九月後期
『人狼城の恐怖』・『胡蝶の剣』・『グッドラック戦闘妖精雪風』
『トップラン,2』・『未明の家』・『バブリーズ・リターン』
『人狼城の恐怖 第一部 ドイツ編』
二階堂黎人 講談社ノベルス
読始9/16 読了9/20
コメント・・・
ウギャッ!
と、悲鳴を上げたのは舞台が外国でカタカナ名前の人が大勢出てきたから・・・
つい、哲密を思い出してしまったのさ。
しかし、なかなかキャラが立っていて外人だらけの話でも読みやすかった。
こう、グリグリ引き込まれる。
人狼城に閉じこめられた20人が晒される恐怖の連続殺人事件。
・・・
ただ、これは全4冊のウチの第一巻に過ぎない。
プロローグに持ってこられたハーメルンの笛ふき男のストーリーは一体何を意味するのか?
そして、人狼は実在するのか?
初めて、地の文を疑いながら読む一冊(爆)
『胡蝶の剣』
津本陽 角川書店
読始9/20 読了9/23
コメント・・・
あまり、スカっとしない。
ストーリーは、島津斉彬に仕えた少年剣士、三原林太郎の物語なのだが、何もオチが付かないまま終わってしまったのがちょっとガッカリ。
三人で刺客達の中に飛び込んで大暴れ→多勢に無勢でやられそうになる→仲間が来て助かる→気絶→完。
完じゃねーっ!!
出だしには笑えるような情けないような話があったんだけどねぇ。
薩摩隼人物語(仮)
・・・練兵中・・・
合図もないのに鉄砲を撃ってしまった者がいた。
「次に合図もなしに撃ったモンには腹ァ切らすっど」
パパンパーン
たくさんの銃声(爆)
「腹切りも」
切腹が恐くて必要なときに銃を撃てぬよりは、関係ないときに撃って腹を切らされた方が男が立つ・・・そうだ。
こんな軍隊、ダメすぎ(笑)
まぁ、キツク締めよう。
津本陽にしてはダメな作品(爆)
『グッドラック 戦闘妖精・雪風』
神林長平 早川書房
読始9/23 読了9/24
コメント・・・
評価が難しいなぁ・・・
ラスはキッチリなオチではなく、旅立ち系だから。
この作者はとことん『信じ切れない機械』ネタで行くらしい。いや、そういう統一感はイイよ。
そして、謎の侵略者ジャムと機械知性体(戦闘用コンピュータ)の間に割り込む人間達。
主人公、深井零と戦闘機、雪風の信頼関係。
かなり、奥が深いよ。読み甲斐はある。
ウチのパソコンは、読書するのだろうか。一緒に書評やって欲しい(笑)
『トップラン 第2話 恋人は誘拐犯』
清涼院流水 幻冬舎文庫
読始9/24 読了9/25
コメント・・・
悪い意味であいかわらず(爆)
まぁ、読書のつもりで読む人にはボコボコに言われているであろうことは簡単に想像できる。
だって、内容が無いよう。まとめれば5ページで終わる。
ま、そんな感じ。
だが!まぁ、今回興味があったのはトップランテストの採点表だし、ね。
それに対して恋子がネチネチと推理を披露したって、まぁ、いいじゃん。
なんにせよ、拙者の点数は、表採点で+9320万。裏採点が丁度+1億。
合計評価1億9320万円の男(笑)
3巻以降でこのテストの真の意味が出るらしいけどその時ガッカリしないようにしなきゃな。
しかし、実際、この本は2000年の出来事記録書としての価値しかないだろな。
面白いと期待するのは不可(爆)
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『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』
篠田真由美 講談社ノベルス
読始9/25 読了9/30
コメント・・・
うーん、あんまり「なるほぉどぉ」((C)クレアラシルのCM)な感じの話ではなかった。
なんか、「あ、そう」で済まされそうな・・・
まぁ、作者は妖しいお屋敷を登場させるのが目的だったんだから、目的だけは達成してる、かな。
ついでの探偵は男3人。
前髪ボサボサのムク犬京介。ヒゲ熊の深春。ネコ少年(謎)蒼。
んで、むさ苦しい京介が前髪を上げると実は美形という隠し技で女性ファンをキャッチ(笑)挿し絵は無いんだけどね。
どうかなぁ、これならまだイカサマオチのミステリを読んだ方が好みかな・・・
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『ソード・ワールド短編集 バブリーズ・リターン』
安田均 編 富士見ファンタジア文庫
読始9/30 読了10/1
よくわからないが、ソードワールドリプレイでとんでもない大仕事をこなしてあぶく銭にまみれた6人の冒険者達の過去やその後を扱った短編集のようだ。
のー天気なグラスランナーとリザードマンの友情話。
魔法使いにツッコミを入れ続ける使い魔の話。
少女戦士と、なつく浮浪児たちの話。
そして、次へのヒキを兼ねた小事件。
どれも、まぁ、そこそこ。
ただ、わざとらしいお笑いが、どことなく田中哲弥っぽい気がするんだけど・・・(爆)
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欄外 独り言コーナー
徳間書店デュアル文庫とやらが発売された。
道原かつみの絵で銀英伝が発売されたということは、今年の冬あたりにはどこぞの集会所(笑)でヤオイ吹雪が吹き荒れるだろう。
話はズレるけど、塩沢兼人で一番に思い出すのはオーベルシュタイン。
いや、そんだけ(爆)