Quanさんの書評
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「始まりはいつも不自然」(角川スニーカー文庫)

小林めぐみ  「始まりはいつも不自然」「続きはどうにも理不尽」「終わりはやっぱり不条理」の三冊完結の“特殊駆逐業者出勤ファイル”シリーズ。
 出来の良い良作、という感じが。女好きの主人公、通販好きの五右衛門っぽい相棒、ネコ耳の謎少女、唯我独尊のいじめて科学者……とキャラがたっていてよいです。三つ子の有翼人な敵もなかなか(特に三巻のキリが……)。ストーリーは作者本人が「明るい話」「勢いに乗らないと書けない話」と言っているとおり、スラップスティックなお話です。イラストがマッチしていて良い。
 突き抜けてはいませんが三冊300円で購入した甲斐はありました……全部定価だったら買わんかったかもしれませんが。
評価☆☆☆+

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