Quanさんの書評
「デモンスレイヤーズ!」(富士見ファンタジア文庫)神坂一
長編版スレイヤーズ最終巻。めでたしめでたし。
……まあテンポで進めるべき話をここまで引っ張ったらまともに評価できんわな。一見バラバラのようだった2部の各話を、見事にひとつに収束させた。その意味では立派。さすがにロス・ユニほどうっちゃってなかったので安心。
たしか富士見ファンタジアを読み始めたのってSWをのぞけばこれが一番早かったよなあ。あまりにも間隔があきすぎてのめり込めなかったが。神坂はなんだかんだいってエポックメイキングなジュブナイル小説家だからな。
にしてもなんでルビアが再登場してゼルやアメリアが再登場しない?というかルビアを憶えてる奴ってあんまりいないような……。
評価☆☆☆☆
麻弥さんの書評
●「デモン・スレイヤーズ! スレイヤーズ15」神坂一[富士見ファンタジア文庫]480円(00/5/12)
「スレイヤーズ」シリーズ最新刊にして、シリーズ完結編。
タイトルそのまんまの話。1巻と話がうまく繋がりました。後味の悪かった前作の終わり方が、こう続いてくるわけね。なるほど。
第二部に入ってからイマイチな感じが続いていたこのシリーズですが、今回はさすがに勢いが戻ったみたい。第一部メインキャラのあの人の再登場は嬉しかったです。
話としてはとりあえず完結。ただ色々とひかれていた伏線が全部解決してないとか、もっとスケールの大きな話にしてほしかったとか、やはり尻すぼみ感は抜けないというか、まあ色々とありますが完結ごくろうさまでした。
本編は完結しても、スペシャルの方や番外編はでるそうで、そちらを楽しみにしています。
アニメ化してヒットしてるせいで軽い感じを受けますが、本編第1部は結構いいですよ。二部に入ってから失速したけど…
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