着けたと奇妙なアリバイを主張し、事件は迷宮入りに。 タックシリーズ学生編第4弾。 |
感想 前作から続くテーマを元にタカチの過去を描きもの凄い話になってますね。前作は切なく話が終わってしまいましたが、二作を対とみなして読むと、前作の終わり方も良かった気がします。 ネタバレ感想 前作「子羊たちの聖夜」で描かれていたタカチと父親の関係がより明確にし、千帆と恵、千帆と惟道の相手に対する思いを描く事で前作から書かれていた他人への干渉という行為への結論を出しタカチが過去から脱却する様が素敵に描かれています。今までと違い出だしの情景描写が詩的な始まり方をするのですが、読み終わってみると惟道晋の不安な心を上手く表している気がします。 |