十二月後期
『プリズンホテル』・『妖霧の舌』・『怨霊記,1』
『紫骸城事件』・『妖し小町,3』
『プリズンホテル』
浅田次郎 徳間書店
読始12/18 読了12/19
コメント・・・
いきなり出てきた主人公らしき人物(小説家)が継母を殴ったり愛人を殴ったりでエライな作品だがなぁ・・・
と、思ったんだが。
面 白 い !!
さる事情でホテル経営を始めたヤクザの親分(小説家の叔父さん。
ホテルマンは当然ヤクザ(笑)
この任侠団体御用達のホテルに迷い込んでくるカタギの人たち。そして、カタギの支配人。
彼らはヤクザだらけのホテル・・・地元でプリズンホテルと呼ばれるこの場所で何を思うのか。
ニヤニヤと笑えるイイ作品。激しくお勧め。
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『妖霧の舌』
竹本健治 光文社文庫
読始12/19 読了12/19
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天才棋士の牧場智久が事件を解決する、かもしれないシリーズ第二弾。
今回は、霧の中の殺人事件。
密室だったり、バラバラだったりするわけじゃあないが、被害者の少女がその日どこぞの店頭体験のパソコン通信で「悪魔の警告」という怪しげなメールを受け取っているところをヒロインが見かけたばっかりにこの事件に関わる事になるのだが。
時同じくして、智久の対局相手。デブオタ天才棋士の桃井四段が姿を消す。
今回も探偵役の牧場智久はあまり出番無し。
基本的に足を使って稼ぐのはヒロインの武藤類子。
そこまでやっちゃ危ないよ、と読者につっこまれる係(笑)
96年にパソコン通信やらコミケやらネタにして、なかなか高速で時代を反映しているな。
でもミステリ的には・・・どうかな。オチで苦笑すれば良しか。
『怨霊記,1 四国結界篇』
千秋寺亰介 トクマノベルス
読始12/20 読了12/24
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まぁ、夢枕獏や富樫倫太郎が裏表紙に紹介文を書かされるだけの面白さはある。
時は明治。怨霊と戦うためだけに修行してきた忌部の者達。
怨霊を探し出す探索役は男(陰明師)が担当。退治るのは女(怨霊師)が受け持つ。
そして、八十八箇所の霊場を持つ四国で、巨大な怨霊が産まれようとしていた・・・
ホラーの度合いは強く、また、ファンタジックなヒロイズムにもあふれている。
どれくらい怖いかというと・・・背後が怖くなったね。ベルセルクの「蝕」と同じくらいのホラー。
ただ、無駄に美男美女を揃えたのはどうかと思うんだが。
そして、帝国陸軍と怨霊使いが手を組んでよからぬことを企むのだが、以下次号。
『紫骸城事件』
上遠野浩平 講談社ノベルス
読始12/24 読了12/26
コメント・・・
前に読んだ殺竜事件と舞台は同じだが、登場人物は違う。
と、いう事になかなか気付かなかった(爆) 似てるんだよッ!
さて、紫骸城とは大昔に魔女の立てた城。
ここで魔術士ギルドの魔力勝負トーナメントが開催されるわけだが。
謎の事故・攻撃によって参加者が次々に殺される。
この事件に「作られた英雄」が立ち向かおうと努力しつつ失敗して、冷徹な戦地調停士ミラル・キラルの姉弟に後を任せる(笑)
世間での評価はこっちの方が微妙に高めだけど、拙者的には、殺竜の方がトリックがトリックとして成り立ってたと思うんだけどなぁ。
まぁ、読んでつまらないものでは無いので安心すれ。
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『おぼろ隠密記 妖し小町,3 振袖御霊ノ巻』
六道慧 光文社文庫
読始12/27 読了12/31
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やっぱり今度も エ ロ エ ロ だっ!!
今回は華月がメインに何度も何度も何度も・・・
おっかさんとか拓海とか商家の娘とか、他にも、まぁ、いろいろいるけど。
それはそれとして、本編は。
謎の不審火と花泥棒。この時代、給料は少ないけど無駄に広い家だけは持たされている武士たちは庭で園芸をしていた。
ただの趣味の園芸ではなく・・・いや、趣味と言えば趣味なんだろうが・・・最高の花や盆栽を仕上げて一山当てようという目算があるのだ。
今回のXデイは9/9重陽の節句。
この日行われるイベントで田沼意次が狙うのは・・・
というストーリーなんかどうでもいいくらいエ ロ エ ロ だっ!!
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欄外 ゲームの伝道
なぜか久しぶりにドリキャスの風来のアスカなんぞをプレイしていますが。
激しく死んで時間を無駄にした感に鬱になったり・・・