十一月前期

『タツモリ家の食卓,3』『多摩の台病院ものがたり,1』『多摩の台病院ものがたり,2』
『塗仏の宴 宴の支度』『塗仏の宴 宴の始末』『オーラバトラー戦記,4』
『ダブルブリッド,2』『謎亭論拠』


『タツモリ家の食卓,3 対エイリアン部隊』
古橋秀之 電撃文庫


読始11/1 読了11/1

コメント・・・
三人の異星人を住まわせているタツモリ家は何かと大変。
宇宙の平和のために、『普通』な生活をしてくれと頼まれているのだが・・・
ある日、タツモリ兄妹と共に鋼鉄皇女バルシシアがデパートへ行ったら、戦闘が始まった(爆)
冷蔵庫にしか見えない長方形のパワードスーツがバルシシアに襲い掛かる。
容赦なく放たれる機関銃の弾がバルシシアの服『だけ』をボロボロにして(カラー口絵参照)、ジワジワとボディブローのようにダメージを蓄積させる。
死なないの? グロウダインの星の人は硬いので大丈夫です(笑)
ココが一番の山場でしょう。
三倍速い赤い冷蔵庫とか、人類を滅亡させるほどの巨大物体が地球に向かって突っ込んできたけどなんとかなったというのは、所詮、枝葉末節です。
ビバ!皇女!!



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『多摩の台病院ものがたり,1』
米山公啓 双葉文庫


読始11/1 読了11/1

コメント・・・
なんというか・・・ファンキーな表紙に惹かれて手に取る。
こんな医者・・・イヤだ。 だから、読む。 面白そうじゃん(爆)
・・・
面白かった。サイコーです。
第一話で登場したひねくれ医師の鬼角先生は、なし崩し的に「反骨精神」を持った比較的普通の医者になってしまい非常に残念なものがありますが・・・
その周りには、あまりにもデフォルメされた愉快な医師が看護婦が患者が、笑わせてくれる。
テンポのいい短編連作形式10本立て。
見つけたら、読め



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『多摩の台病院ものがたり,2』
米山公啓 双葉文庫


読始11/2 読了11/2

コメント・・・
この巻も面白いYO!
まとめ役の鬼角先生を中心に、破天荒な医者がゾクゾク登場。
もぅ、笑うしかない。だから、笑う。
医療というあまりにもシビアな世界で巻き起こるバカ騒ぎに君はついていけるか。
薄さも含め、超おすすめ品!!




『塗仏の宴 宴の支度』
京極夏彦 講談社ノベルス


読始11/2 読了11/8

コメント・・・
深い深い。
なにがなんだか分からないままに、どんどこどんどん登場人物があらわれる。
はっきり言おう。メモをしなさい。いや、マヂで。
ぬっぺっぽう・うわん・ひょうすべ・わいら・しょうけら・おとろし
六つに分けられた話の中、特に事件らしい事件は起こっていない。
些細な謎が、薄く薄く積もっていくだけ。
だが、ものすごく、無駄な話のようにも思えるこれらの部分が最後には上手く収束するのだろう。
後編に期待
あぁ。鬱病が悪化して壊れまくってる関君ウザイ(爆)
こういうコワレ者相手に尋問してたら殴りたくもなるわい。



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『塗仏の宴 宴の始末』
京極夏彦 講談社ノベルス


読始11/8 読了11/11

コメント・・・
関口巽は織作茜殺害容疑で逮捕されていた。
中禅寺敦子はナントカ教に洗脳されていた。
そんなこととは関係なく、いくつもの団体が伊豆韮山の土地を狙って怪しげな動きを見せる。
関口の身を守るために傍観者であり続ける京極堂。
そして、陣取り合戦は最終局面を迎える・・・
関係者の記憶がいじられている以上、全ての証言は無意味である・・・
ってんで、ものすごく興味深い作品だと思ったんだけど・・・
自分の記憶に自信がもてなくなる推理小説・・・どこかで読んだ気がする・・・
なんにせよ、最後に至って「あれ?なんかこんな展開知ってるような・・・」と思っちゃいました。



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『オーラバトラー戦記,4 ギィ撃壤』
富野由悠季 角川スニーカー文庫


読始11/11 読了11/13

コメント・・・
今回でとりあえず、対ガロウラン編は終わりのようだ。
ガロウランってのはバイストンウェルの地下深く闇の中から現れるオーガみたいなモノ。
単細胞だったヤツらが、なぜか知恵を持ち国を襲ってくる。
ショウ・ザマ・・・じゃなくてジョクが世話になっているアの国の王、ドレイク・ルフトはオーラマシンの力を借りてヤツらを駆逐すべく聖戦(笑)を挑む。
だが・・・なんか・・・コレといって見所が無かったような気がする(爆)
最後のオチが「へぇ、そういう手か・・・」と思う程度で。
相手が相手だからか、銀英伝のような戦術的な見所も無いし・・・




『ダブルブリッド,2』
中村恵里加 電撃文庫


読始11/13 読了11/14

コメント・・・
おなじみ、人間と妖怪(?)のハーフである片倉優樹と直情径行人間である山崎太一郎の、愛よりも友情の物語。
今回は太一郎の酒癖の悪さの話。
は、おまけで、日本にやってきた吸血鬼と鬼ごっこ。
負けたら血を提供。勝ったらアヤカシ登録してもらう・・・あまりおいしい賭けでは無い。
しかし優樹はその勝負を受ける。
優樹の過去話込みで、なんというか・・・繋ぎ的複線的ストーリー。
さっさと3巻に進まないとコレだけじゃあ物足りない感じだね。
あと、イラスト。なんか、違う。
絵が変、ってんじゃなくて、タイミングがズレてるとか効果が弱いとか(爆)



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『謎亭論拠 匠千暁の事件簿』
西澤保彦 ノンノベル


読始11/14 読了11/15

コメント・・・
本のタイトルは、「めいていろんど」と読む。謎亭と酩酊を引っ掛けているのだ。
毎度おなじみ、匠千暁と愉快な仲間達が繰り広げる、酔った勢いで勝手な推理ショー。
はっきり言って笑っちゃうしかないでしょう。こんなオチ。
ムチャだ、あんたそりゃあムチャだよ、と、ツッコまずにはいられないほど奇想天外な論理が引き出される。
八本のうち推理が追いついたのは「不幸の手紙」ただひとつ。
それ以外はキリキリ舞いさせられて楽しかった(笑)



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欄外 ゲームの伝道


いまさら、ウンジャマラミー買ったんだけど。
どうかな?