七月後期

『ツインヒート』『こちら郵政省特配課』『夜の果ての街』
『ホルスマスター,7』『エイプリルの事件簿』『ロートレック荘事件』
『こちら美少女探偵団』『六枚のとんかつ』『中国反骨列伝』
『無責任黙示録,1』『水の屍』

『ツイン・ヒート 暴走!甲蟲都市ゴーザム』
岡本賢一 ソノラマ文庫


読始7/16 読了7/17

コメント・・・
よくあると言えばよくある話。
全長3キロメートルの巨大な蟲が国に向かって突進してきた。
その背に都市さえ持った巨大な蟲を止めるために二つの国から派遣された精鋭達。
そして、蟲の背に取り付く二人の少女。
まぁ、特にひねりもないし、ワクワク感はファンタジー読書量に反比例するだろう。
つまらないワケじゃないけどね。
こんな言い方しながらも、早く続きを読もうと思ってます(笑)



『こちら郵政省特配課』
小川一水 ソノラマ文庫


読始7/17 読了7/18

コメント・・・
どこかで見たような作者名。と、思ったらアースガードの人か。
それはともかく、悪くない。
格安で何でも運ぶという郵政省特配課。
そこに新人として配属された男。
マンガで言えば『ゲッチューまごころ便』な展開。
ただ、あとがきで作者が言っているように、郵政省の仕事ということに意味があるわけで。
さりげなく、ドロリとした暗黒面込みのお話です。




『夜の果ての街』
朝松健 光文社


読始7/18 読了

コメント・・・
まぁ、ぶっちゃけはっちゃけな言い方をすれば、『魔界都市・池袋』
面白いっちゃ面白いが、パクリやん、と言われたら言い訳不可(爆)
だが、不思議度はかなり高いぞ。
日本語と北京語と広東語とスペイン語の入り交じったセリフ。
向こうの世界とこっちの世界。
科学と魔法
犯人に撃たれ、命を失ったとき柾目仁は向こう側の自分と合成され甦る。
狂ったタンゴの響きわたる夜果街で柾目仁=マジックは二つの世界の融合する日・・・『大天眼』を阻止せんと、科幻法の武器ヒュプノメーターと破邪の拳「利剣太極拳」を駆使して一人戦いに挑む。
エロスとバイオレンスとオカルトなハードアクション。
正義の公安警察が書かれた珍しい小説(笑)




『ホルス・マスター,7 沈黙と静寂の島』
嬉野秋彦 ファミ通文庫


読始7/20 読了7/20

コメント・・・
夜の果ての街が分厚いハードカバー本で持ち運びに不便なためこちらを先に読むことに。
いつも通り・・・と言うのも変かも知れないな。
パワー不足 = アルハイムが無法な乱暴を振るわない、ということなので良いんだか悪いんだか(笑)
今回は、愛する妹ディミトリアスが風邪を引いてダウンしてしまったため、女の医者を捜して(男の医者には触らせられないんだと)飛び込んだ島が実はアルハイムの敵(?)ともいうべきレオニードの愛人と言われるアーシュラの支配する学園都市だった。
しかぁも、医者はアーシュラ自身ときたもんだ。
そうそう、そのアーシュラさんですが、静かで影のあるお姉さまっぽかったのが、なんだか天然型のボケキャラになってしまったようで(笑)プルプリッサも作中何度か言及しています(爆)
そんな時、島にバルナスローいう外国が攻めてきた!!
あぁ、だから戦闘シーンはちゃんとあるんだよな。
しかし、ワンパターンのあのセリフで締めさせて貰おう。
戦闘シーン、擬音がひらがななのがギャグっぽくってイヤ(爆)



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『スレイヤーズすぺしゃる,15 エイプリルの事件簿』
神坂一 富士見ファンタジア文庫


読始7/22 読了7/23

コメント・・・
腹筋が鍛わります(笑)
エイプリルの事件簿、前後編・・・本格推理小説です(大嘘)
プライドオブダークネス、前後編・・・本格マナーレッスンです(激嘘)
リナちゃんおしゃれ大作戦・・・本格ファッション小説(メラ嘘)
エイプリルの事件簿2・・・本格(もぉいいって・・・)
一番ウケたのはプライドオブダークネスだった。
マナーとお上品にこだわるヴァンパイアって一体・・・
ま、これを言っちゃあオシマイだけど、本編よりもノリが良くて面白いんだな、すぺさるは。




『ロートレック荘事件』
筒井康隆 新潮文庫


読始7/25 読了7/25

コメント・・・
推理小説史上初のトリック・・・か。
そんなこと言ったって、全ての推理小説を発行された順番に並べて読むわけじゃないからなぁ、と。
まぁ、そんなわけで、この10倍も100倍もイカサマくさい推理小説を読んできた拙者にとっては「もう一人いる!」ということに気付くのはさほど難しいことではなかった。
いや、実際、序章終わって、一章目で「おんや?」と思って読み返したモンね。不自然さ爆発。
しかし、解決編はすごく気が利いてるよね。
犯人の告白について、いちいちそれが何章何ページ何行目の出来事なのか括弧書きしてあってさ。
あぁ・・・だけど、「わざわざカラーで差し込んだ数々の絵に何の意味合いも持たせなかったのはどうかと思うんだけど」アレって引っかけの一種?
あ、・・・
ロートレックってレトリックと語感が近い(爆)



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『こちら美少女探偵団!』
喜多嶋隆 コスモノベルス


読始7/25 読了7/26

コメント・・・
ブルマ泥棒、レオタード泥棒、下着泥棒・・・
謎の事件を追って走り回る女子高生。
だけど、女の子が一人ではしゃいでると色々とエッチな目に合わされるんだよねぇ。ウヒヒヒヒ
ん、まぁ、そんな小説。
探偵とは名ばかりのアクションもの(?)
いや、それは別にいい。
しかし、文章のレベルが低いんでないかい?プロの仕事とは思えないな。ピンキリだけどね。
主人公が新体操部の女子高生ということでかろうじて読む価値が生まれる。
主人公が男だったら・・・即ポイだね(笑)




『六枚のとんかつ』
蘇部健一 講談社ノベルス


読始7/26 読了7/27

コメント・・・
衝撃のアホ・バカ・トリックというあおり文句に引かれて手に取る。
拙者はお笑い大好き人間なのだ。
で・・・
うむ、面白いと言えば面白く、半分は素人の書いたバレバレミステリ。
もぉ、身も蓋もなく、読み始めた瞬間に全ての謎が解けてしまう作品から、バレバレ!!と見せかけて3段目のオチを持ってくるモノまであって楽しませてくれる。
そうだねぇ・・・
あんまり真面目なミステリを読んでいない人にはお勧めだけど。
なんせ、アホ・バカ・スチャラカですから(爆)



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『中国・反骨列伝』
伴野朗 集英社


読始7/28 読了7/30

コメント・・・
反骨
何という心に響く言葉・・・
タイトルだけで「読み」決定でしょ?
歴史上の反骨な人々の事実を元にしたノンフィクションに近いフィクション(タイムマシンがなきゃ過去の事実なんてワカランよ)
なんにせよ男、いやさ、漢ならこう生きたいものである。
中には、それは意地の張り方違うでしょ、なキャラも出て来るんだけど・・・
一番の有名どころは、諸葛亮の兄の諸葛謹かな。
この人は柔らかい反骨(笑)。やんわりと、しかし、間違った振る舞いをする主君に諫言する。
いい話です。
ただ、みんな真っ直ぐすぎてあまりいい人生を送ったとは言えないのだが・・・
それが良いんです。グッと来ちゃうんです。




『無責任黙示録,1 ファイナス電光石火』
吉岡平 ファミ通文庫


読始7/30 読了7/30

コメント・・・
無責任シリーズのエピソード1らしいです(笑)(←って、スタウォーが忘れられたらこの表現もホエホエだな(爆))
吉岡平が今回初めて、問答無用・残虐無比・絶対悪役を書こうという試みで書かれたこの作品。
とりあえずは18万人の兵を無謀な降下作戦に飛び込ませ、見殺しにした。
その中のたった二人の生き残りが復讐のため何かをするらしい。
今回はまだ準備段階ですから。
それでも、心胆照らし合わせた仲間達が為す術もなく散っていく姿はさすがに・・・
主人公1と主人公2には何か秘密があるらしいです。が、男がミステリアスでもあんまりなぁ?(笑)
そーいうのは美女の役目だべ
ま、いっか。
むしろ、無責任シリーズを全然読んでいない拙者の方が問題だったりして・・・
タイラーは遙か昔8巻くらいまで読んだかも知れないんだけど・・・完全に忘れた。




『水の屍』
神崎京介 幻冬社推理叢書


読始7/31 読了8/2

コメント・・・
いやぁ、「あつはなついでんなぁ」
というわけで、何となく涼しそうなタイトルのコレを読もうと思ったさ。
内容はというと、水アレルギーの少女が、バイク便に湧き水の配達を依頼したことで始まる過去の事件の解決編。
激しいトリックといえばトリック。
現実でもあり得る『んなアホな』である。
推理小説(なのか?)には珍しくエロス&アクションに力が入っている。
なんというか・・・
『幻冬社』って感じだね(どんなだよ・・・)



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