一月後期
『紅豚』・『月長石の魔犬』・『Jの神話』
『ペ天使たち,1』・『越女剣』・『薬師寺涼子の怪奇事件簿,4』
『カルとブラの大冒険,2』
『紅豚』
森福都 徳間書店
読始1/16 読了1/19
コメント・・・
『紅の豚』とは全然関係ない。
ついでにいうと『紅の豚』と間違って手にとったわけでもない(笑)
古代中国の小さな話。
杏花村の若者、柴子醇という、まぁまぁ口が達者なお調子者。
こいつが都に行方不明の(多分盗賊をやっている)叔父さんを探しに行くと言う話。
とはいえ百万もの人の中から叔父さんを探すのは簡単なことではなく・・・
子醇はタイトロープな口先三寸をカマすのだが。
ウソといい加減な性格がトラブルを呼びこみ波乱三丈くらいの都生活。
すべての真実が明らかになった時、青年は一回り大きくなる。
それなりに満足。
『月長石の魔犬』
秋月涼介 講談社ノベルス
読始1/20 読了1/21
コメント・・・
切られた首の代わりに犬の頭を縫い付けられた死体。
「先生」と呼ばれる殺人鬼。
だが、先生と呼ばれる登場人物は次から次へと登場するのであった(笑)
まぁ、とにかく読みやすい。
短く28節に区切られた章。手がかりを求めて次々に読んじゃうね。
探偵のようにステキな推理をかましたいと夢見るキャリア婦警とそのお守役のオヤジ。
彫刻屋と彼に惚れて押しかけ弟子になった女子高生。
そして監察医と彼女の世話になっている少女。
まぁ、個性はあるんだけどシリーズは作れ無いワナ。
並列書評に飛ぶ
『Jの神話』
乾くるみ 講談社ノベルス
読始1/21 読了1/24
コメント・・・
エロ同人みたいな終盤と、驚愕の悪魔論。
さてストーリーは自殺した少女と彼女の残した遺書「ジャック」という4文字。
ここから事件は、始まらない(爆)
その数ヵ月後に起きた、全寮制の女子高の生徒会長が切迫流産による失血で命を失ったことで父親が探偵を派遣するわけだ。
なぜ、流産による死亡なのに『胎児の死体が残ってないのか』 ココが全ての鍵。
だけど絶対に読者には解けない謎。いや、マヂで(笑)
まぁねぇ、(以下白字)おなかの中に何が出来たかまでは分かったんだよね。でもさすがにソレが意思を持ったり母体を乗っ取ったり、引っ越ししたりする所までは予測できないよ。あぁ、ラストの増殖ネタも読めました(って自慢するところじゃあないよな。エイリアン以来のお約束だからね)とことんまで増えたらその後どうするんだろう、って疑問は持ったけど(笑)
所詮は「裏」の大賞。
マトモな推理小説を求める人にはお勧めしない。
ネタバレ多めな並列書評に飛ぶ
『ペ天使たち,1 翼を盗め』
富田祐弘 富士見ファンタジア文庫
読始1/24 読了1/25
コメント・・・
核戦争で世界は滅び、世界はいくつものシェルターごとに都市国家が生まれていた。
舞台となるW23という都市では、とりあえず空気清浄機を確保できたおかげで比較的マトモな生活が出来ているらしい。
とはいえ、荒廃した世界ではあり、貧富の差も激しい。
そんなW23で強く生きる詐欺師のバトラー。どっちかと言えば肉体労働専門のリック。
カルブラみたいなコンビがいた(爆)
そんな彼らがある事件に巻き込んでしまった、貧民街のガキンチョと彼らを世話する少女、計五人。
子供達の親が生き残っているかもしれないS方面へ旅立つための資金を、この都市最強のマフィアから巻き上げようとする話。
まぁ・・・平均点に手が届きそうで届かないレベルかな(爆)
ちょっと物足りない。
『越女剣』
金庸 林久之・伊藤未央:訳 徳間書店
読始1/25 読了1/28
コメント・・・
こんな本には用が無かったんだが(爆)
この人の書いた「笑傲江胡」(Gガンダムのモトネタ?)が無かったので仕方なく・・・
いや、これはこれで大当たりだったけど。
中編2本と表題作の短編。
「白馬は西風にいななく」中華な感性なのだろうか・・・。両親を盗賊に殺された少女が10年後、仇を討つような・・・。ただし、恋愛には負ける(笑)
でも、メインはカザフ人をバカにしているのかモナー。いや、なんとなく。
「鴛鴦剣」という宝剣をめぐって、用心棒が、盗賊が、盗賊が、盗賊が、まるで漫才のようにドジと失敗とズッコケを繰り広げる明るく楽しい話。
単純なバカ話で久しぶりに笑った。
「越女剣」呉王夫差に復讐すべく、越王勾践は臥薪嘗胆する。
それを手伝うべく大夫の范蠡(いや、まさかこの漢字が出せるとは思わなかった)は努力する。
で、越の武力を高めるのに役立ちそうな天才武術少女を見つけたのだが・・・
まぁ、中華ファンタジー?
どれもなかなか良い。
なかでも、まぁお笑いと言う点で鴛鴦剣を推させてもらう。
『薬師寺涼子の怪奇事件簿 クレオパトラの葬送』
田中芳樹 講談社ノベルス
読始1/28 読了1/29
コメント・・・
今回、涼子は一体どんな騒ぎを起こすのか(爆)
と、鬱な気持ちで超豪華客船クレオパトラ8世号に乗り込む泉田刑事33歳。
同じ船に乗るのは、某国で大統領をしていた日系人。
公金横領などなどで日本に逃げ出した彼と、彼を狙う麻薬組織、彼からの裏金を大量に受け取っていた日本政治家たちの思惑が様々に交差するが、薬師寺涼子は、まぁ、自分の好きなように処理するわけだ(笑)
今回は、バケモノも含め、いまいちパワー不足。
船がぶっ壊れるくらいの勢いが欲しかったかも。
『カルとブラの大冒険,2 美貌の海賊は燃えている』
鴉紋洋 ソノラマ文庫
読始1/30 読了1/
コメント・・・
まぁ、タイトルを正確につけるなら・・・カルとブラのズッコケ大冒険、だな。
1巻と同じく、ギリギリ楽しめるレベル。
カル・ブラ・ユイノがつまらないトラブルにギャグチックに巻き込まれる。
美貌のナルシスト海賊vsコマシのカルバート。
だが、やっぱり今回も「華麗なる盗賊」であるカルブラらしいシーンは見当たらないぞ(爆)
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欄外 ゲームの伝道
クライムクラッカーズ2
8つのエンディングを見せるため(?)とにかく一つ一つの展開が速い。
始めに見る事になるED1など、ノーセーブでも到達できるわ(爆)
高低差の有るマップに迷うことはあるが、戦闘で殺されるような気はしないなぁ・・・
簡単すぎるのが難と言えば難だが、まぁ、お手軽で良しと言っておくか。