麻弥さんの書評
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●「タツモリ家の食卓3 対エイリアン部隊」古橋秀之[電撃文庫]550円(01/01/11)

「タツモリ家の食卓」シリーズ三作目。なんとなく三冊目で終わりかと思い込んでいたけどもまだ続くようです。のんびりした兄としっかりものの妹の二人暮らしの家に、宇宙人が押しかけ同居するというホームコメディですが、宇宙人はアニメ作品にありがちな美少女ではなく、鉄拳皇女・怪獣幼児・大佐猫という奇妙なキャラクターばかりが異様に濃い話を繰り広げるヘンな小説だったりします。…マニアックなので一般受けはしづらそうだけど私は好きだぞ。
今回は前作に比べると動きはハデ。それにしても事態を客観的にみると複数の勢力による複雑なパワーゲームが展開し、地球は一歩間違えれば滅亡しかねない未曾有の危機に立たされてるわけです。忠介がほけほけしてるせいもあって、バカ話な空気になってるんですよね。そういうバランス感覚は好みだなあ。グロウダインの人々が楽しいです。ジェダダスターツがカッコいいよ〜。


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